ここ数日、関東地方は雨の日が連続しています。新しい相棒の写真を撮ることができないので、箸休めにこれまで仕事で一緒に駆け抜けた相棒たちをご紹介しようと思います。
●初代社用車 TOYOTA マークⅡバン
車輌型式:YX76V グレード:GL
エンジン型式:2Y-J型 OHV 1800cc 4気筒8バルブ
燃料供給装置:キャブレター
最高出力:79ps、最大トルク:14.3kg・m(共にグロス値)
駆動方式:FR トランスミッション:3速AT
小生がはじめて新車の社用車として与えられたのがこのマークⅡバン。当時は納品や作業の仕事が多い中で経営者が「毎日乗る営業車なので、車体が大きくできるだけ安全な車に」と社員を気遣う考えで、社用車は全社この車種に統一されていました。ほとんどが5速マニュアル車の廉価なDXグレードの中、渋滞の多い地域で使用するためAT車を要望、AT車はGLグレードしか設定が無かったので、GLが採用になりました。社内でもGLは小生の車と他営業所のもう一台のみだったと思います。DXに対して、FM付きAMラジオ+電動格納式アンテナ、電動調整式ミラー(当時はフェンダーミラー)、電気式バックドアロック、リヤワイパー等の装備が充実しているグレードでした。
70系マークⅡワゴンと共通の大きな車体にも関わらず、ワゴンのエンジンが直列6気筒1G-EU型に対し、バンは当時でも絶滅危惧種的なOHV+キャブレター式の非力なエンジン。アクセルを踏んづけても加速は鈍く、ましてや荷物を積むと更に走らない車でした。3速ATのため高速道路ではエンジン音とATの駆動音が大きく響き、更に時速105km/hを超えると「キンコン」とアラームが鳴るため、とても静かな車とは言えませんでしたが、大きな車体ゆえ不思議と運転疲れは少なかったと思います。この当時は営業車といえば日産のADバンが主流の中で、たまに「イイ営業車乗られてますね」なんて言われたこともありその時ばかりは少し優越感を感じる事もありました。神奈川から栃木に一緒に転勤し、5年間で12~13万キロ程度乗ったと思います。燃費は7~8km/L程度だったと記憶しています。
●2台名社用車 TOYOTA カローラセダン
車輌型式:GF-AE110 グレード:XE-Saloon Limited
エンジン型式:5A-FE型 DOHC ハイメカツインカム1500cc 4気筒16バルブ
燃料供給装置:EFI
最高出力:74kW(100ps)/5,600rpm 最大トルク:137N・m(14.0kg・m)/4,400rpm
駆動方式:FF トランスミッション:OD付4速AT
この頃より、大きな荷物を積む納品や作業の業務が全社的に減ったので、必ずしも社用車がバンである必要性がなくなりセダンを選択するケースが増えてきました。所長が1800CCセダン(ブルーバード又はコロナ)、その下の社員が1500CCセダン(カローラ)、一番下っ端がバン(カローラ又はADバン)、と言う様な車種が多かったと思います。このカローラは衝突安全ボディ「GOA」が採用され、車体はマークⅡバンよりも小さく、4気筒DOHCハイメカツインカムエンジンは必要十分な加速性能を持っている、ATもOD付き4速になったので高速道路を含めた走行性能は大幅に向上、"100km/hキンコン"も無くなりとても静かになりました。パワーウィンドーやキーレスエントリー等装備も充実していましたが、オーディオはAM/FMラジオだったので、私物で持っていたカセットデッキ(これも懐かしい)に交換していました。
走行距離は15万キロ位で、燃費は12~13km/LとマークⅡバンより大幅に向上した事を覚えています。納車されて1週間目、赤信号で停車中にオカマを掘られて、いきなりバンパー交換で入院する出来事がありました、とても懐かしいです。
●3代目社用車 TOYOTA カローラセダン
車輌型式:UA-NZE-121 グレード:X
エンジン型式:1NZ-FE型 DOHC ハイメカツインカム(VVT-i) 1500cc 4気筒16バルブ
燃料供給装置:EFI
最高出力:109ps(80kW)/6000rpm最大トルク: 14.4kg・m(141N・m)/4200rpm
駆動方式:FF トランスミッション:電子制御式OD付4速AT(ECT)
「New Century Value」(NCV)という新コンセプトを掲げて発売されたモデルで、TV-CMではビートたけしさんが起用されていました。納車に来たディーラーの方に新車の中で説明を受けている際、それまで乗っていた先代に比べてエンジン音が大幅に小さくなっている事にすぐ気付き、また、写真と同じベージュ色の内装色は「下手な高級車に匹敵するくらい」の質感で、「本当に同じカローラですか?」と聞いてしまった程大きな進化を感じました。
