![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/01/2adbf111ad2df303c296a20d7cf1153c.jpg)
一時期狂ったように「小津安二郎」に傾倒していたことがあります。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
・・・といっても私の小津映画の楽しみ方は普通に映画を観るときとはちょっと変わっている。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
「小津映画」の題材はどの映画も大抵一般家庭に日々起こりうる平凡な出来事がテーマになっていて
淡々としているのでどの映画もほぼ同じテイスト。
どのストーリーが良かったとか言いようが無い。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
あえて違うとすればやはり「東京物語」か。
・・なのでストーリーはほとんど気にしません。
私が観るのは画面の中に漂う「台詞のリズム感」「空気感」「色」「景色」「小道具」「カメラアングル」そして「衣装」
それを楽しみつつ形式美にドップリ浸るわけです。
これがたまらなく心地良い。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_uru.gif)
そんな私こんな本図書館で発見しました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/usagi.gif)
「いま、小津安二郎」
これがとっても面白かった。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hakushu.gif)
小津作品が紹介されてるのはもちろんですが
その紹介のされ方が面白い。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
登場人物の衣装であったり、使われている小物についてだったり。
とっても興味深い。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_cock.gif)
ひいては小津監督本人のファッションセンスや感性や食事の話まで。
この本によると小津監督かなりお洒落にはこだわりがあったようで。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_eye.gif)
上等の素材で同じ仕立てのウールの三つ揃いのスーツ、
カッターシャツなどを箪笥一棹分
作らせていつも同じスタイルを崩さなかったらしい。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_sup.gif)
帽子も気に入ったデザインの白いピケ帽を1ダース単位で作らせる懲りよう。
時計、パイプに至るまでその美意識はただ事ではなかったらしい。
もちろん登場人物の衣装も男女問わず全部監督自身で決めていたとのこと。
素材・仕立ては最高級のもので。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hand_goo.gif)
デザインもすべてこだわっていたらしい。
小道具は茶碗にひとつに至るまで自分で納得のいくものを選ぶ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_hat.gif)
そして、立ち位置、茶碗の持ち方、お茶の飲み方、台詞の言い回し
すべて監督が指示する。勝手なことが許されない現場だったようだ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
そんな現場だからあそこまで形式美にこだわった作品が生まれたのだと
ある意味とても納得できた。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
「理想を絶対に崩さない」という信念さえ感じられる。
これって自分に絶対の自信があるってことでしょ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_face.gif)
実は冒険しないというのもすごい冒険なのではないだろうか。
・・なんて自分に全く自信がなく揺れっぱなしの私は思ってしまうのです。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
画面から漂ってくる上質感は本物がなせる技。
見ているだけであんな上質のコート着てみたい
なんて思ったりするのだ。
晩年の作品では「岸恵子」や「岡田茉莉子」に今までの彼の作品では考えられなかったような衣装を着せている。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_hat.gif)
これがまたドキドキするほど可愛い![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_cock.gif)
小津監督もきっと「逸脱することの楽しさ」を味わっていたのではないだろうか。
形式にこだわる人ほど実は「逸脱すること」に憧れるというのは私の持論。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
もう少し長生きしてくれていたら形式美と逸脱の調和をもっと楽しめていたかもしれない。
とても残念だ~![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
小物にこだわるといえばキム・ジウン監督ニムですね。
彼もビョンホン曰く「お洒落でそれなりに頑張っている」(笑)とのこと。
彼の普段の出で立ちにもポリシーを充分感じるし。
作品を観ていると
「箪笥」といい「甘い人生」といいとってもこだわって作ってるのを感じます。
巨匠の原点でしょうか。ふふふ・・・
期待。
こだわりと柔軟性を兼ね備えた彼からこの先どんなものが生まれてくるのか
とても楽しみです。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/choki.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
・・・といっても私の小津映画の楽しみ方は普通に映画を観るときとはちょっと変わっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
「小津映画」の題材はどの映画も大抵一般家庭に日々起こりうる平凡な出来事がテーマになっていて
淡々としているのでどの映画もほぼ同じテイスト。
