【神戸市垂水区】福田川生物多様性確保プロジェクト
生物多様性は、人類の存続の基盤であり、地域における固有の財産として地域独自の文化を支えるなど、様々な恩恵をもたらすもの。
それが、人間が行う開発等による生物種の絶滅や生態系の破壊、社会経済情勢の変化に伴う人間の活動の縮小による里山等の劣化、外来種等による生態系のかく乱等の深刻な危機に直面しています。
神戸市垂水区の二級河川「福田川」では、2014年より、河川愛護団体「福田川クリーンクラブ」を中心に、学識経験者、地域住民らで、都市の生物多様性の確保に向けたのための取組を実施。
本年は、下記スケジュールで活動を行います。
■目的
・福田川流域の希少な生物の記録
・特定外来種の生息状況の把握
・水質、土木、植生状況などの把握
■調査場所とタイミング
年4回、7月、10月、12月、3月の各2日間
・源流落合池 第一回7月18日午前
・支流小川 第一回7月18日午後
・あじさい公園 第一回7月20日午前
・瑞穂公園前付近 第一回7月20日午後
※各月1回ずつ、定点で観測し、生き物採集の仕掛けは前日に行う
■調査方法
【生き物調査】
・もんどりの仕掛け、回収調査(えさは、採集対象により、イワシ、サナギ粉などを使い分ける)
・たも網による当日採集
・目視
・投網(瑞穂公園付近)
【水質調査】
・検査薬によるCODなどの調査
・電気伝導率計による汚濁度調査
・ペットボトルによる簡易透視度計による調査
【植生調査】
・目視による
・外来植物、希少種を確認したい
【土木調査】
・下水道計画図をできれば入手して実地にトレース
・調査地点の「点」とは別に、流域の「堰」の場所、高さなどを記録する。
・ランドサットなどの衛星写真・空中写真(無料で公開のものもあり)を入手し、土地の利用状況、地形変化を調べる。