走りも先代から大きく進化しているなあと感じたのは、発進時の加速性能。先代では若干モタモタした感じだったのが、アクセルを軽く踏むと「す~~っ」とスムーズに加速していく感覚が好印象で、これがVVT-iの効果なのだと実感できました、もちろん高速走行時の静粛性もアップ。この頃より会社からETC対応の高速道路別納カードが支給されるようになりましたが、まだ車載器の値段が高く我社ではETC自体は普及していませんでした。ある日、偶然近くのオート○○クスでアンテナ分離式ETC車載器のバーゲン品を見付けたので会社経費で購入し、取付は自分で行いました。アンテナはガラスに貼り付けるタイプではなく、ダッシュボードのセンター上に配置してテープで固定する旧タイプでしたがETCは楽だな~と実感したことを覚えています。ETCの割引制度等も増えたこともあり、この後車両入れ替えのタイミングで全車ETC車載器を標準装備することになりました。また、自宅ではパソコンを購入し音楽CDがコピー出来る様になったので、標準装備のAM/FMラジオを取外し私物のCDプレーヤーを装着していました、当時はよく「モー娘」を聞いていたような。
納車3年目、9万キロを走った時点で新人の後輩に譲ることになったのですが、後に後輩は電柱に激突する単独事故を起こします。運転席・助手席のエアバッグが飛び出てフロントガラスがメチャクチャ、左前輪が失われたので全損・廃車になりました。燃費は14~15km/Lと先代より大きく向上しています、これはイイ車でした。
ちなみに、この後輩社員K君は事故の時幸いにもかすり傷で、現在も我社で活躍しています。
●4代目社用車 NISSAN アベニール
車輌型式:UA-W11 グレード:サリューX
エンジン型式:QG18DE(NEO)型 DOHC 1800cc 4気筒16バルブ
燃料供給装置:ニッサンEGI
最高出力:125ps(92kW)/5600rpm最大トルク:16.6kg-m(165N-m)/4400rpm
駆動方式:FF トランスミッション:OD付4速AT(電子制御式ECT)
社用車・自家用を含めて小生は日産車に乗ることが少なかったのですが、当時新人だったK君の社用車ADバンの乗換用としてアベニールが納車されることになりました。ところが、当時の所長から「新人に新車はダメ、はやこま君のカローラと交換してくれ」と強く依頼され、慣れ親しんだカローラをK君に譲り小生がアベニールを使用することになりました。(後にカローラは前述の事故で全損し廃車)
この車、ボディカラーの設定が変わっていて、スーパーブラック・シャーベットシルバー・ブリリアントブルー・ソードメタルの4色にメーカーオプションのホワイトパールの5色の設定。追加オプション価格が必要なホワイトパールは選択肢から外し選択肢は残り4色から、まず社用車なのでブラックは×、ソードメタルもブラックに近いので×、シルバーは実際にはシルバーらしくないホワイト系がベースに光の加減で紫やピンクがかった色に変化して見える変わった色で少し気持ち悪いので×。結局青系のブリリアントブルーを選択しました。実際に納車された車を見ると紺色に近いブルーで社用車として使用する上での違和感はありませんでしたがルーフレールまで装備していたので逆に遊びの車に見えるくらいでした。
車体幅は5ナンバーサイズですが、全長が長くラゲッジも余裕のサイズ、1800ccツインカムエンジンで走りも軽快、長距離出張時も快適な車でした。便利機能としてリヤラゲッジはリモコンキーのボタンでバックドアのガラス部のみ開閉可能な機能があり、小さな荷物の出し入れが大変楽に行えました。燃費は12~13km/L、走行距離は175000kmでした。
●5代目社用車 TOYOTA プリウスEX
車輌型式:DAA-NHW20 グレード:-
エンジン型式:1NZ-FXE 型 DOHC 1500cc 4気筒16バルブ+モーター
燃料供給装置:EFI
最高出力:76ps(50kW)/5000rpm最大トルク:11.2kg-m(110N-m)/4000rpm
*エンジン単体のスペック
駆動方式:FF トランスミッション:CVT (無段変速)
