横浜市金沢区にある県立金沢文庫に行ってきた。
ここでは今、運慶没後800年を記念した特別展「運慶~鎌倉幕府と三浦一族」展が開かれている。
8月に三浦半島の海辺に立つ横須賀市美術館で開催された同じ名前の展覧会も見ていたのだが、今回は金沢文庫収蔵の運慶ゆかりの品々を中心に展示したパート2というわけで、運慶ファンとしては見逃すわけにはいかない。

先ずは文庫に隣接する称名寺の赤門をくぐって境内へ

仁王門の脇を取ってさらに奥へ

するといきなり朱塗りの反橋が美しい浄土庭園が現れる

阿字ケ池に姿を映す反橋

金堂と釈迦堂

反橋と平橋

平橋から金堂を見る

反橋も渡ってみる

阿字ケ池の縁を回って奥に進むと称名寺と文庫をつなぐトンネルが現れる

トンネル入り口に運慶展のポスターが出されていた

神奈川県立金沢文庫

神奈川県立金沢文庫
金沢文庫は鎌倉幕府第2代執権の北条義時の息子・実時(金沢流北条氏の祖)が作った武家最古の文庫(図書館)で、現在は県立歴史博物館になっている
義時の子だから政子は叔母ということになる
ちなみに称名寺は実時が建立した金沢流北条氏の菩提寺

例によって会場内は撮影禁止だから作品を並べることはできない
このポスターの像は浄楽寺(横須賀)の運慶作、不動明王立像(重要文化財)
口をへの字にひん曲げて一見ムズカシそうな顔をしているように見えるが、左右不揃いの目や眉間のシワを含めてとても人間味あふれる表情をしていて親しみを感じる
「お不動さん」と親し気に呼ばれるくらいだから、そう思うのも的外れではないように思う
見惚れて、しばしにらめっこしてしまった♪

お馴染み、実朝像(甲斐善光寺所蔵)
彩色もすっかり剥がれ落ち、木材の地肌も見えていて結構痛んでいるように見受けられた

横須賀の無量寺所蔵の聖観音菩薩坐像(ネットから拝借)
高さ60~70cmの小振りな坐像だが、穏やかな微笑みを湛えたような表情と佇まいにすっかり魅せられてしまった
しゃがみこんで下から見上げる感じで眺めたりすると、実にイイ感じで「お持ち帰り」したくなったほど♪
運慶派の仏師たちの高い力量と奥行きの深さをうかがわせているといったら大袈裟か…