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好きなものや気になることについていろいろ語ってみようと思います。

「韓国ドラマ 世界的ヒットの秘密」を観た。

2022-12-15 15:27:00 | 韓国ドラマ
NHKさん、こういう番組をサラッと作って放送してくれるのよね。。
受信料払ってる甲斐があります。
11月に放送した番組の再放送だった模様。
拾えて良かった。

韓国ドラマ 世界的ヒットの秘密 〜密着 企画制作の現場〜

韓国ドラマ 世界的ヒットの秘密 〜密着 企画制作の現場〜

最大手の総責任者に密着、韓国ドラマの制作システムを初公開!知られざる先行投資、企画決定会議での激論、巨額の利益を生む好循環システム、そして、あの大ヒット作の構想...

韓国ドラマ 世界的ヒットの秘密 〜密着 企画制作の現場〜 - NHK

 
韓国ドラマと聞けば
何でもかんでも観ているわけではありませんが、韓国ドラマ大好きです。

日本のドラマと何処が違うのかと聞かれたら、自由な発想とやりすぎを恐れない勇気?みたいなものを感じるところとでもいいましょうか。

日本のドラマを観ていると
視聴ターゲットが広すぎるのか、
窮屈そうで、パンチももの足りないなぁー
と感じることも多く。
だからこそ、そのあたりに惹かれるのかも。

さて。前置き長くなりました。
ドキュメンタリーの感想を。
キーになるのは

「スタジオドラゴン」
「スタジオn」
そして「CJENM」
「スタジオS」

韓ドラを観ていると
最近、よく聞くのが
「スタジオ ドラゴン」という制作会社。
私がこれまでに観て面白かった作品は
あの愛の不時着から、ミセン、トッケビ、記憶、秘密の森、シカゴタイプライター、ミスターサンシャイン、マイディアミスター、ナビレラ、ヴィンツェンツォ、シスターズ、私たちのブルース、シェルプなどなど。

「tvN」というケーブルチャンネル名もよくお目にかかります。
「応答せよ」シリーズや「刑務所のルールブック」「賢い医師生活」はこちらでしょうか。

韓国映画でお馴染み。「CJENM」
映画が始まる前に打ち上げ花火を見てる島の子供の画像が流れるのがこちらの制作や配給の映画。

この会社CJENMのドラマ部門が独立したのが、「スタジオドラゴン」で
持っているケーブルテレビチャンネルが「tvN」という関係なので、自然とスタジオドラゴン制作のドラマはtvNで放送することが多いし、映画クオリティのドラマが多いのも納得です。

この番組では
「スタジオドラゴン」でどのような過程を経てドラマ制作の企画が通るのかを丁寧に描いていました。

全ての脚本に目を通すというコンテンツ戦略企画開発統括、最高責任者のイ・ギヒョク氏を軸にした独特の企画開発システムにスポットを当てて、質が高く面白くバラエティに富んだドラマを量産できる秘密を探ります。
優秀な脚本家や監督約200名と事前に契約し、契約金を払っているというのはびっくりなシステム。
いい環境でいい脚本を書いてもらうにはとても有効なシステムとお見受け。

プロデューサーたちは自分がこれぞ!と思った監督、脚本家をその中から選んで企画を練り。練ったものを
チーフプロデューサーに提出。
チーフプロデューサーは、そこから更に熟考し、これぞ!と思う作品をイ氏が出席する会議に提出する。。という具合。
もちろん、ここまでの間にもイ氏はみんなの相談に乗ったりしているらしい。

私的にはここ制作のドラマはほぼほぼハズレがないのですが、これだけたくさんの人が練り込んでたらそりゃクオリティ高くなるわ。と妙に納得できました。

「私たちのブルース」を例にしたエピソードでは、手間もお金も時間も心もかけて丁寧に制作しているのがよくわかります。

スタッフも20代、30代中心で最高責任者でさえ40代という若さ。
観てほしい人と同じ年代の人が作った方が
共感出来る作品が出来そうだもんね。

さらに「スタジオドラゴン」は独立したことで企画開発、制作、流通までを行い、コンテンツ自体で収益が出るビジネスモデルを作ったそう。

また、Netflixなどの動画配信サイトと組むことで更なる発展を遂げ、上がった収益で更にクオリティーの高い作品を作る環境を整えているようです。

今や、地上波テレビ局とケーブルテレビ局の広告収入は逆転しているそう。

日本はどうなんだろう??
日本では未だ、制作会社はテレビ局の下請けのイメージ。このあたりに違いがあるのかなぁー。
スタジオドラゴンはハリウッドでも制作が進んでいるようだし。
水をあけられた印象は否めない。

そして「スタジオn」
こちらはLINEでもお馴染みのNAVERの系列の制作スタジオ。
NAVERで持っているウェブトゥーンから自由に作品を選んでドラマ化することが出来るそう。
しかも原作者は権利を持たないため
親会社とスタジオnが自由にストーリーや設定を改変できるらしい。
例えば「女神降臨」などはこちら制作だそうで。
ウェブトゥーン作家は改変されて嫌じゃないのかなと思ったのですが、
インタビューでは、登場人物が更に魅力的になっていて舌を巻いたとのこと。映像化される夢をみてウェブトゥーンの世界に入る人も増えるかもという話もあり、概ね好評なご様子。

他にもこの会社には
自分がこれぞ!と思う作品はスーパーパスというシステムを使ってプロデューサーたちの多数決で決めるコンペを全て省略して企画を実現できるという何とも太っ腹なシステムがあるそうで、しっかり大ヒットしているとのこと。
チェウシク君とキムダミちゃん主演の「その年、私たちは」もこのスーパーパスを使ったそうです。

最後にイ氏が語った
社会のトレンドを追いかけるのでは遅いのです。私たちがそのトレンドを作るのです。
という言葉が印象的でした。

全体を拝見して

韓国ドラマ界
見ている場所、目指しているところが高く遠く。もう、国内市場ではなく世界を舞台に見据えて、もう走り出しているということ。
早く走るため、高いパフォーマンスを出すためには組織の柔軟性と身軽さが必要なんだろうなぁーと。
感じました。

国内で無難なもの作って1%の視聴率の上下に一喜一憂していたらたぶん、置いていかれる…。
韓国大手テレビ局SBSもスタジオを切り離して挑戦し始めて結果残してきてるようですし。
ドラマ大好きだけに日本ドラマ界にも頑張ってほしいと思ったのでした。

きっと総合で再放送あるかと。
見逃した皆さまは是非。おすすめ。

(キョンキョンはオファー来たら100%スタジオドラゴン作品に出るな。(笑)

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