はったーの『今週の一枚』《エネミーコントローラー》

今週は、みんな大好きあのカード!!


《エネミーコントローラー》
速攻魔法
次の効果から１つを選択して発動する。
●相手フィールド上に表側表示で存在する
　モンスター１体を選択し、表示形式を変更する。
●自分フィールド上のモンスター１体をリリースして発動する。
　相手フィールド上に表側表示で存在する
　モンスター１体を選択し、エンドフェイズ時までコントロールを得る。


某動画サイトでかつて一世を風靡したこのカード。
原作ではコマンドを入力することで様々な効果を発動する魔法カードだった。
OCGのこのカードも２つの効果を持っているが、その内容は原作とは違うものになっている。

一つ目の効果は表側表示で存在する相手モンスターの表示形式を変更する効果である。
カード名の通り、このカードは敵を操作するものなので自分のモンスターに対して発動できないのはやや惜しいところである。
それでも相手の攻撃を中断させたり、攻守に偏りのある相手モンスターを突破する際には役立つ効果である。
オネストやカルートといったカードに対しての保険という使い方もある。
もっとも、単体でカードアドバンテージを獲れる効果ではないので、使いどころを選ぶ。

二つ目の効果は自分モンスター一体をリリースすることで表側表示で存在する相手モンスター一体のコントロールを得ることができる。
こちらも普通に使用するとディスアドバンテージとなってしまう効果である。
黄泉ガエルと組み合わせ、スタンバイフェイズに発動すれば禁止カードであるブレインコントロールと同等の働きを見せる。
しかしターン終了時には相手に返さなければいけないため、精神操作と比べても採用率は低い。

ここまで効果を見た印象としては、なんとも器用貧乏に感じてしまう。
口が裂けても、あらゆるデッキに採用されうるカードとは言えない。
状況に応じて効果が選べる点、速攻魔法である点を活かしてデッキに組み込む必要がある。

精神操作と違い、モンスターのリリースに制約はない。アドバンス召喚を多用するデッキでは黄泉ガエルとともに採用を見込めるだろう。
相手モンスターが複数いるときなら、このカードを複数枚連続で使用し、ディスアドバンテージを軽減しつつ相手モンスターを除去することができる。
ガイアドラグーンとは高いシナジーを誇る。このカードで表示形式を変更することで貫通効果を発揮し、このカードで奪った相手Xyzモンスターの上に重ねることで永続的なコントロール奪取を行える。



知名度の高さならあらゆるカードの中でも相当なものである。
新しく始める初心者用のデッキに忍ばせてみるといい反応が返ってくるかもしれない。