わくわく!バンジージャンプするっ!

好きなものや気になることについていろいろ語ってみようと思います。

連休ですね。

2008-02-09 07:27:44 | 創作文『慟哭』
おはようございます。
今日はウリ地方が降るっていってるのに・・・。
旦那さんは朝も早よからゴルフに。
・・・というわけで。
時間が出来PCに向かっております。
私、本日娘を「りぼん」で買収し、お友達と銀座へ映画鑑賞に・・・・
ほほほ・・。

更新さすがに連休中はお休みしますので。(凄い!今週皆勤賞だっ!・笑)
今日上げておきましょう。

コメントありがとうございます。
とても楽しいし、嬉しいです。
あ~でもないこーでもないといろいろ考えていただけて。
コメから気づくこともしばしば。

確認することもしばしば。
反省することもしばしば。

書くことは怖いけど楽しいです。

『慟哭』これからもうちょっと続きます。
よろしければお付き合い下さいませ。


では、早速。

ぼちぼち亀レスさせていただきます。


『慟哭』 12


「バス停そろそろだったわよね・・・」

ミヨンはバスの中から外の景色を眺めていた。

最近は大学の講義とバイトが忙しく姉の家を訪れるのは久しぶりだった。

「ユナも大きくなったんだろうな・・」

ミヨンは手にユナへのお土産の人形の包みを抱きかかえていた。

「やっぱりこれ可愛いわ・・」

満足げに揺らしたミヨンは手を滑らせて人形を床に落とした。

「嫌だ・・」

人形を慌てて拾い上げようと下を向いた途端、車内から悲鳴が聞こえた。

「キャーッ!今あのマンションから人が飛び降りたわ~」

年配の女性が指差しているのは姉のマンションだった。

「ユンス姉さんなわけないわよね・・。」

でも、なぜだか胸騒ぎがする。

ミヨンは慌てて運転手に叫んだ。

「下ろして、下ろしてくださいっ!」



ミヨンがマンションの入り口に走りよるとすでに人垣ができていた。

人垣をかき分けた先でミヨンの目に映ったのは、

血の海と変わり果てた姉の姿だった。

「姉さん・・・うそでしょ?何してるの?

ねぇ・・起きて。ねぇ・・ハン・ユンス起きなさいよっ!」

血だらけの頭を抱え叫ぶ彼女

駆けつけた消防隊に引き離されるまで狂ったように泣いていたミヨンは、

ふと我に返った。

「ユナ・・そうだユナは?」

血だらけのまま階段を駆け上がり持っていた合鍵でドアを開ける。

泣き叫ぶユナの声が聞こえた。

ベッドのユナを抱きしめる・・。

「あなたのママ、一体・・・どうしちゃったのよ。」






「ミンウの容態はどうなんだ。」

ソン検事正は電話口で声を荒げた。

いつ何時も冷静な彼にしては珍しい。

「心臓の近くに一発食らっていて予断を許さない状況だそうです。」

釜山に同行していたキム事務官が慌てて答える。

「全く・・どうしてこんなことに・・。

とにかく何か動きがあったら逐一報告するように」

「あの・・・」

「なんだ」

「ユンスssiはいつ・・・」

彼女の同僚でもあるキム事務官は当然のように尋ねた。

「彼女は・・・・行けない。詳しい事情はまた追って連絡するから。

とにかくミンウを頼む」

ソン検事正は電話を切ると頭を抱えた。

つい数時間前、知らせはほぼ同時に彼の元に届いた。

一本はカン・ミンウの自宅マンションの管理人から。

ハン・ユンスがベランダから落ちて即死したとの知らせだった。

慌ててミンウに連絡を取ろうとしているところに釜山から連絡が入った。

ミンウが銃撃戦に巻き込まれて被弾し、意識不明の重態だという。

「一体・・・どうなっているんだ・・。」

ソン検事正は目の前の悲劇を受け止められずにいた。




その夜。

ユンスは病院の霊安室にいた。

「大丈夫ですか?」

ソン検事正がミヨンに声をかけた。

管理人からの知らせを受けたソン検事正の計らいで

ユナは検事正の奥さんがしばらく預かることになり、

ミヨンはこうしてユンスのそばについている。


「兄は・・」

がっくりと肩を落としたミヨンはそうつぶやいた。

「お兄さんは来られない」

「この期に及んでもまだ仕事が大切なの?」

涙を流しながらミヨンは叫んだ。

「そうじゃない・・ミンウは釜山で撃たれて重症を負った。

まだ予断を許さない状況だ」

「うそ・・・そんな・・・」

絶句するミヨン。

「本当にうそだと思いたいんだが。」

ソン検事正はそうつぶやき天を仰いだ。







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14 Comments

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はあ… (じゅの携帯)
2008-02-09 07:42:41
おはよう。

さっき大人ぶってコメントしたばかりだけど

さすがにきっついわ~(|||_|||)

読み続けるの耐えられるかしら(T_T)
返信する
絶句・・・ (クレオ)
2008-02-09 09:11:13
haruさん、おはようございます。

今、常〇線の電車の中です。土曜のこんな時間にここにいるのは有り得ないのですが・・・

移動中に2話続けて読みました。

この2人はどこに居ても必ず結ばれる運命中なのでは?

