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平方録

にょっぽりと富士山

3:58に鳴るようにしているラジオのスイッチを消したことは間違いない。

それから起きて歯を磨き、顔を洗って立ち上げたパソコンの画面の時刻表示を見てビックリした。

「5:04」!

そんな馬鹿な…と他の時計を見たが…

キツネにつままれた気分とはこのことを言うのだろう。

ラジオを切った後、確かに温かな布団の中で余韻を楽しむというか、ちょっとグズグズはした。

それが1時間も寝落ちしていたとは…

 

昨日は久しぶりに湘南海岸自転車道を走り、相模川左岸河口まで往復してきた。

秋を司る竜田姫は今年、何か気に入らないことがあったのか、それとも単に恥ずかしがっていただけなのか、富士山をはじめとする景色をろくに見せてくれなかったが、昨日に限っては箱根連山や丹沢山塊も含めてきれいに見せてくれた♪

ただ、空の青さは物足りず、高い所に薄っすらとした雲が架かるなど、まだどこかにわだかまりを残しているようで、女心と秋の空…は関係ないかもしれないが、早く機嫌を戻してもらいたいものである。

と言いつつ、やはり何といっても海の上にすそ野の先まで包み隠さず姿を現した富士山の姿は美しく、パトロールの足も軽くなるのが分かるというものだ♪

自転車道のあちこちで風に吹き寄せられて道幅を狭めていた堆砂も除去されていて、しかも、3連休明けで海辺の人影も少なく、スイスイと快適に走れたのは何よりだった。

 
 

いつもは静かな海なのに、この日は白く立った波が次から次と打ち寄せていた


富士山に向かって右が丹沢山塊、左が箱根連山










にょっぽりと秋の空なる富士の山 上島鬼貫
 
ちなみに「にょっぽり」は「ひときわ高い」を意味する「にょっきり」や「のっぽり」の俗語


相模川左岸河口に到着




片瀬西浜まで戻って来ると遠足の幼稚園児たちの歓声が響いていた
 
 

コメント一覧

平方録
数日前に一度冠雪が観測されたらしいですが、溶けちゃったようですね。
「にょっぽり」は江戸時代のスラングで、俳人の鬼貫が使って知る人ぞ知るの存在ですが、もちろん現代の辞書には載っていませんから…
それにしてもスカッとする秋空はなかなか現れません。
アミ
🗻がにょっぽり見えると言うことは…。
季節の変化がうかがえます。
冠雪はまだなのですね!

(私は、にょっきりと言う言葉を使います)
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