はぁ…読み終わった…。
第一巻を読み始めてから途方もない月日が流れてしまいました。
今、私の手元にある第四巻。
一体何人の人が読んだのだろう…40人待ちと言われてから随分になります。
第一巻を読み始めた頃はまだチャンイの姿を見たことはなく。
第一巻読み終わってやっと馬賊繋がりだって気づいたんだった。
ちょこちょこと感想のようなものは書いておりましたが
きちんと書いたことはなかったなぁ・・。
第4巻一応最終章とのことですので
読書録カテゴリーに一本書いておこうと思います。
第4巻・・・・スッゴく面白かった。
全4巻のなかで一番盛りだくさん。
一番読みやすく・・・そして一番泣いた。
大きな時代の流れの中に
時代の鍵となる人物がいる。
それが「張作霖」
あの社会科の教科書にいっぱい出てくる孫文も袁世凱も
この本を読むと「器ちっちゃ~い」
と思えてくる。
何度か書きましたが、この本は群像劇ですので張作霖が主人公ではあるものの
彼がたくさん出てくるわけではありません。
むしろ全編を通して読むととても少ないかもしれない。
それなのに彼の印象はとても強い。
それは物語が、登場人物の人生が、歴史が彼を中心に回っているのが
見えるからだと思う。
他の登場人物のエピソードだとしてもその後ろに彼の存在が見える。
多くの場面で彼が出ていなくとも彼の存在を感じることができます。
で、時々出てくる彼は粗暴な物言いのくせに
めっぽう優しくてめっぽうかっこいい。
そして私はメロメロに。
そしてこの小説。
目に見えないものをいっぱい感じることができます。
それは男気であったり、礼であったり、
信念であったり、憂う気持ちであったり
天命であったり、宿命であったり、縁であったり・・・。
そういう目に見えないそれぞれの想いが
時代を・・・国を・・・人を・・動かしていく様子がとても面白い。
今更ながら浅田次郎さんて凄いなぁ~って思うわけです。
そして。
私の『張作霖』がどうかっこいいのかについて少し。
彼は馬賊の頭目なんですが、東北王と呼ばれるまでの力を手にします。
もちろん人並み外れた拳銃さばき、馬の扱いの実力の持ち主なのですが
学はないので字は読めない書けない。
それでも彼は最高に賢い。
頭の回転が速いというか・・機転が利くというか・・ずるいとかではなくて
答えを導き出す能力にずば抜けて長けているようです。
そして人望も厚い。
彼に惚れる男続出。
彼のためになら死ねる男がゴロゴロしている。
惚れる男がまたかっこよく。
そんな男に惚れられる張作霖はさらにかっこいいわけで。
私のダイスキな男気満載
例えば。
彼は38歳にして(そう確かそんな記述があってドキッとしたの
)
奉天を中心とした東三省を掌握する実権を握ったので、部下には年上もいっぱい。
でも、彼らに礼を尽くすことを忘れないわけです。
きちんと言うことはいいながらも呼び方ひとつ、扱いひとつたりとも怠らない。
子供に対しても誰に対しても曲げないところは曲げず、
柔軟なところはとても柔軟に。
屈強でありながら、どこかたおやかな印象。
彼が絡むエピソードを読むたびにどんどん惚れてしまって。
人としてすごくかっこいい。
惚れるに余りある男です。
時代は1911年~1213年くらいの話なのでチャンイの生きた時代より20年ほど前でしょうか。
比べるのもおかしいんですが、せっかく同じ馬賊の頭目ですので。
張作霖は妻子もいて家族のように信頼できる腹心の部下がたくさんいて
村人や街中の人々に恐れられるも正義のヒーロー「白虎張」として慕われています。
彼には影をも日なたに変えるような燃えたぎるエネルギーが満ち満ちていて、
周りの人を赤々と照らしているイメージ。
そして私がチャンイに抱いたのは真逆。
闇・・・孤独・・・ブラックホールのような光を吸い取るエネルギー
もしかしたら張作霖もどこか孤独だったかもしれないし、
チャンイだって腹心の部下がいたかも知れない・・・。
でも、私の中ではこの二人に重なるものはない。
あくまで陰と陽
馬の扱いは張作霖がきっと上(笑)彼は馬と家族だから。
彼のいうことを馬はきっとなんでもききます。
銃の扱いはいい勝負かもしれませんね・・・・。
服のセンスはチャンイは王子だから
張作霖は生まれもどこだかわからない超貧乏人、どこに行く時も基本馬賊。
チャンイは目標のためには殺人もなんとも思わない、
プライドに生きる自分の欲望が一番の男。
張作霖は百年後に10億の民が腹いっぱいに食って天寿を全うできる世の中にするために鬼になって百万千万の命を今奪うと言う男。
彼の血の流れる音は獣の欲を持たず、樹間を縫って流るる清冽なせせらぎの音。
そう。張作霖には己の欲はない・・・そこがなんともかっこいいのです。
こうやって意味もなく比べるとチャンイって・・・器ちっちゃい悪いやつ(笑)
なのになんでこんなに惚れてるんだろう・・・・
「中原の虹」絶対いつかドラマか映画になると思うんですけど・・・
張作霖は誰がやるんだろう・・。
こういうオーラが必要な役・・・いいと思うんだけどなぁ・・。
史実とは開きもあるのでしょうが・・・。
ちょっと歴史グルグルで読みにくいところもあるけどとっても面白いです。
夏休みじっくり読書したい方にお勧め。

