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はったーの気ままなカードブログ
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はったーの『今週の一枚』《月読命》

2012-08-15 09:19:03 | 今週の一枚
今週は、制限改訂のたびにその緩和が期待され、ついに帰ってきたこのカード!

《月読命》
スピリットモンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1100/守1400
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
このカードが召喚・リバースした時、
フィールド上の表側表示モンスター1体を選択し、裏側守備表示にする。
(遊戯王カードwikiより)



優秀な速攻魔法である、月の書を内蔵したスピリットモンスター。月の書と比べてクイックタイミングで使用できないが、こちらは何度も使いまわせるという大きなメリットがある。かつて、守備力が1000以下のモンスターはこれ一枚で対処されてしまう、という『月読命ライン』を生み出したほどの強力なカードだ。かつて禁止されてから時は流れ、月読命が不在の間に多くのカードが生まれ、また多くのアーキタイプが作り出されていった。制限改訂というタイムマシンに乗せられ、はるか過去よりやってきた月読命を取り巻く環境は、いったいどのようなものだろうか?


『デュエルの高速化』
かつて月読命が猛威を振るった当時と最も大きく異なるのが、デュエルのゲームスピードである。早ければ2~3ターン目に決着がつくこともそれほど珍しくないという圧倒的な早さの現環境で、通常召喚でしか場に出すことのできない月読命はやや時代遅れしている感が否めない。スピリット特有の、手札に戻る効果も今では相手にOSKされる危険がある。以前のように月読命が簡単にゲームを支配する光景は少なくなるだろう。


『新たな月読命ライン』
先ほどの項ではいきなり月読命をDisる形になってしまったが、以前よりも重宝する場面も大いに増えるだろう。かつてのスタンダード中心環境と異なり、現在では強力なモンスター効果を軸としたカテゴリーデッキが主流となっている。そのモンスター達の中には、月読命が致命的な弱点になる者も多い。
かつてアームドドラゴンは、「レベルを7にあげると月読命に倒されるからかえって弱体化している」と言われていた。そのステータスを受け継いだダムドも、当然ながら月読命の餌食である。また、多くのデッキに対し有効な力を発揮するライオウは、攻撃力こそ1900と非常に優秀ではあるが、守備力に関してはわずか800と、かなり低い数値である。今までは殆ど気にされることはなかったが、月読命がいる環境では命取りなのだ。
月読命自身が戦闘で勝てなくても十分なケースもある。クリスティアやオピオンのような、厄介な効果モンスターを裏守備に変えてしまうことで自分は気兼ねなく展開することが可能になる。


『コンボカードとしての月読命』
かつて月読命が強力なカードとして評価されていた理由は、単体での能力以上に、他のカードとの組み合わせ、シナジーが強力な点であった。聖なる魔術師やサウサクのような強力な効果モンスターと共同戦線を張ることでその真価を発揮してきた。そして現環境にも、かつての時代には存在していなかった、新たなる相棒となるカードが存在している。
月読命コンボの基本といえば、やはりリバースモンスターの使いまわしであろう。しかし、基本的にステータスの低かったリバースモンスター達は相手との戦闘で破壊されてしまうことも多く、不発に終わることもしばしばあった。だが、今ならば話は別だ。1900という並の下級アタッカーくらいなら耐えきってしまう防御力を持つモンスター、スノーマンイーターがいる。スノーマンイーターで相手モンスターを破壊しながら月読命で攻撃していくだけでも、シンプルながら強力である。
妥協召喚したバルバロスの攻撃力を3000に戻したり、自分のクリスティアを裏にして特殊召喚したりなど、その使い道は多岐にわたる。


『まとめ』
最初にも述べたように、現在の高速環境ではなかなかまったりと通常召喚だけして戦っていくというのは難しい。だが、ゲームの速度を遅くして戦うデッキでは相変わらず、いや、前にも増して強力である。また、速度の早いデッキでも、苦手なカードのアンチカードとして、サイドボーディングするに十分な性能である。

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