ユンスの死によってミンウの命が救われた、ユンスが身代わりになってミンウを助けた・・・

ミンウは一生、そう思い続けるんだろうな・・・

さらにユンスの病気の事も気付く事もできなかった自分を責める・・・

ミンウもユンスもお互いを愛しすぎて大事なところが見えなくなってたのかな・・・

え~ん(ノ_・。)哀しいょぉ~
返信する
同刻に・・・ (sora)
2008-02-09 14:55:30
haruさん、こんにちわ!
3連休は雪で始まりました。
ここは大阪?もう普通タイヤでは走れないほど積もっています。主人と二人でカンヅメ・・・
昨晩はデスノートに萌え、絶対『L change the world』観に行くぞと意気込んでいたのに・・・

で、この二人って・・・
生と死の間が有るとしたら、そこで会っているんじゃないかと・・・
お互いの置かれている状況が分からないまま・・・会話にはならなかっただろうけど、何?何故?って叫ぶ二人が目に浮かびました。
同刻ってところに二人の魂を感じました。
降り積もる雪が私の心を鎮めてくれているみたい
 
返信する
げっ… (pink)
2008-02-09 23:36:49
haruさん、ごめん。やっぱり、飛び降りはイヤ…。

最後まで付き合うっていったから、付き合うよ。これからも書きたいだけ、書いてくり!
返信する
彼女は強すぎる・・・ (ブラウン)
2008-02-10 08:16:14
haruさん、おはようございます。

連日の記事楽しみにしております。
やっと地下に潜っているもぐら生活から脱出出来そうです・笑
言葉にする事で 見えてくることも多いですね。
>書くことは怖いけど楽しいです。
男らしい言葉ですね。
何事も 楽しくなければ続きませんよね。

無意識に選んだ映画や小説に
今の自分が反映されてて あらら~と思うことがあります。
ユンスは本当の愛を知ることが出来なかったのでしょうか?
二人にもっと時間があったら 彼女は変われたんだろうか。
もっと生きる事に貪欲になって欲しかったです。
なぜか「ラストコーション」が思い浮かぶわたしです。
返信する
・・・。 (purio)
2008-02-10 20:05:07
haru様、本当に嘘だと思いたいです
ソン検事正の優しさに救われる思いです

映画鑑賞のお話も楽しみにしてます
返信する
ここからきついのは彼 (じゅの0712さんへ)
2008-02-13 10:59:13
じゅの0712さん、コメありがとうです。
ははは・・・
でも、ここからは彼のお話。
辛そうな彼を目いっぱい感じていただけると嬉しい。
(どこまでもドSな私・笑)
今日で終わりだから頑張って~
お付き合い下さい。
返信する
ニアミス? (クレオさんへ)
2008-02-13 11:09:44
クレオさん、コメありがとうです~。
ちょうどコメいただいたころ、私も常○線の中に降りました。(笑)
ニアミス?
お近くだなんて嬉しい偶然です。
さて。
そうですね・・・この設定、どことなく「純中」を彷彿とさせますが・・・入れ替わりません。
このストーリー展開・・・ミンウを世間から守るために(爆)私の一存でミンウを緊急避難させることにした・・・というのも理由のひとつ。
他にもいろいろ・・。
クレオさんが感じてくださったことももちろんありありです。
この先仕込んでありますからお楽しみ下さい。
でも、彼は彼女の死を乗り越えられるのか・・。
その答えはまだ出てないんですよ。
返信する
Lみたい~ (soraさんへ)
2008-02-13 11:17:18
soraさん、コメありがとうです~。
大変でした~。
缶詰はいかがでしたか?
私も「デスノート」観ました~。
面白かったですね。とても漫画的で有り得なかったけど。
でも、頭使っているなぁ~と感心しきり。
よく観ていないと意味わからなくなっちゃって。必死。
旦那さんは息子や娘に「ね、どうしてああなったの?」とか質問してうるさがられてました。
世代間ギャップでしょうか。
Lも福田真由子ちゃん出てるし(ビョンホンファンらしいですね。彼女。若いのに男観る目あります。)
楽しみですね。
そして。
soraさん、L並みの推理力ですね。
私の思考パターンお見通しでしょうか。
そんなシーンご用意してございます。
ごゆっくり堪能してくださいませ。
返信する
すまないねぇ~ (pinkさんへ)
2008-02-13 11:22:00
pinkさん、コメありがとうです。
飛び降りはこれで終わりだから。
「慟哭」も今日で終わりだから。
明日からは心穏やかに過ごせるから。(笑)
頑張って~
飛び降り・・・私も嫌だけど。
前にビョンホンssiが面白かったといった
「金髪の草原」っていう映画の飛び降りるシーンは
まるで空を飛ぶようだったわ・・。
なぜか暗いイメージはない。
そんなのもありなんですかね・・・。
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