私の祖母は100歳で亡くなりました。
頭のいい人で最後まで惚ける事無く
暗算もこなし、テレビは政治討論会を見ていました
そんな祖母が97歳頃には
友達も殆んどいなくなり
毎日見晴らしの良い部屋から
窓の外を眺めるのが日課になっていました
ある日の出来事
大きく腰の曲がったおばあちゃんは
その部屋に行こうと思ったら
タロウの前を通らないと行けません
でもまだ若かったタロウは
おばあちゃんが側に来たのが嬉しくて
飛びついておばあちゃんを倒しちゃったのです
『タロウ、おばあちゃんは足腰が弱いから飛びつかんといてな』
そう言いながら
中々起き上がる事が出来なかったおばあちゃんを
タロウはジ~っと心配そうに見つめていたそうです。
家族や近所の人達にはピョンピョン飛びつくタロウでしたが
以来おばあちゃんには飛びつかなくなりました。
そしてそんなタロウも
いつの間にかおじいちゃんになり14、5歳
目も耳も利かなくなり笑顔も無くなりました
だから首輪を離してあげると
お花のある玄関に座り込んでウツラウツラするのです
おばあちゃんもタロウは賢いと感心してたけど
動物に心があるって本当に思える
出来事でした