わくわく!バンジージャンプするっ!

好きなものや気になることについていろいろ語ってみようと思います。

4回以上助けられない自分と向き合うのは辛い。「マイ・ディア・ミスター」観終わりました。

2020-06-18 17:57:00 | 韓国ドラマ
BSでの最終回まで待ち切れず。
Netflixで最終回まで視聴してしまいました。
最終回は通勤電車の中で号泣、
マスクの中ぐぢゅぐぢゅ、完全に不審者。(笑)
この感想はきちんと書き留めておきたい。

というわけで
あらすじ詳細はわかりやすいこちらで。
ネタバレご容赦ください。


ひとつ前のトピで同じく韓ドラの
「賢い医師生活」について感想を書きました。
あちらは持っている人、出来る人が主人公。そしてみんな善人という夢のようなドラマでした。
さしたストレスもなく、ただただ笑って、感動して、ホッとして。
笑顔で明日が迎えられる作品。
心配性の私としては安心して観ることが出来て大好き。
振り返れば、私は常に患者側の人間、もしくは傍観者として彼らの人生楽しく覗いていたように思います。

そして、当トピのお題。
「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん」
これは、本当に辛くて。
まず、主人公の境遇が辛い。
親の借金を背負わされた上、
幼い頃から聾唖の祖母を養い、
暴力的な高利貸しに追われ、
身を守るためにその高利貸しを殺めてしまい。
今度はその息子に執拗につけ狙われ、
朝も昼も晩も働き、借金を返しながら、
バイト先の残り物を盗み食いし、
それでも祖母には笑顔を見せて、
毎日座って眠っている彼女。

一方。
サラリーマン パク・ドンフン(イ・ソンギュン)
反りが合わない大学の後輩が自分の勤める会社の社長になり。
自分は地味な部署に左遷され。
関係ない社内の権力闘争に巻き込まれ。
しまいに社長と妻が浮気していることを知ってしまい、苦しむ。

もうもう、不幸とストレスのオンパレード。観ていて暗いし、辛いし。
もう、リタイアだー!と思いながらも、
友人の「このドラマは本当に間違いない」というおススメだけを頼りにひたすら耐える耐える。

ストーリーは
こんな2人があることをきっかけに親しくなり、その一方でジアンは社長に雇われ、ドンフンを首にする材料探しのために彼の携帯を盗聴することに…。といった展開。

ドンフンの携帯から聞こえる彼の毎日を盗聴すればするほど、彼の生きる苦しさ、辛さを知り、人柄を知り。境遇を知り。
彼の不遇に自分の不遇を重ね合わせ、ジレンマに陥るジアン。
やがていつしか、ドンフンを守る側になっていきます。
彼を心配し、静かに励まし、見守り、
社長と駆け引きしてまで、陰ながら支えようとする姿がいたいけなの。

また、逆にドンフンも彼女の生活や境遇を知れば知るほど、手を差し伸べずにはいられず。ただ彼の立ち位置はあくまで
「職場の上司の親切なおじさん」であり
「弱きを守る正しい大人」
絶対にその線を越えようとしない頑なさがまた、無性にカッコ良いのです。
そして、彼の立ち位置は何があっても、何を知っても変わらない…。

最終回。
どん底の境遇にある全てを諦めていたヒロイン、ジアン(IUがすっぴんで熱演)が主人公ドンフンにいいます。

今まで一度や二度、助けてくれた人はいるけれど、4回以上助けてくれた人は初めてだったと。
おじさんに会って初めて生きている気がしたと。

もう号泣ですよ!(T ^ T)

これまで生きていることが、どれほど大変だったのか…彼女のこれまでの人生が丹念に描かれていたからこそ、この一言を聞いただけでもう涙が止まらないのです。


そして、2人を見守る人々の境遇も順風満帆なんて人はいなくて、みんな「何とかやってる」人々。
傍観するには余りにも近く、共感するには余りにも切な過ぎる登場人物たち。

だけど、みんな、明るくて、情に厚くて。
仲間のことを、家族のことを、我がことのように思い、笑って、泣いて、怒って、喜んで、哀しむ人たち。
そして友達の友達はみな友達な人たち。
これが、また泣けるほど魅力的なのです。
いい人なの。本当に。(泣)
押し付けがましくなく、自然で包み込んでくれる感じが心地よい。
あー後溪に住みたい。
ドンフンの会社で事務のおばちゃんになって領収書貼りたい。

話が逸れましたが、
一時的に可哀想だと同情したり、ご飯をご馳走したり、親切にすることは出来るかもしれないけど、そうあり続けることはとっても難しい。
ましてや、相手に言うに言われぬ過去(ジアンには人を殺めた過去がある)があれば尚更、二の足を踏んでしまうかも知れない。

でも、ドンフンや、ドンフンの周りに集まる人々はちゃんと
「人の中身をみている」し、「人を見る目を信じている」「弱きを守る正しい大人」ような気がするのです。

そして、そんな登場人物を見ていると、自分の人としての薄っぺらさを突きつけられるようで、恥ずかしくて、情けないと思ってしまう。
…結局、どう転んでも、痛くて辛いドラマではあります。
でも、こういうの、嫌いじゃないのよねー。
たまには、人生、反省しないと。爪の垢煎じて飲まねば…と思うのでした。

もちろんもちろん。

闇が深いほどに
ささやかに差し込む光が余計眩しく見える後半はカタルシス満載。
是非、どっぷり闇に浸ってから、光に触れてみてください。
癒されること請け合いですよー。





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