庭には優しくて涼やかさが特徴の葉を持つカツラ、ヤマボウシ、ナンキンハゼなどが植わっているのだが、どれもこれもチリチリに縮みあがり、晩秋の紅葉を見せることなく散ってしまうことだろう。
カツラは黄葉、ナンキンハゼは赤と黄色の両方がきれいである。
ま、紅葉がきれいならば夕方早めから酒を飲み始める口実に使えるし、俳句でもひねる小道具の一つにもなるのだろうが、それほどの句をモノすわけでもないので必須という訳でもない。
酒だって飲む理由を見つけるのはそれほど難しいことでもない。そっ、飲みたいときが飲む時なのだから。
深刻なのはバラたちである。
1、2の例外を除いて軒並み被害に遭った。
特に風の通り道の関係だと思うのだが、庭に株立ちで植えてあるバラの被害が大きく「ブラッシング・アイスバーグ」「バーガンディー・アイスバーグ」「ノリコ」の葉はあらかた落ちてしまった。
葉が無くなってしまった茎の先端で、秋バラに向けて膨らませていたつぼみがぽつんと残された姿が哀れである。
葉が無くなってしまったのだから肝心の光合成が出来ず、これ以上のつぼみの成長は無理だろう。
中途半端に開くんだろうなぁ。それを見るのも痛々しい気がする。どうしよう。
2階のベランダでは自慢の「空蝉」の鉢がなぎ倒され、イギリスはウィッチフォード製の高価な鉢の上部が欠けてしまった。
労働市場から撤退する時に記念に買ったもので、正直言って残念至極だ。
幸いバラ本体は無事だが、葉は塩害でチリチリに縮れてしまった。
惨状を目の当たりにしてできることは葉に付着した塩分を洗い直すことだが、明るくなるのを待って水道の水をかけたが、既に数時間にわたって浴び続けているバラたちにどこまで通用するのか見当がつかない。
バラの師匠である横浜イングリッシュガーデンの河合伸之スーパーバイザーに電話して対処法を尋ねると、やはり水をかけることくらいしかないという。
塩を浴びた直後なら水で流せば回復する可能性もあるが、それ以外ではなかなか回復は無理だろうとも。
今シーズンの秋バラはもう無理なのであきらめ、普段通りのせん定作業と肥料をやっていれば来春の芽吹きと初夏の花は復活しますよという。
それを聞いてほっと胸をなでおろしはしたが、やっぱり秋バラはあきらめなければならない。それも残念。24号め!
自然界は時としてこういういたずらをしでかして人々をがっかりさせることがある。
もっとも、命をなくしたり、思い出の詰まった家を失うようなことに比べれば随分とお気楽な話だが、だからと言って残念さが薄まるわけでもない。
まさか、次の25号も今のところ同じルートを進んでいるようだが、大丈夫だろうね。
昨日は1日かけて台風で痛めつけられた植物たちの手当と復旧作業をしたら腰がパンパンに張ってしまった。
まだ残っているので、今日も続けなければ。
今日もいい天気になりそうだ=05:05撮影
ミニトマトもなぎ倒されてしまった。まだ実はたくさんついているのだが、長雨で実は割れてしまっているし、残念だが株ごと撤去した
ホトトギスの葉にこんな蛾がいた
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