第一巻を読み始めてから途方もない月日が流れてしまいました。
今、私の手元にある第四巻。

一体何人の人が読んだのだろう…40人待ちと言われてから随分になります。
第一巻を読み始めた頃はまだチャンイの姿を見たことはなく。
第一巻読み終わってやっと馬賊繋がりだって気づいたんだった。

ちょこちょこと感想のようなものは書いておりましたが
きちんと書いたことはなかったなぁ・・。

第4巻一応最終章とのことですので
読書録カテゴリーに一本書いておこうと思います。

第4巻・・・・スッゴく面白かった。
全4巻のなかで一番盛りだくさん。
一番読みやすく・・・そして一番泣いた。
大きな時代の流れの中に
時代の鍵となる人物がいる。
それが「張作霖」
あの社会科の教科書にいっぱい出てくる孫文も袁世凱も
この本を読むと「器ちっちゃ~い」

と思えてくる。
何度か書きましたが、この本は群像劇ですので張作霖が主人公ではあるものの
彼がたくさん出てくるわけではありません。
むしろ全編を通して読むととても少ないかもしれない。
それなのに彼の印象はとても強い。
それは物語が、登場人物の人生が、歴史が彼を中心に回っているのが
見えるからだと思う。
他の登場人物のエピソードだとしてもその後ろに彼の存在が見える。
多くの場面で彼が出ていなくとも彼の存在を感じることができます。
で、時々出てくる彼は粗暴な物言いのくせに
めっぽう優しくてめっぽうかっこいい。

そして私はメロメロに。

そしてこの小説。
目に見えないものをいっぱい感じることができます。

それは男気であったり、礼であったり、
信念であったり、憂う気持ちであったり
天命であったり、宿命であったり、縁であったり・・・。
そういう目に見えないそれぞれの想いが
時代を・・・国を・・・人を・・動かしていく様子がとても面白い。
今更ながら浅田次郎さんて凄いなぁ~って思うわけです。
そして。
私の『張作霖』がどうかっこいいのかについて少し。

彼は馬賊の頭目なんですが、東北王と呼ばれるまでの力を手にします。
もちろん人並み外れた拳銃さばき、馬の扱いの実力の持ち主なのですが
学はないので字は読めない書けない。
それでも彼は最高に賢い。
頭の回転が速いというか・・機転が利くというか・・ずるいとかではなくて
答えを導き出す能力にずば抜けて長けているようです。
そして人望も厚い。
彼に惚れる男続出。
彼のためになら死ねる男がゴロゴロしている。
惚れる男がまたかっこよく。
そんな男に惚れられる張作霖はさらにかっこいいわけで。
私のダイスキな男気満載

例えば。
彼は38歳にして(そう確かそんな記述があってドキッとしたの

奉天を中心とした東三省を掌握する実権を握ったので、部下には年上もいっぱい。
でも、彼らに礼を尽くすことを忘れないわけです。
きちんと言うことはいいながらも呼び方ひとつ、扱いひとつたりとも怠らない。
子供に対しても誰に対しても曲げないところは曲げず、
柔軟なところはとても柔軟に。
屈強でありながら、どこかたおやかな印象。
彼が絡むエピソードを読むたびにどんどん惚れてしまって。
人としてすごくかっこいい。
惚れるに余りある男です。
時代は1911年~1213年くらいの話なのでチャンイの生きた時代より20年ほど前でしょうか。
比べるのもおかしいんですが、せっかく同じ馬賊の頭目ですので。

