マラソンの距離は42.195km、富士山の標高は3776m。さて、37.11は・・・・?
ある日曜日の早朝、「はやこま号」静かに発進30分先にある高速道路のインターチェンジへ。登る朝日に向かって高速道路を東へ向かう、しばらくして先日全通した常磐自動車道に合流するJCT、導入路を北へ進路を取る。「いわき中央IC」までは仕事でも通い慣れた道、これより先の区間は1車線に。新たにオープンした「ならはPA」でWC休憩、PAがある福島県相双地域の四季の祭の壁画、もちろん伝統祭り「相馬野馬追い」も。
先へと進み常磐富岡IC~南相馬ICまでが新規開業した区間。道路沿いの風景は、人気の無い人家、長く伸びた雑草が枯れ荒れている田畑、空き地に所狭しと置かれた黒いフレコンバッグ・その中身は除染作業で取り除かれた汚染された土・・、時折路肩には空間放射線量を示す電光掲示板も現れる。相馬IC~新地ICと進み山元ICからは宮城県、「あと一息」、と、アクセル、集合時間には余裕で間に合いそうで安心。仙台空港ICを過ぎると見慣れた景色、名取ICで高速を降り東へ向かってラストスパート、目的地の名取市立閖上中学校に到着。
まず、ここを訪れると必ず最初に恒例としている慰霊碑に向かい手を合わし一礼、「また来ました」。慰霊碑に刻まれている犠牲になった生徒達の名を見て「●●●●さんのお父さん、3月11日放送のNHKの特集番組に出ていたな」と思いだす。そして、この閖上中学校が取り壊しされる報道もニュース番組で放映されていた。
集合場所に車が一台、また一台、とメンバーが徐々に集合、やがて集合時間になり朝のミーティングでリーダーの挨拶。「通行許可の期限切れ目前最後の休日・・・今日は残業しても最後まで・・・」穏やかな口調にも熱い思いが伝わってくる、道具を積み込み目的地へ移動。
通行許可を得ている橋の上から見る閖上の青い海と空
この日の活動場所、閖上4丁目の東側、広浦湾へ至る現在「関係者以外通行禁止」の橋を渡った東須賀地区の側溝、68.5m(0.0685km)。専用の機械で蓋を持ち上げ、スコップで土砂(ほとんど海砂)を全て掻い出し、土砂を熊手で崩し手がかりが無いか?探り、側溝に土砂を戻し、最後に蓋をする、この日のメンバー18名は皆慣れた手付きで動きに無駄が無い。
スムーズに作業が進行し活動終了予定時刻前には68.5mの捜索活動が終了。そしてこの68.5m完了にて、閖上地区全ての側溝捜索活動が完遂となった。
活動開始は2012年の3月からの約3年間、延べ人数6684名、捜索した側溝の総延長距離37.11km、残念ながら行方不明者の発見には至りませんでした。
私と妻がこの活動に参加する様になったのは昨年5月のGWからで捜索に関わった距離は37.11kmの数パーセントにしか過ぎません。側溝の捜索活動は一旦終了となりますが、地中探索レーダーを活用した閖上浜の捜索、嵩上げ地域の土砂から手掛かりを捜索する活動も続いています。はやてこまち、かっ飛び奥様共に活動への参加は続きます。
*昨年7月からブログへの投稿をお休みしておりました。その直後から暖かいメッセージを頂き、見守って頂いたGAZOO友さん、ありがとうございました。また少しずつ東北復興のお役に立てる様な記事を中心に綴っていきたいと思います。
horibonpapaです。
37.11はそういう数字だったのですか。
しかし、3年の月日をかけてコツコツ積み上げての数字ですね。
しかもそれが最終到達点でないことが、またこの先の大変さが分かります。
はやてこまちさん並びに、捜索活動されている皆様には本当に頭の下がる思いです。
3.11災害の復興はなかなか進まないようですが
その中で37.11kmと言う地道な捜索活動、ご苦労様でした。
行方不明者の発見には至らなかったようですが
ボランティア活動をしている方々の気持ちが大きな供養になると思います。
いつも、はやこまさんのボランティア活動の状況を拝見すると
まだまだ復興どころかお亡くなりになった方々の捜索が続いて居ることを
教えられhoribonpapaさんと同じく、はやこまさん始めとして
ボランティア活動している方々には
頭が下がる思いです。
気持ちの余裕が出てきました~
早速目に入ったのは、
settaiさんの新車購入予告と、
はやこまさんの懐かしい文章。
短い文章で歯切れがよくって
読みやすい。
37.11の数%でも1キロ超になるじゃないですか。
凄いですねえ~
私は時々散歩をするようにしていますが、
片道1キロを往復する30分で
疲れます~
閖上中学校は私も何度も行きましたが、
やはり壊されるんですか。
南三陸町(志津川)の庁舎は
是非残してほしいと思います。
家族を失った方々のつらさを想うと
皆辛いものがありますが。
無くなったら、
津波の怖さも
いずれ忘れてしまうでしょう。
暫く見かけてはいませんでしたけどsettaiさんや大雪さんへのコメントで
便りがないのは元気な証拠と思ってました。
それに加えてやっぱり凄いなあ、ボランティア活動。
皆さん同様に頭が下がります。
こうしてはやこまさんの記事がまた見れるのも嬉しいですね。
そろそろ「行くぜ!○○」シリーズ復活かな?
すごい長さです。側溝に流れ込んだ砂を掻き出すんですから。
一人の数%が積もり積もって37.11㎞になるわけですから。
復興はまだまだのようです。健康第一で怪我などしないよう頑張ってください。
ブログ復帰宣言嬉しいです
ボランティア活動継続してやられてることは素晴らしいことです。
37・11キロとは気の遠くなるような長さですね~
津波の怖さを忘れないようにしないといけないですね~
少しずつの積み重ねで
頭が下がるなんて、とんでもないです。
中には毎週末活動をしているメンバーや夏休み期間は毎日活動している学生さんの姿もありました。私達はほんのチョッピリとお手伝いしたに過ぎません、これからもチョッピリではありますがお手伝いは続きます。
頭が下がるなんて、とんでもないです。
復興って進んでいる所とそうでない所、温度差がある様に感じます。
閖上以外の地域でも有志が中心となって捜索をしている被災地がある様で、女川では潜水士の方による水中捜索も行われているとか。これも、有志による活動なのだそうです。
一人でも見付かる様に頑張りまっせえ。
偶然ですがNHKで解体のニュースを見ました、その後南三陸町防災庁舎の様に、賛成or反対議論は報道されないので、どうなってるのでしょうね、解体なのかな?個人の意見では一部でも遺した方がイイかな、と思います。
その節は大変お世話になりました。
行くぜ◯◯!、うーーん、考え中!まぁ、そのうちに。ですね。