やっと雨が止み久し振りの青空と秋の日差しが戻った昨日、わが俳句結社「二合会」は円覚寺で吟行を催した。
最近、坐禅を組んでじっと座っていることが億劫になり、日曜座禅会をさぼっているので久し振りの円覚寺である。
夏日はまだ時折現れるが、さすがに真夏日が姿を消したせいか境内のあちこちで秋の花が増えだし、禅寺特有のピンと張りつめた空気を和らげている。
どうやら、やっと秋になったようである。
総門をくぐったところにある拝観料を収めるところには、珍しく行列ができていた
行列の脇を修学旅行の小学生の一団が通り抜けていく
境内は白人の旅行者の姿が目立った
妙高池とススキ
奥に見える建物が国宝の舎利殿 右手の茅葺きの建物は修行僧たちのための禅道場
舎利殿には寺を開いた無学祖元が中国・宋から持参した釈迦の歯の一片が収められていると伝えられている
わざわざ「舎利殿」と呼んでいる所以である
境内最奥部にある黄梅院の山門下の掲示板には横田南嶺管長揮毫の仏教詩人・坂村真民の詩が月替わりで掲げられる
黄色のセンリョウ
赤のセンリョウも
アキノチョウジソウ
こんな感じでたくさん咲いていた
チャの花も今真っ盛り
八重のシュウメイギク
黄梅院境内の聖観音堂 モミジに囲まれいて紅葉時期(12月初旬)は見ごたえがある
サネカヅラの実が色づき始めている
蹲の脇にも何かの実が…
こちらの蹲に添えられた椿のつぼみの色の淡さとグラデーションの繊細さが印象的だった
如意庵山門
非公開の塔頭だが、山門から見える玄関などの佇まいはウメの古木の枝がまるで庇のようにも見えて、なかなか好ましい
玄関の中には天井から吊り下げられた器に花が活けられている
新築中の在家のための禅道場・居士林がだいぶ出来上がってきた
龍隠庵から眺めた境内の一部 右端が山門、左奥が仏殿 手前の茅葺き屋根は選仏場
白のシュウメイギクも咲き始めた
境内からは富士山も見ることができる
白雲庵前(写真)と国宝の鐘がある弁天堂の2カ所
幾何学的に見える塀は雲頂庵の塀
こちらのお城のような石垣は松嶺院 正面奥に山門が見える
二合会のボクの提出句は恥ずかしながら以下の5つ(兼題はぶどう)
山ぶどう衣装持ちにて野良育ち
秋の雨投票帰りの足軽し
寝静まる屋並みを照らす欠けた月
青き空渡る鳥待つ岬かな
秋深し修行の鐘や釈尊の歯