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平方録

ボロをまとったような富士と緊急事態宣言

自転車の漕ぎ初めをしてきた。
漕ぎ初めならコースはやっぱり何を差し置いても湘南海岸の海辺に伸びている「湘南海岸自転車道」に限る。
「どこのサンマが美味しい?」と問われて「目黒っ !?」って答えるようなものだ。
江ノ島の境川河口から相模川河口まで約10kmを西下して再び戻ってくるわけだが、西下する場合は正面に富士山がそびえ、右手は松林、左手は広い砂浜に大海原が広がっているから、実に清々としていて気持ちがいい。
休日などジョギングする連中が多いと速度が上げられないで鬱陶しいが、車は走れず、排ガスに煩わされないのだから贅沢は言えない。
日本でも何本の指かに入る自転車道だろうと思う。

56kmを走ってきた暮れの29日の漕ぎ納め以来6日ぶりになる。
腹回りのだぶつき気味を気にしながら2時間余り、32kmでやめておいたが、風はほとんどなく、気温も12℃位にはなったようで、気持ちの良い初漕ぎになった。
心地よい疲労というものがあったようで、昨夜は午後10時に寝て今朝4時に目覚めるまで熟睡した。

それにしても…
大晦日に見た富士山にはソコソコ積雪があって、元旦も真っ青な青空にそびえるまずまず白い富士山を拝することができた。
それが、だんだんハゲてきて…
昨日見た瞬間、思わず「何とおいたわしい…」と絶句してしまうくらい。
特に南斜面の雪は三が日の好天で溶けてしまったらしい。
湘南海岸から眺める山容は東斜面が中心だが、わずかにのぞく南斜面に雪は無いように見えた。
東斜面だってトラ狩りぎみなのだから、長いこと太陽を浴びる南側は推して知るべしなのだろう。
2、3年前にも似たような現象を見た記憶があるが、ここまで顕著な‶みすぼらしい〟富士山は初めて見る。
温暖化の影響だとしたら、富士山を見ているつもりでも、わが身を鏡で見ているのと同じことだ。何れわが身にも具体的な何かが…
恐ろしいことだ。

ところで、やっとというか渋々でも決断の腹を決めたらしい。
当たり前だ! 二兎を追ったのでは何も手に入れられないというのは小学生でも知っていることだ。
その緊急事態宣言はわが神奈川県を含め、1都3県に出されるようだが、仕方ないことだ。
健康への不安をしっかり消し去って、後は力を合わせてリカバリーに励めばいい。
それが結局は遠回りのようであっても最善の確実な道なのだ。

緊急事態宣言が出されると仕事を奪われて、生活に困窮する人が大勢出てくることだろう。
そこは政府の責任で手厚く対応しなければいけない。
総理就任に当たって「国民のために働く」って当たり前のことを胸を張って宣言したガースーだから、期待する方がアホだが、そこはきっちりやってもらうしかない。

その件で暮れにブロ友さんが「生活困窮者支援にがぜん前向きになった厚労省の不思議と本気度」という、眉唾のようなタイトルの投稿を読んで「へぇ~」と思ったものだ。
ボク自身で確かめたわけではないけれど…藁にでもすがろうとする人には心強い話だと思う。
肝心なのはそういう「すがる藁」が必要な人の元にこの種の情報が届くかだが、周囲にいたら伝えてあげてお手伝いするのも大事なことだと思う。


湘南海岸から見る富士山東斜面はごらんの通り

画面の左側は南斜面だが、確かに雪がない
なんだかボロボロの衣をまとっているようで見るに忍びない
(以上、見出し写真御含めて昨日4日、湘南海岸から見た富士山)


30日から大晦日にかけて富士山には雪が積もったらしく、不十分ながら、こんな感じで美しさを取り戻しつつあったのに…
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