どのストーリーが良かったとか言いようが無い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
あえて違うとすればやはり「東京物語」か。
・・なのでストーリーはほとんど気にしません。
私が観るのは画面の中に漂う「台詞のリズム感」「空気感」「色」「景色」「小道具」「カメラアングル」そして「衣装」
それを楽しみつつ形式美にドップリ浸るわけです。
これがたまらなく心地良い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_uru.gif)
そんな私こんな本図書館で発見しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/usagi.gif)
「いま、小津安二郎」
これがとっても面白かった。
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小津作品が紹介されてるのはもちろんですが
その紹介のされ方が面白い。
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登場人物の衣装であったり、使われている小物についてだったり。
とっても興味深い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_cock.gif)
ひいては小津監督本人のファッションセンスや感性や食事の話まで。
この本によると小津監督かなりお洒落にはこだわりがあったようで。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_eye.gif)
上等の素材で同じ仕立てのウールの三つ揃いのスーツ、
カッターシャツなどを箪笥一棹分
作らせていつも同じスタイルを崩さなかったらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_sup.gif)
帽子も気に入ったデザインの白いピケ帽を1ダース単位で作らせる懲りよう。
時計、パイプに至るまでその美意識はただ事ではなかったらしい。
もちろん登場人物の衣装も男女問わず全部監督自身で決めていたとのこと。
素材・仕立ては最高級のもので。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hand_goo.gif)
デザインもすべてこだわっていたらしい。
小道具は茶碗にひとつに至るまで自分で納得のいくものを選ぶ。
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そして、立ち位置、茶碗の持ち方、お茶の飲み方、台詞の言い回し
すべて監督が指示する。勝手なことが許されない現場だったようだ。
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そんな現場だからあそこまで形式美にこだわった作品が生まれたのだと
ある意味とても納得できた。
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「理想を絶対に崩さない」という信念さえ感じられる。
これって自分に絶対の自信があるってことでしょ。
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実は冒険しないというのもすごい冒険なのではないだろうか。
・・なんて自分に全く自信がなく揺れっぱなしの私は思ってしまうのです。
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画面から漂ってくる上質感は本物がなせる技。
見ているだけであんな上質のコート着てみたい
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晩年の作品では「岸恵子」や「岡田茉莉子」に今までの彼の作品では考えられなかったような衣装を着せている。
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これがまたドキドキするほど可愛い
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_cock.gif)
小津監督もきっと「逸脱することの楽しさ」を味わっていたのではないだろうか。
形式にこだわる人ほど実は「逸脱すること」に憧れるというのは私の持論。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
もう少し長生きしてくれていたら形式美と逸脱の調和をもっと楽しめていたかもしれない。
とても残念だ~
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小物にこだわるといえばキム・ジウン監督ニムですね。
彼もビョンホン曰く「お洒落でそれなりに頑張っている」(笑)とのこと。
彼の普段の出で立ちにもポリシーを充分感じるし。
作品を観ていると
「箪笥」といい「甘い人生」といいとってもこだわって作ってるのを感じます。
巨匠の原点でしょうか。ふふふ・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
こだわりと柔軟性を兼ね備えた彼からこの先どんなものが生まれてくるのか
とても楽しみです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/choki.gif)
そうなんですよ。
「小津映画」
ワンシーン観ただけだとかぶって出てる人が多すぎてどの作品だかわからない。(笑)
たぶん小津監督のイメージに合った人を多用しているからなのでしょうね。
>今の俳優で撮れるかしら
当時の俳優さんも「極限の制約の中でどこまで自分を表現して演じられるかがかえって面白くなった」と語っているらしいので、現代の俳優さんでもある種の勇気がある人は耐えられるかもしれませんね。
・・というより小津監督が耐えられないか。
やっぱり「あの」時代が作った監督であり作品たちなのかもしれませんね。
面白そうな本ですね。
しかし小津監督ってすごいですね。
スーツを何着も同じデザインでつくっていたなんて。
相当自信がないとできないことです。
言葉使いといい立ち居振る舞いといい、本当に美しいですよね。
日本は美しい国なんだなと誇りにさえ思えます。
最近毎週土曜日にNHKBSで『男はつらいよ』全48作を放送しています。
山田洋次監督も優しげな日本を描いてますよね。
以前は寅さんを観てもただ面白いとしか思わなかったんですが、今観ると「庶民の生活ってなんかいいよねー」ってしみじみ思いえます。
この本面白かったですよ。
昭和の時代は本当に魅力的。
いろいろなものが共存している感じが
たまらないです。
実は「寅さん」は未知の世界なんです。
一度試してみますね~