いやぁー面白かった!
緊張感あった!
これまで、レビューとは名ばかりで
だらだらと1話ごとの流れを書いて参りましたが、
今回ばかりはギュギュっと見どころを書きたい。
書きたくなるほど見どころが濃かったように思います。
光秀と松永久秀の友情が熱すぎるっ!
本願寺につけば、大和を渡すという条件で、本願寺側に寝返ることにした久秀と織田方に引き止めたい光秀。
太夫のとりなしで密会する場面。
堺で鉄砲を調達してくれたあの日から
久秀には助けられたり、助けたり。
離れていても互いを気遣い、信じ合う戦友
であった2人は、信長によって引き裂かれることになった。
そなたとだけは戦いたくない。。
平蜘蛛の茶釜を前に
涙しながら光秀に語りかける久秀。
「平蜘蛛の茶釜はわしじゃ
天下一の名物なのじゃ。
そなたに討たれたとしても
これは、生き残る、そなたの手の中で
生き続ける。それでいいと思うたのじゃ!」
どこか、自らの終焉を悟った語り口。
光秀もそれを感じてか、
「解せぬ、解せぬ。平蜘蛛など欲しくはない、戦などしたくはない」
だだをこねるように叫ぶのだった。
うーん、ここ、とっても光秀らしい。
若い頃から納得出来ないことは
こうやって叫んでたことを思い出します。
光秀はだいぶ丸くなってはきたものの、
根っこは変わらずまっすぐで、
芯のぶれない武士(もののふ)なのよね。
まあまあ飲めとなだめるお兄ちゃんと弟の図。
久秀は自分の志を茶釜に入れて
光秀に託したのか。
それは、
誇りを失わない、志高き、心美しき覚悟。
この2人の関係性、やっぱり好きだわ。
爆死はせぬともまさかの立ったまま切腹
最期の覚悟を決めた久秀は、
茶道具の名品に惜しげもなく油をかけて火を放ち、炎に包まれながら
なんと、立ったままの切腹。
どうしても信長に渡したくなかったんだろうなぁー。執念と共に何処か潔さを感じる。
さすが、吉田鋼太郎氏!
迫力満点です!かっこよかったー。
松永久秀さん、お疲れ様でした!
ただただ広い、広すぎる、
そして、高すぎる安土城。
NHK恐るべし!
どこぞのお城でロケかと思いきや、
240畳のセットだそうで。
本気度が伺えます。
城の威圧感が半端ない。
広い広間の最上席にポツネンと座る信長の孤独。
自分で望んだとはいえ、いかばかりか。
体の距離は心理的距離に比例するのか。
帰蝶にとっても
光秀にとっても
信長は遠くて高すぎる存在になり始めているのか。
いつも、光秀を責めない信長がかえって不気味だわ。
頼みの帰蝶も信長から、離れていく。
これからは、相談事は光秀にすればいいと帰蝶が言ったとな。
そういえば、困った時はいつも光秀頼みだったな、この人。
「弱りましたな。」という光秀に
「わしがが、そなたがか?」
と冷静に尋ねる信長。
これも、超怖い。
「殿も、私も」
と、即座に切り返せる光秀が賢すぎる!
どちらかに絞るとそれはそれで
角が立ち、突っ込まれそうだもの。
そして平蜘蛛の茶釜について詰問。
知らないかと聞かれ
知らないと嘘をつく光秀。
ここの光秀と信長の表情対決。
見応えあり。腹の探り合い、騙し合い。
表情をじっくり映してくれるカメラもいいね。
しのびによって
久秀と光秀が会っていること、いや、おそらく平蜘蛛の茶釜を預かったことさえも知っていたのに、知らないふりして尋ねたのは、光秀を信じたかったからだよね。
だけど、光秀は初めて嘘をついた。
そのショックを隠せない信長。
冷静を装ったり、怒りを爆発させながらも、何処か悲しんでいるように見える染谷くん信長が巧い。
久秀、帰蝶、帝が自分から離れていくことに耐えられない信長。
さらに光秀もか…
自己肯定感の低さがずっと根底にある信長には、たまらなく怖いことなのかも。
可愛さ余って憎さ百倍という展開…?まさか。それは無かろうか。
いや、離れていくならいっそ…という発想もあるのか。
この件、陰には秀吉が。
この人が天下を取ったのは、情報操作が巧いからだと思う。
佐々木さん、顔が悪そう過ぎる。
そして、こんな時になんですが。
こんな時でも信長は忘れない。
細川忠興とたまちゃんの縁談を勧める。
いい話?と思ったけど、光秀の表情は複雑。
親子水入らずの時を過ごせるのも後わずかだからか?
まさか細川藤孝を信用してない?
光秀よく観察してるから、それもありそう。気になるところ。
光秀の嘘と平蜘蛛の茶釜
茶釜を持ってきた太夫に
信長に嘘をついたと話す光秀。
松永久秀の罠とは何か。考えてみました。
久秀は、自分が光秀に託した「志」を光秀は、簡単に捨てられないと踏んだ。
つまり、
光秀は、久秀の想いがこもった茶釜を信長に渡せない
→信長の怒りをかう
→信長を討って戦のない世を作れ
なのではないか…。
でも、忠義の人、光秀には
何もせずに信長に反旗を翻すなんて
選択はない。。
久秀が何処かに忘れた
「誇り、志、心美しき」覚悟とは
そこなのではないか。
茶釜を手にした光秀の心を決めたような
表情を見るに、
信長を必死で諫めることで
自分の正義を貫きつつ、戦のない世の実現に向かおうとするのではないか…。
なんて想像しておりますが、次回はいかに。楽しみです。
とりあえず、帝とお話ししてみないとね。
続く。
松永様の笑い声が聴こえてくるとイカれちゃったように笑う光秀。
映画「地獄でなぜ悪い」の平田かと思ったよ。(笑)平田大好きです。
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