花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

吉例顔見世大歌舞伎

2012年11月04日 | 歌舞伎
日曜日 新橋演舞場へ
本日は1日『吉例顔見世大歌舞伎』を通しで見てきました。
それで切の
『四千両小判梅葉』・・これだけ客席でおばさん?おばあちゃんが、囁いた「つまらない」。
この一言。私もです。
違うかもですが「裸の王様」の「王様は裸だ!!」といった人に近いんじゃないか・・ってくらいに。
いくら当時の博物館でもね

11時の双蝶々曲輪日記から始まって・・疲れたのかもですが『四千両小判梅葉』はなにがいいのか河竹黙阿弥が史実に残る御金蔵破りを劇化した異色の白浪物といいますが・・。
何年頭の久々上演というもので1時間50分もかかって、私には、良さがちっともわからない演目でした。

今月は仁左衛門さんがご出演でしたが・・体調不良で2日から休演。
『双蝶々曲輪日記』
南与兵衛 後に 南方十次兵衛 中村梅玉さん
『熊谷陣屋』
熊谷直実 尾上松緑さん
により上演されていた4日です。
仁左衛門さんのファンが出来れば出演する日にみたいということで・・見るほうも代役ででかけた1日でした。

『双蝶々曲輪日記』
これは・・・いままでみた事のない場面『井筒屋』と 『難波裏』というのが『引窓』の前に付いていました。
今まで『双蝶々曲輪日記』というと、「角力場」「引窓」 という2場面でしたが、その間に入る話の場面ということで、解説によると戦後初めての上演となる「井筒屋」てことなんだそうです。
話の舞台は新町九軒町。都を身請けしたいと言う話を亭主は受けるのだが、その相手となる権九郎に朗書した覚えもなく、自分はあくまでも与兵衛さんと言う相手がいる!と断る都。二人の中を承知している亭主もそこは納得しており、話を断りにいき・・都独りになって・・そこにケガをしてやって来た與五郎。彼は都の妹分にあたる吾妻といい仲。しかしそ吾妻を身請けしたいという郷左衛門がいる。與五郎のケガは、太鼓持の佐渡七がどもを集めて與兵衛をおそったことからおきたのだがそのイザコザで佐渡七を切殺してしまうのだが・・
その時に指を噛み千切られた與兵衛。しかし街では佐渡七を殺した犯人を探しているが・・それが小指のないおとこってことで・・ってなんと都が気転をきかすのです。
自分の身請けをしたいと言った権九郎に小指を切らせてしまうのです。そして・・彼は捕まるのですが、調べるとさらに見受けように払った金も偽金だったってことで、悪がつかまり、正義が勝つ的な場面なのですが、そこで話は終わらずに・・ここからあの関取の長五郎が人を殺してしまうことにつながっていくのです。
その舞台が、「難波裏」
そして・・っと『引窓』につながるのです。この場面はそう何回みても・・という感じはありますが、あることによって『引窓』に登場する長五郎の人がいいのに運が悪かったということを理解できますし、誰もが彼を助けたいと思う場面にもなり・・
初めての『井筒屋』と 『難波裏』は面白かったです。

今回『引窓』は・・う~んそんなに面白くなかったけど・・これって本当に役者の力量場面って思います。
代役の梅玉さんも無難にこなしていましたが、仁左衛門さんの与兵衛みたかったな・・って思います。

そのあとは『人情噺文七元結』
これはもう落語としても爽やかいいお話で・・何回も上演している菊五郎さん。ますます江戸っ子の良さがひかります。
昼の部はこれを見て帰る・・っていうのは、見終わって楽しかったね!!っていえるいい組み合わせだと思いました。

その後1時間後
夜の部 なんと今回代役でありながら、直実初役という松緑さん。
これが見たくて・・仁左衛門さんのファンの方からのチケット譲渡にのっかりました。
決まったのはだって・・初日の後でしょう。
初日は仁左衛門さんが出演されたものの・・体調不良で・・
松緑さんの家系はたしかに直実と言う役を演じてらっしゃるけど・・まさかまさか・・ですよね。

お芝居ではよくアンダーとかって代役がお稽古の時に決まったりもしますが・・
歌舞伎は全体でのお稽古そのものが短いでしょう。
素人考えでは。。もうとてつもない感じがします。

今月ほとんど出番のない松緑さんでしたが・・なんていうことか。
そして見てびっくり!!
これで初役か?ってくらい堂々として・・お稽古いつしていたのでしょうか??ってくらい
びっくりです。
仁左衛門さんももちろん見たいですが・・なんでしょう。このしっかりさ・・
今回仁左衛門さんの代役ということもあって回りの方々もかっちりときまってまるで襲名公演・・といったらいいすぎかもですが、相模 魁春さん白毫弥陀六 左團次さん藤の方 秀太郎さん 源義経 梅玉さん。花形じゃこうは行きませんから・・すごいでしょう。

この『熊谷陣屋』2階席袖席からみたのですが・・1等B席に山川静夫さんがいらして・・この『熊谷陣屋』のあとはいなくなってました。これだけ見にきたのでしょうか?よくわからないけど・・。

そしてその後元気な藤十郎さんを見て・・切りがねえ・・。イマイチでした。

あのオバサンの「つまらない」が客席中にひびいたんじゃないかと思いますが・・
演じている方々にはひびいたのかなあ・・。ッて思わず。


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