そのうち最大のものは塩害!
暗い中を、それでも目を凝らして見ると、庭に植えてある木々の梢の葉がどれもぐったり縮れてしまっているように見える。
海から巻き上げられた飛沫が大挙して陸上の家々、山々を襲ったのだ。
この飛沫を浴びると植物はひとたまりもなく、葉を茶色に変色させてついには病葉のように散ってしまう。
最近、この塩害の顕著な被害の例は絶えて久しくなかったのだが、被害が出るとすれば十数年ぶりかもしれない。
明るくなればその被害の様子はすぐにわかるが、もしかして、鎌倉の今年の紅葉はこれで絶望的かもしれない。
こればかりは防ぎようがないのだ。自然の猛威と言ってよく、ホースで水道水をかけてどこまで被害が食い止められるかだ。
2階のベランダでは大事にしているバラの「空蝉」の鉢が風でなぎ倒されていて、大枚10万円超を奮発したイギリス・ウィッチフォードの鉢の上部が欠けてしまった。
一人では持ち上げられないくらい重たい「ノリコ」の鉢もなぎ倒された。
こちらは鉢そのものに被害はないようだが、あんな重くて重心の低いものが倒れるとはにわかには信じられない。
もっとも関西を襲った台風21号ではタンカーが風に吹き流されて関西国際空港の連絡橋を壊したりもしているのだから、植木鉢ごときは無理ないのかもしれないが、それにしたって…という気分である。
ベランダの東側の壁際に置いてある上蓋式のプラスチック製の物入れの蓋が消えてなくなっている!
上蓋を止める留め具が壊れていたとはいえ、きちんと締めておいたはずである。そんなものまでこじ開け、挙句に吹き飛ばしてしまうとは…
どこか他所のお宅の庭にでも落下しているのだろうが、何とも恐縮なことだ。
明るくなったら「空蝉」と「ノリコ」の葉に水を掛けて塩を洗い流すくらいのことが当面できる唯一のことかもしれない。
庭がどうなっているのかは想像がつかない。
前夜、ボクは10時半過ぎにはベッドにもぐりこんですぐに寝入ってしまい、朝の4時に起きるまで白河夜船でぐっすり寝てしまった。今朝、このブログを書いているとトイレに起きてきた妻が、前夜遅くまで庭からものすごい音が聞こえていたというから、一体どんなことになっているのか空恐ろしい。
今日はこれから復旧作業に取り掛からなければならないだろう。
空蝉の鉢だって新しいものに取り換えてあげなくてはならない。
暗くてよく分からないかもしれないが、倒れているのが壁際から吹き飛ばされて転がった空蝉。鉢の上部が無残に割れてしまっている
なんだか怪しげな空気をまといながら東の空が明けてきた=05:09
追記 明るくなって庭に出てみると…
塩を浴びたのだから当然かもしれないが、普段はよほどのことがない限り感じない潮の香りが庭に充満している!
つるバラの「サハラ98」が一番こっぴどくいじめられていて、葉はちりちりに縮れ無残極まりなし。同じくつるバラの「伽羅奢」や「ローゼンタール・シュパリースホープ」の葉も縮れたり吹き飛ばされている。
株立ちの「ブラッシング・アイスバーグ」「バーガンディー・アイスバーグ」などの葉も蕾を残して吹き飛ばされたり、ちりちり状態で見る影も無し。
つまりわが家のバラは塩を浴びて壊滅状態!
ボクはもう…滂沱、滂沱、また滂沱…
これから水道の水をホースでかけて塩をできるだけ洗い流そうと思うが、それだけで果たして十分かどうか。バラの師匠の横浜イングリッシュガーデンの河合伸之スーパーバイザーに電話して対処法を聞かなくては。
太陽の光が照り付ける前にせめて葉にこびりついた塩だけは洗い流さないと。
まさかこのまま枯れ死! ってことはないだろうとは思うけど…
「空蝉」の葉には水をかけて回復を待つ。鉢の欠けた部分が見える
2階ベランダではナスの塩揉み一丁出来上がりぃ~! 葉はちりちり
「サハラ98」の痛々しい姿
こちらは「バーガンディー・アイスバーグ」
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heihoroku
ひろ
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