張作霖は妻子もいて家族のように信頼できる腹心の部下がたくさんいて
村人や街中の人々に恐れられるも正義のヒーロー「白虎張」として慕われています。
彼には影をも日なたに変えるような燃えたぎるエネルギーが満ち満ちていて、
周りの人を赤々と照らしているイメージ。
そして私がチャンイに抱いたのは真逆。
闇・・・孤独・・・ブラックホールのような光を吸い取るエネルギー
もしかしたら張作霖もどこか孤独だったかもしれないし、
チャンイだって腹心の部下がいたかも知れない・・・。
でも、私の中ではこの二人に重なるものはない。
あくまで陰と陽
馬の扱いは張作霖がきっと上(笑)彼は馬と家族だから。
彼のいうことを馬はきっとなんでもききます。
銃の扱いはいい勝負かもしれませんね・・・・。
服のセンスはチャンイは王子だから

張作霖は生まれもどこだかわからない超貧乏人、どこに行く時も基本馬賊。

チャンイは目標のためには殺人もなんとも思わない、
プライドに生きる自分の欲望が一番の男。
張作霖は百年後に10億の民が腹いっぱいに食って天寿を全うできる世の中にするために鬼になって百万千万の命を今奪うと言う男。
彼の血の流れる音は獣の欲を持たず、樹間を縫って流るる清冽なせせらぎの音。
そう。張作霖には己の欲はない・・・そこがなんともかっこいいのです。

