今回は、前回に続き行程を決める編その2。
前回、陸路で青森まで行くことを決めたので、陸路の工夫(ってほどではないが)・青函の船便をお話ししたい。
まず陸路。高速料金を調べると二輪でおよそ1万かかる。ざっと800kmなので、まぁそのくらいなのかもしれないが、「行く」だけで1万はちょっと厳しい。色々調べると、二輪限定で高速料金の割引プランがあった。詳細は下記を参照いただくとして、①土日祝の走行、②80km以上の走行、③4月~11月の期間、④ETC、が条件。
旅行・ドライブ | 【ETC二輪車限定】2024二輪車定率割引-速旅-NEXCO中日本
①②③は今回の旅に合致(①は往復とも合致)するので問題ない。一点、ETCが50親父のバイクには未装備。。。バイク購入時に「ETC装置分の割引を受けるほど走らないことも多いし、多くなったらつければいいよ~」と赤ひげ男爵の営業さんに言われ、納得し未装備。。。ということで急遽ETCを取り付けることに(笑)さらにETC取り付けには、、、こちら!
使えるものは使い倒す方針であれこれ調べて取り付けた。圏央道も頻繁に使うことも分かったので、元が取れない可能性もあるが圏央道の割引が効くETC2.0タイプを選択!助成を受けても3万は大きい出費だが、今回の旅はもちろん、これまでのプチツーリングでETCの欲しさMAXだったので、嫁様の理解を得て装着!
さて、そんなこんなで、青森までの陸路については、おおよそめどがついた。ルートについて、常磐道経由もあったが早々に東北道一本の北上で決まり。
続いて、青森~函館間の船便。50親父くらいの年代ですと、「う~えの発の~やこ~列車~おりたときから~」と石川さゆり様の「津軽海峡冬景色」に出てくる、青函連絡船にのるんだろう?くらいの認識。が!!!そんな船はない・・・(涙)
調べると、津軽海峡フェリー、青函フェリーの二社が運航している。バイクで移動する分には運航時刻は大差がなく、どちらでいい感じ(電車などで来る方は重要かもしれないですね)。違いは、船そのもののグレード≒料金。今回お安く旅することも重要なので、迷わず青函フェリーとした。ただ、便の予約はかなり迷った。なんといっても800km走って乗船するとなると時間の誤差(渋滞や休憩時間など)が読みづらい・・・予定通り走行できれば、18:00の便で十分いけそう。その次が20:30。さらにバイクは出航時間の60分前に乗船手続きをしろとのこと。つまり、18:00の便だと、17:00には青森港到着が必要。。。10時間走行(休憩等加味して)で07:00出発ならギリギリ間に合うと計算。ちなみに休憩は3回×20分で1時間と計算した。昼食や給油もあるが、ま、なんとかなるだろうって感じで。
往復割引もあるのだが、さすがに帰りの便まで決まるほど行程は決められていないので、行き(青森→函館)のみ予約。予約ではバイクの幅を再三確認された、どうやら船内がかなり狭いらしい。確か750mm以下であるかをしつこく聞かれた。ちなみにNinja400は710mmなのでOKでした。ちなみに、電話の受け付けはとてもかわいらしいしゃべり方と声で、青森弁(津軽弁?)を操る女性(年齢不詳)でした!
