すっかり詩歌の勉強会のようになっておりますが。
雅な詩あり
剣術シーンあり
感情のぶつかり合いあり
あっという間の45分。
帝のお声ぐらいは拝聴できるかも
と言われて実澄様と御所に出かけた光秀。
万葉集を好む鳥となって庭に待機していると、詩が聴こえてくる。
水を渡り復た水を渡り
花を看還た花を看る
春風江上の路
覚えず君が家に到る
春風吹く中
川を渡り
水を看、頭上の花を見ながら
いつのまにか友の家に着いていた
人は
水の流や花を看る時
無心に時を過ごす。
穏やかな世を想起させる。
今回のお題は漢詩。
明代前期の詩人
呉中四傑の一人 高啓の作
「胡隠君を尋ぬ」
また、この詩を聴く光秀の表情が嬉しそうで美しい。
穏やかな世を求める気持ちが伝わってくるよ。
いや、待てよ。
光秀が持っていた「何か」を実澄に渡し、
実澄が「何か」を帝に渡して。
それが、この漢詩だったのか?
そういう顔?
ちょっとわからないが。
気になるが、先に進む。
いつの世もそうありたいものよのう
という帝に
庭の鳥の声を聴いてみてはと勧める実澄。
帝、珍しき庭の鳥宛に手紙を。
朕惟如比詩欲令起居
まあ、この文字の美しいこと。
私もそのように生きたく存じます。
迷いながらの道でございます。
望むは、穏やかな世でございます。
穏やかな世への道は遠い。
朕も迷う。だが
迷わずに歩もうではないか。
と帝より言葉をかけられて
無茶苦茶嬉しそうな光秀。
すっかり目がハートだ。
いい気持ちの光秀が家に帰ると
松永と筒井順慶の間に挟まれた
佐久間、柴田、秀吉がブーブー談義。
みんな本当は松永を討ちたくない。
そう仕向けている将軍義昭に賛同していない様子。
現実主義者の秀吉はこのあたりの力関係を
よく見抜いている。
天下を取るにはこの強かさ重要。
佐久間信盛は、光秀に好意的なのか?
その後、結局、この戦は決着つかず。
しばらく後、
城へ上がると義昭が剣術の稽古をしている。勝ちに拘り、光秀に向かって鬼の形相で剣を振り回す義昭は、以前とは別人のよう。
何が彼を変えたのか。
元々はこういう性格だったのか。。
困惑する光秀。
義昭の姿、帝の声。
夜風に吹かれて悶々と思い悩む
光秀は煕子ちゃんに
帝の声を聞いた話をする
武士のあるべき姿について 自らに問うように話す光秀。
坂本城を見に行こうと煕子を誘う。
ラブラブだぞ、このやろう。
坂本城の天守で仲睦まじく琵琶湖を見つめる二人。
月は船
星は白波
雲は海
いかにこぐらん
桂男は唯一人にして
平安時代末期の歌謡集「梁塵秘抄」の中の一首をデュエット。
元は万葉集なのかな?
いやいや、勉強になります。
微笑ましいぞっ!
こんな穏やかな生活が続いて欲しい。
煕子、京と美濃どちらに惹かれているか尋ねる。
どちらも大事と。
板挟みの光秀。
嫌な予感的中。
義昭の号令
「松永を討つ!」
って義昭こどもじゃないし。
そして、またもや結局討てず。
よく見る絵にそっくりな石橋凌さんの
武田信玄が義昭の求めに応じ、
信長を討つことに。
手始めは信長と同盟している家康と一戦。
そんな中、信長に呼ばれる光秀。
信長は義昭に冷たく当たりすぎたせいで
悪夢を見たと光秀に語り、義昭と仲直りを
したい様子。
一方、義を重んじる光秀は、
兵力が少ない家康を心配し、援軍を増やすことを信長に提案する。
自分が危ういから無理だという信長に
義昭を信じろというが。
信長はとうに義昭を信用していないよう。
薄笑いを浮かべ
「十兵衛はどこまでも十兵衛じゃ」と。
みんなが義に厚い訳じゃないのに。
そこの読みが理想主義なのよねー。
ってところか。
そこへ
家康、信長連合軍が武田に負けたとの知らせが届く。
場面変わって
駒ちゃんに義昭から手紙が届く。
暮らしに困った人を助けるシェルターを作るために貯めたお金で鉄砲を買いたいと。
昔の義昭はもういない。
本格的な戦支度が進んでいるようだ。
二条城。
信長からのご機嫌伺いの白鳥を前に
武田信玄、浅井、朝倉と共に信長を討つと
息巻く義昭は、光秀にも信長を討つ軍に加わるように詰め寄る。
間に挟まれた光秀は 号泣。
こんなはずじゃなかったのに。
何でこんなことになっちゃったのか。。
信長と離れろと言われ、それは出来ないと言って走り去る光秀。
義に雁字搦め。
かごから出た鳥、十兵衛は雁字搦めで
飛べまいよ。
くぐい…食われそうで心配。
いよいよ義昭、挙兵。
すっかり武将の顔だぞ。
剣術弱いけど。
どうなるんだろう。
わかっているけど、
楽しみだ。
戦国時代の勢力図、相関図は余りにも
複雑で、いろいろな駆け引きがあったり、裏切りがあったり、もうよくわからん!
というのが、正直なところ。
義昭が信長を嫌いなのも、いろいろそこに至るまでにあったんだろうな。ドラマ以上に。
光秀みたいに義を重んじ、みんなが素直に穏やかな世に向けて動いてくれたら、わかりやすいのに…。
なんて思ってしまうのでした。
いやだ、書いている間にもう明日。
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