今年はバラにとって受難の年だったらしく、秋バラのシーズンを迎えてバラの愛好家はもちろんプロの園芸家も戸惑ってしまうくらい生育は悪く、例年の秋のようには咲いてくれていない。
特にわが家では管理不十分も手伝って、玄関アプローチのアーチに絡ませている自慢のつるバラ「伽羅奢」が初夏の花を咲かせた後、枯れてしまった。
それで悲嘆に暮れていたところ、追い打ちをかけるように今年の強烈な暑さと水不足か、それともテッポウムシのせいか不明だが、10年超の古株ながら旺盛に花を咲かせてきた、やはりつるバラの「ニュードーン」が突如息絶え、枯れてしまった。
弱った素振りのなかった株だけにショックは大きく、殿堂入りの名花を失った衝撃は"たかがバラ"の領域を越えて胸の奥深くまでグサリと突き刺さってきた。
伽羅奢もニュードーンも細かな枝葉は切り落として処理したが、骨格のシュートはまだ手つかずのままだ。
さっさと後片付けをして弔ってやりたいのだが、如何せん心が重く、なかなかそんな気になれないできた。
そんな中で出かけた横浜イングリッシュガーデンで、頼んでおいた後継の伽羅奢の苗と園内にあるつるバラ「フラワーパワー」の挿し木苗が整っていることがわかり、大事に受け取ってきた。
伽羅者の苗は今まで通り、玄関アプローチのアーチに絡めるつもり。
そして「フラワーパワー」の苗は西側の道路に面したフェンスに絡めようと思う。
この西側フェンスでは「ローゼンドルフ・シュパリースホープ」というつるバラを育ててきたが、数年前に病気にかかって以来、ずっと養生を続けさせてきたが、どうやら回復の見込みはないらしく、ついにあきらめて引っこ抜くことにし、その後釜にと考えている。
ローゼンドルフはピンク色のとても上品な感じの花なので残念だが致し方ない。苗の入手も難しそうである。
それで、新しい品種に植え替える決断をしてイングリッシュガーデンに咲くつるバラの中から白羽の矢を立てたのがフラワーパワーというわけである。
ガーデナーのK君に挿し木苗を頼んでおいたものが首尾よく育ったのである。さすがはプロ♪
花色はオレンジ色系統で、比較的小ぶりの花をたくさん咲かせるつるバラである。
あとはニュードーンの後釜をどうするかだが、苗の入手具合にもよるが、もう一度名花ニュードーンがボクの中では有力である。
いずれにしたって世の中は「ゆく川の流れは絶えずして…」の世界観で動いているのだから。
これから暮れにかけ、バラ愛好家に戻って庭の一部の模様替えだ♪

手に入ったつるバラの苗 右が「伽羅奢」 左が「フラワーパワー」

ヨコハマイングリッシュガーデンの「バーガンディ・アイスバーグ」
例年と比べて花は小ぶり ただし、わが家の同種のバラはもっと貧弱