こうやって意味もなく比べるとチャンイって・・・器ちっちゃい悪いやつ(笑)
なのになんでこんなに惚れてるんだろう・・・・

「中原の虹」絶対いつかドラマか映画になると思うんですけど・・・

張作霖は誰がやるんだろう・・。
こういうオーラが必要な役・・・いいと思うんだけどなぁ・・。

史実とは開きもあるのでしょうが・・・。
ちょっと歴史グルグルで読みにくいところもあるけどとっても面白いです。
夏休みじっくり読書したい方にお勧め。

今日は、天気がいいのですが、なぜか、肌寒い感じがします。いまから、少し暑くなりそうですが…。
この本の「張作霖」さん。聞けば聞くほど、見れば見るほどですが、鬼平犯科帳の「長谷川平蔵」によく似ています。まさに、男の中の男で、男が惚れる男であります。
命をなげうって、いろんな人を助けるのですが、そのやり方が、とにかく「粋」で…。その一方で、悪いやつは、容赦なく切り捨てる。この落差がとにかく凄いのです。
「長谷川平蔵」は、昔は、ごろつきでした。ごろつきというよりも、いろんなことを肌で体験していた。経験していた。とでも言った方がいいでしょうか?(もちろん悪いことも…。)だから、どんな人の気持ちも良くわかる、心の広い人になったのです。
火付盗賊の頭になったときに、その経験と、独特の感働きで、人を見抜く能力を発揮します。とにかく、情け深いのです。そして、さりげなく優しさを出します。とてもユーモアがある人なのです。
それに、たいそうな美食家で、食べることが大好きなのです。いろんな食べ物が出てくる時代劇も、珍しいと思います。
時代も場所も何もかも違っても、一本筋の通った人物は、いついつまでも、語り継がれていくのだと思います。
チャンイさんは、イ・ビョンホンさんだから、いいのではないですか?
キム・ジウン監督さんは、とにかく、その人の持っている魅力を引き出す才能の持ち主で、イ・ビョンホンさんも、それに答える才能の持ち主で、うまく、信頼関係とともに合わさったのだと思います。
皆さん。キム・ジウン監督さんのマジック、魔法にかかったのだと思います。
何かがきっかけで、自分の中から、今まで見たこともないような能力が、呼び覚まされる感じがすることがあります。
時々、世の中は本当に不思議だなと、再確認することがあります。
haruさん。今日一日、幸せな時間を過ごしてくださいね。
今日は日頃のパソに触れぬ鬱憤を一気に晴らした感じでおそらく凄い時間ここにいた気がします。
反動が怖い(笑)
鬼平さんの噂は以前から友達に聞きつつ、
まだ読んだことがないのですが、
どうしてもテレビも尾上菊五郎だっけ?
誰だったか歌舞伎役者さんが演じているのが印象的で
なんとなく遠めで観ておりました。
似てるんですか・・・。
ではリストに。
そしてチャンイね・・・
さっき、ジウン監督のチャンイのネタバレ映画話がカフェに上がっているのを読んできました。
とても面白かったです。
うんうん。
きっとジウンマジックに引っかかったのかもしれません。
チャンイに惚れている・・というより
ビョンホンssiが魂を吹き込んだチャンイに惚れているんでしょうね・・・。
あの男危険です。
そして彼らが出会ったことに感謝したいと思います。
生かす才能があって生かされる才能があって・・
きっと世の中の多くの奇跡は出会いで出来ているのかもしれませんね~~
鬼平、、、それは中村吉右衛門さんです。
何せ私、かなりな吉右衛門ファンでして、南座に「鬼平」の舞台まで観に行きました。
で、もちろん池波正太郎ファンでこちらもかなり読みました。
それは置いといて、4巻面白かったでしょう。
私は汽車で去って行く高官を張作霖はじめ馬賊の面々が最高礼をもって見送る場面にグッときました。
あの場面は何度読んでも良かった。
そして中原・・を読んだ後で『蒼穹の昴』を読むというおバカなことをしました。
それから、この作品絶対はずせないのが西太后ですね。
世紀の悪女と言われた女性ですが、ここでは実にカッコイイ女性ですよね。
乾隆帝もなんか素敵だし。
台湾の故宮博物院に行った時、乾隆帝のお宝を眺めながら
「さぞや立派なお方だったのですねー」とため息をついたものでした。
なんだかとりとめの無い長いコメントなっちぃました。
すんません
しゅごい
借りた本はちゃんと読むべし・・・
私、haruさんが紹介してくれた本はすぐに予約を入れて手元に取り寄せるのですが、2週間があっという間に過ぎてしまいそのまま図書館へ
『ひとの子』も『中原の虹』も・・・主人と息子が読んでました。
訳本は読みにくいと文句を言いつつ・・・浅野次郎は催促されつつ・・・
私だけが落ち零れ
どんなん?どんなん?ってあらすじを強請る母です。
映画?ドラマ?それ、待とうかなぁ~
そうです。吉右衛門です~。
顔は浮かんでいたのに名前が出てこなくて
ありがとうございます。
鬼平の料理本みたいのもあるんですよね。
奥深そうです~。
さて。第4巻
はい。すごい面白かったです。
ご指摘の場面、カッコよくて号泣いたしました。
ああいう礼とか男気とかそんなスピリッツがジワジワ来るお話でございました。
そうそう。
ちょっとべらんめえ調の西太后がカッコよかったですね。
何だか姉御肌で大好き。
うんうん。
今まで世界史の教科書の隅っこにいた人たちが生き生きと脳裏に浮かんでとっても新鮮でした。
蒼穹の昴は明日到着です。(笑)
我が家は旦那はともかく子供たちは読書全くしないんです。
あんなに子どもの頃読み聞かせしたのに・・・。
聞かせすぎたか?
私が読んでいても誰一人反応しません。
『ひとの子』は癖がありましたね。
『中原の虹』はリズムに乗ってしまえばすぐ読める。
最初のチンギスハーンあたりで「はぁ~?」と思ったらおしまいなので斜めに駆け抜けるのがコツです。
いつかなぁ~ドラマ化・・・色白で小柄・・それでも彼にやらせたい。
男に惚れられる役を是非とも熱望。
(いやらしい意味じゃなくて・笑)
数年後楽しみにしましょう。
きっといつか実現する気がする。
今日も暑いねぇ~
今頃のコメでごめんね。
「中原の虹」面白かったね。
この2週間どっぷり首まで浸かってしまいました。
「蒼穹の昴」まで読んじゃって・・・
それでも史実部分は???な部分は残ってる。・苦笑
4巻のもとよさんご指摘の場面 良かったですね。
泣いた、泣いた、号泣。
スッゴイ男に出会ってしまった。
鳥肌物でした。
きっと映画化されるよね。
私の中では しっかり彼が主演です。
5年後くらいでいいかなぁ~
その頃 もっと熟した色男になってるよ。
あ~~楽しみだ
お返事遅くなってごめんなさい。
昴いいペースで幸せに読んでいたのに読書感想文のための本など外野がうるさくて足踏みしてます。中原…は本当に面白かった。
昴を読むとより一層深みが増します。
すっかりお互い読書の夏ですね。
次はオルガンのノベライズが待っております。