以下次号・・・
今回は全体の行程を決める作業をご紹介。
旅(今回はどちらかといえば「旅行」という言い方が適切かも)は、行ってからも楽しいものだが、その準備をする時間も楽しい。ましてや、どこからどこに何をしに行こうか、なんて考える時間は至福だ。
だが、今回は若干違った。そう、行程が長いことと、北海道での移動考慮が難しいことだ。修学旅行ではないので、細かく決めるつもりはないが、宿泊場所はあらかじめ決めておきたい。そうでないと宿泊予約ができない。そうです、キャンプなどという高度な旅は50親父にはハードルが高く(荷物準備やキャンプ生活そのものが)、基本は宿泊施設もしくはそれに準ずる施設でお泊り計画だ。よって、おおよその宿泊場所が決めたい。
とはいえ、大雑把に北海道を時計回りに周りたいとの思いはあるので、おのずとルートは決まってくる。なぜ時計回りかというと、海沿いを走る際に左車線を走ることになり、海が近く見えるはずだから。首都圏近郊だと、西湘バイパスを走るとわかるが、海沿いの反対車線を走ると微妙に海が遠く爽快感が損なわれる。よって、時計回りをすれば基本的に海沿い側の車線を走れるだろうという作戦だ。
問題は、、、陸路で行くか、航路(船)でいくかである。これは最終最後まで迷ってしまった。
①陸路の場合は、東北道を延々と青森まで走り続け、青函で函館着。メリットは、北海道まで自力で行ったという感じが強い。また、最大のメリットは費用が高速代+ガソリン代+青函フェリー代で安価に済むことである。ざっと計算では1.5万くらい。デメリットは、首都圏からおおよそ半日(休憩入れて約12時間程度)の時間がかかること、そしてその間はずっと走り続けることによる疲労だ。せっかく北海道についても疲労困憊ではうれしさ半減。
②航路の場合、複数選択しがあるが首都圏から一番簡単なのは大洗~苫小牧間のフェリーである(そのほかにも新潟~小樽などもあるが今回は省略)。最大のメリットは、走行時間が短く北海道入りできることである。もちろん船旅としての疲れはある程度あるだろうがそれは軽微。首都圏から大洗までもせいぜい2時間程度。この体力・精神面のメリットはとにかく大きい。一方デメリットは、フェリー代が高価。バイク込みで3万オーバー(ハイシーズンのせいもあるけど)。つまり、大洗までの高速代+フェリー代となり、かれこれ4万近い。これはかなりな出費となる。さらに、フェリーだけでざっと18時間の旅(これに大洗までの時間が必要で、かれこれ20時間)。日数に決まりが無ければよいが・・・
と悩んでいたのだが、決定的な条件が出て方針が決まった。そうです、フェリーは予約制なのです。残念ながら50親父の行程には合わなかったのである。夕方便・深夜便とあるのだが、どちらも帯に短したすきに長しで、ちょっと合わせようがなかった。正確には行程を1日短くする、もしくは1日長くする、で対応はできるが、短くすることはせっかくの旅行がちょっと…、長くするのは仕事終わりでなどで準備もできない。ということで必然的にフェリー案はなくなった。
さて、文字ばかりなので少し短めにして以下次号・・・
いよいよ、50親父は「旅」に出ることを決めた。
旅の定義は色々あるだろう。「旅行」とは違う、単純な「ツーリング」でもない。もちろん「ツアー」って感じではない。あくまでも「旅」だ。ほかの言い方とは違う、「思い」があるだろう。派生して「旅情」なんて言葉もあうかもしれない。勝手な解釈でいえば「旅」の定義は次の通りで考えている。
①基本的には一人であることが重要。「一人旅」とは言うが「二人旅」とは言わない。「旅は道連れ世は情け」とはいうが基本は一人だ。意中の相手と一緒などはもっての外。「旅」とは物悲しくありたい。
②何か悩みがあるとか、深く考えることがある方がいい。あっけらかんとしてはいけない。山を見て、海を見て、川を見て、何かを感じたい。絶景を見て「おーきれい!」は旅行でどうぞ、だ。「旅」なら、「山がそこにある、俺は何をどうしたらいいんだ…」と思い悩みたい。
③泊りは必須で、できれば一週間以上の泊りとしたい。日帰りはご法度であるが、一泊二日ではなんともせわしない。思い悩む暇もないではないか。それに一泊程度じゃさみしさがない。ということで、比較的中長期の日程にしたい。
もっとたくさんあるのだが、50親父のオヤジ感が爆発するのでこの辺でやめておこう。
さて、その旅にふさわしいのはどこなのか?これは議論の余地があるだろう、そこは否定しない。50親父は、バイクで旅といえば、「北海道」と考える。①の一人旅にふさわしく、移動距離も長い。50親父は卒業「旅行」で同級生ら4人で北海道に行ったのだが、まぁ悲惨だった。移動が長いから、段々と会話がなくなる。夜はどんちゃん騒ぎ、昼は単調な道、ドライバは眠いのに周りは爆睡、そりゃけんかになるわね。。。つまり、北海道には一人旅が似合う。続いて、②。ひろーい、ながーい、道を走っていれば景色をきょろきょろもそのうち飽きる。そうすると、「考え」たり、「悩ん」だり、するのである。最後に③。関東から遠いので必然的に一泊二日なんて無理(やればできるが本質的に違う)。往復だけで2日間は必要だし、道内の行程次第で、何日でも「旅」はできる。
