前回の滋賀県石山寺ブログ記事の続きです。
石山寺本堂拝観の後、”大河ドラマ館”へ…!
”光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館”は、
石山寺境内、明王院に作られていました。
2024年の大河ドラマ”光る君へ”、ドラマの
概要が紹介され、登場人物やそれを演じる
俳優さんたちの紹介、ドラマの撮影に使用
した豪華な衣装や小道具も展示しています。
館内には、”光る君へ”テーマ音楽が流れて、
式部”まひろ”が石山寺に参詣したシーンで
使われた懸帯や経文が展示されていました。
大河ドラマ館は、ドラマの舞台となった地に
作られるようです。今回は宇治と越前にも…。
内容は、どのドラマ館も同じようにみえて、
微妙に違いがあるそうです。ここだけの
展示もあるようです。最終回までに全部の
大河ドラマ館に行ってみたい気もします。
ちょうどドラマに登場する、清少納言の豪華な
衣裳が展示されていました。さっそく撮影…。
お隣にある世尊院では、”源氏物語 恋する
もののあわれ展”を開催中でした。 これは
平安時代の恋を体感するという企画展です。
今活躍中のアーティストさんによるイラストや
楽曲で”源氏物語の恋”を表現しています。
色、香り、花…。式部の時代の恋を彩った
文化を体感してみるコーナーもありました。
源氏物語の中に登場する人物をイメージした
香り3種を体感して、誰をイメージした香りか、
当ててみるゲーム(?)もありました。
ほのかな香り…?いや、かなりはっきりした
個性を感じます。誰をイメージしたか…?
この3種類の香り、全くわからなかったです。
”はなみくじ”もありました。パネルに描かれた
花の中で、好きな花を選んで占うものでした。
スマホのカメラを絵にかざして占います。
スマホを使うデジタルおみくじは初めてです。
さっそくパネルのQRコードを読み込みます。
パネルに従って操作すると、すぐに結果が
届いてきました。選んだ花は”大山桜”です。
ではどんなメッセージが来たでしょうか…?
「完璧じゃなくても大丈夫」、と出ました。
ゆかりの登場人物、”紫の上”だそうです。
なるほど、おみくじも時代に合わせて進化…?
おみくじは保存もOKでした。記念に残します。
室内にはこの企画展のために作られた楽曲が
流れ、かわいいイラストが展示されていました。
大河ドラマ館とは全く違った雰囲気でした。
次は石山寺の寺宝を展示する”豊浄殿”へ。
2024年度、秋季”石山寺と紫式部展”は、
”紫式部とほとけの道”と題して、紫式部の
聖像を中心に紫式部像が展示されました。
ところで、紫式部の”聖像”って何でしょう…?
石山寺には、観音の化身としての紫式部の
肖像画があります。これが”式部聖像”です。
石山寺では、この大きな聖像の軸を掲げて、
”源氏供養”という法要が行われていたとか…。
”式部の聖像”は、ポスターになっていました。
現存する最古の紫式部の肖像画だそうです。
式部は、筆を持って机に向かう姿でした。
肖像画は退色して、人物の姿はわかるものの
周囲に描かれている背景は、はっきりしません。
X線撮影で調査した結果、背景に源氏物語の
中にある6つの場面が描かれていたそうです。
X線撮影のトレースも展示されていました。
式部の肖像画というと、このイメージかな~。
よく書籍の中で見かける土佐光起の筆による
紫式部の肖像画もここに展示されていました。
文机、硯が描かれ、筆を持つ式部の姿です。
同じ構図による、土佐光起、土佐光成親子の
式部の肖像画も並べて展示されていました。
明治~昭和に活躍、歴史物語を題材にした
美人画(?)を数多く残している日本画家、
上村松園、伊藤小坡、2人による紫式部像も
並べて展示されていました。同じように見えて
微妙な作風の違いがあり、興味深かったです。
随分たくさん紫式部像が展示されていました。
紫式部像は、満月を見上げるようにして、
机の前に座り、筆をとる構図が多かったです。
とても見ごたえあった、”豊浄殿”展示でした。