3代目プリウスやホンダ・インサイトがデビューし世間でエコカーが注目された年、アベニールからの乗換車種を検討する時期になりました。これからの時代は燃費の良い車を社用車にして経費削減や企業イメージをアップさせようと考えたのですが、3代目プリウスはデビューしたばかりで車両価格も高くて手が出ない。そんな中で3代目がデビューした後も先代・2代目プリウスが「プリウスEX」として併売されていると知り、しかも車両本体は189万円(OPのナビは含まず)と手が出るプライスに加え、エコカー補助金10万円の補助を受ける事が確約されたこともあり、我が社で初めてハイブリッドカーの導入が決まりました。この頃より社用車にはカーナビを標準搭載する様になり他の社用車は安価な社外ナビを搭載していましたが、この車はメーカーオプションナビしか対応していないので、バックモニターや音楽CD録音など機能満載のHDDナビを使えるのはかなり得した気分でした。ただ、TVチューナーは納車翌年にサービスが終了したアナログ放送用で、サービス終了が判っているにも関わらず地デジチューナーを搭載していなかった点は少し残念でした。
一般道ではモーター走行の比率も多く使えるので燃費はアベニールより大幅に延びましたが、高速道路では非力なエンジンに頼るため加速時には意外とアクセルを大きく踏み込む頻度も多く、思うほど燃費は延びませんでした。平均すると23~24km/Lくらいだったと思いますが、それでもアベニールの2倍超えを達成しハイブリッドの凄さを実感することになりました。
さて、6代目の社用車。既に車種はお気付きの方も多くおられますが、天気のイイ日に屋外で撮影したら記事をupしたいと思います。
*カローラの事故写真、青いアベニール、プリウスEX以外の写真はネットから拝借しています。
時代とともに変わる社用車の変遷面白いですね~
マークⅡバンが社用車だったとは意外ですね~
あの大きな車体で79馬力と言うのはかなり非力だったんですね~
これからしばらくははハイブリッドが続くのかな?
まずは、故障しない!高速を走っても力不足を感じない。
それなりの燃費をはじき出す,
遮音もまずまず等々
でもはやこまさんの社用車(カローラ)がお払い箱になるとは・・
やっぱり最近の新人さんは、何かやらかしますね。
上司の指示が的確でした。
私も様々とカリーナ・カローラ・プレミオなど社用車を乗り継いできましたが
でも最後のインプレッサ(2000cc)が一番です。
欠点が一つ、遮音が今ひとつで結構高速では騒音がでてうるさく感じました。
乗用車から派生のイメージでしたが、最近はバンも乗用車からって感じですね。
私は地元がらマ〇ダ車の社用車ばっかりでした。社長はルー〇ェ、部長はカ〇ラのように。
その反動から定年後はTOYOTAのカムリになりました。カミさんはダイハツのタントです。
日本のあらゆるシーンに登場するのがよく判りますね。
名古屋に行ったりするとそれはもう特別ですけどね・・・。
驚き。
流石、現役バリバリ!
車が好きで車を愛している(?)ことも
充分に伝わります。
九州旅行の時にカローラを使いましたが、
これは使えるといい印象を持ちました。
昔はバンが当たり前で、小生も当たり前のようにマークⅡバンを使っていましたが、まだ駆け出し20代の若造がイイ営業車に乗っているのは周囲からは生意気に見えたかも知れないです。
あの巨体で79馬力、アクセル踏んづけて、ガソリン巻いて、まるで今考えればアメ車の様な感じです。
今後はHVが主役になると思います。
最初のカローラが導入された時は社内でも評価が別れました。でも、小生にとっては社用車にしては十分なな性能・使い勝手でした。確かに車自体が故障する様なことはありませんでしたから、走り、居住性、燃費、車両価格などを考えれば最強の営業車だと今でも思っています。
事故の件は一報を聞いて驚き半分、「あ~ついにやったか」が半分。何せ事故の原因は上司のパワハラによるノイローゼでしたので・・・。上司は事故を見て、「俺が予想した通り、事故で車潰した」と言う始末に対し、「事故の原因はあんただろ」と後日すごい口論になりました。(上司は結局左遷されました)
しかし、新人の自損事故、
かなりひどい事故ですね。
しかも、原因(?)を聞くと
なかなか複雑!
かすり傷で済んだのは
カローラが良かったのでしょうか?
私がトヨタ党になったきっかけも
カミさんが買った中古のカローラが
20万キロ走っても故障がなく
(かすり傷は沢山作りましたが)
一方、私が買った新車のアコードが
故障続きだったからです~
そうか、お勤めやいろんな関係で買う車のメーカーが決まってしまうことはありますね。トヨタの協力会社ならばトヨタ車購入キャンペーン等車両紹介制度に協力を依頼されるケースもたまにあります。
親会社の社用車にカ○ラワゴンがありましたが、これも使い勝手のイイ車でしたよ。
カローラと言う車は一時期ファミリーカーの代表選手みたいなポジションにいたと思いますが、現在ではファミリーカー以外のシーンでも多く使用されていますね。様々なニーズに対応できる万能選手の様なポジションはやはりベストセラーカーなのだと思います。ただ、最近はアクアやプリウスをビジネスに使用する方も増えてきてますね。