ほかの地でも、条件に合うところは数多くあるだろう。ただ、夏(実際には9月)だと、涼しさを求めて北を目指したい。さらにどうせ行くなら北海道。暇があれば日本一周なんてつわものの旅もよいだろうが、50親父はそんなに休めない。ということで最大限の距離と日程で、旅の最低条件を満たす北海道に決めた。
そーんな感じで北海道行、行程はまた次回(笑)
昨晩は、ホテルに戻ってからも軽く飲んでしまった。疲れが、気持ち良い酔い(韻を踏んだわけではない)を呼び、飲みすぎたな。。。
ホテルは掛川駅前でとても便利(電車・車でも)。飲食街もコンビニもあるので宿泊で困ることはないでしょう。ただ、地方都市といった感じは否めず、平日の夜にもかかわらず、繁華街は閑散としていた。駅前の人もポツポツと。でもその静かな感じもよかったです。
二日目スタート。50親父は早起き。6時にはホテルを出発し、一か所目。掛川城!もちろん早朝なので、中には入らず外観で、、、それも遠目から。。。近くに高校があるらしく、部活らしき若者がすでに登校を始めていた。すでに暑い、がんばるんだぞ!と心の中で応援。
続いて、御前崎灯台。ここは、よく台風情報で名前を聞くし、遠州灘を目の前に地球が丸く見える、って聞いていたので楽しみの一つ。掛川から1時間ちょっと(?)ですが、通勤時間ということもあり、大きな通りは少し混んでいる。といっても渋滞するほどではなく、順調に進む。灯台敷地の直前は住宅地でなんだか勝手に私道に入ってしまった感じも。そんな場所だし平日だし、そして早朝で、だれもいない。ただ、すぐ近くには民家もあったりして、住民のかたは散歩(?)などで数名見かけたけど。しっかり堪能しました!
期待通り、とても眺望が良い場所!地球が丸くっていうのも感じた。視界が端から端まで海、そうするとゆ~くり丸味を帯びている。当日は穏やかな風が吹いていたが、目の前は太平洋(海のみ!)で、台風の時はすさまじい風何だろうと容易に想像がつく。子供のころはよく、「御前崎付近に台風〇号が上陸」なんてニュースをよく見たものだ。
続いては、一気に静岡県内の内陸にはいっていく。
奥大井音戯の里という道の駅。かなりの距離はあったが、大井川の壮大な景色と適度なワインディングで快走。面倒で立ち寄ることはしなかったが、吊り橋や大井川鉄道が大井川沿いを走る場面など、見所たくさん。この大井川沿いのルートはおすすめ。
トーマス集団もいました。
そこから再び太平洋方面に大井川沿いを南下、再び川沿いを走る。と、川を渡すなんとも奇妙な橋を発見。スタンプラリーのポイントにはなっていないが興味津々で立ち寄る。「蓬莱橋」詳細は割愛(調べることも楽しみですものね)しますが、どうやら世界一長い木造(897.4m)の橋らしいです。
橋を渡るには100円必要だがその価値あり。片道15分程度なのだが、橋の欄干はひざ下くらいだし、木製の橋なのでギシギシ音を立てるので、恐る恐る歩くためかなり時間がかかった。すれ違う時にはお互い道を譲っているのだが、怖くて真ん中より(笑)川の中ほどでは涼しい川風が気持ち良い。頭がタイムスリップして、江戸時代の商人が川を渡っている気分。往復して、一休み。おいしいお茶でした♪
さあ、旅も終盤戦。ここからは一気にご紹介。
日本平、風光明媚、昼食もここで。
続いて、三保の松原。日本三景の一つと言われ、まさに絶景。歌心がない50親父でも一句読みたくなる。
「汗かいて 三保の松原 たのしいな」(笑) お粗末でした・・・
富士川SA、ここは外部(一般道)からでもはいれる施設でした。夏の日も沈み始め、一路帰宅。
ここからは文のみで恐縮だが、実はこの時点でかなり疲れ果てており、スタンプラリーのポイントを複数回っているのだが、完全にスタンプを得るのみとなっていた。最終地は、バイカーの聖地であるバイパラ南箱根。平日の夕方ということもあり、閑散としており客は50親父のみ。店員のおねーさんも「もー、閉店準備しようと思ってたのにー」的な。。。(勝手な想像ですが)
さぁ、ちょっとスタンプを押すことに注力したあまり、各地の印象が薄めなのは否めないが無事帰宅することができた。初のお泊りツーリングで長距離(未測定だが、約1,000kmくらい)だったが、大きなトラブル・事故が無く帰宅できたのは大きな成果。
今回のスペクタクルで学んだこと。
・夏のバイクは想像以上に暑い
・長距離走るときにリュック型のバックは、若干邪魔(重量が出ると明らかに邪魔)
・意識して休憩取らないと、休憩しそこなう
・やっぱり、走るのは楽しい
50親父、どっぷりライダー道を走っている。