今回紹介する本は医学書になります。
医学書とは言っても、これはいわゆる研修医本に当たり、読みやすいです。
題名は「動きながら考える! 内科救急診療のロジック」(松原知康/吉野俊平)です。
もちろん医療従事者ではない方にとっては読む必要はないものです。
ですので一般の方はスルーしていただいて構いません。
私が今回紹介してみようと思ったのは、今現在救急科で研修をしている身であるからです。
本書は、大きく総論/各論に分けられています。
総論部分においては救急における診療方法のイロハをシステム立てて説明し、かつER(救急)において求められるスキル(血液ガスの解釈、エコー)についても述べられてます。
各論部分においては、総論部分で説明済みの系統だった方策にて、7つの救急シナリオにアプローチします。
尚、そのアプローチは初期研修医、専攻医、指導医の3人の会話方式で進み、実際に現場でどのように動けばよいかということを想定しやすい形になっています。
研修医がまずぶち当たる壁の1つが当直における救急診療ではないかと思います。
救急診療のシステマイズされた診療方法を実践形式で学べる本書は、上記の壁を乗り越えやすくする教材としてかなり有用ではないでしょうか。
私は救急診療がかなり苦手で、いつも上手くいかないこと、勉強しなければならないと感じることばかりです。少しでも勉強して、良い医者となれるよう研鑽します。
本書を執筆しまとめられた松原先生、吉野先生に感謝致します。
今回も読んで下さり、ありがとうございました。