横浜イングリッシュガーデンに秋バラを見に行った。
5月以来のことで、例年ならもう少し頻度は多いのだが、何せこの夏の暑さではバラの生育が順調なわけがない。そんなわけで足が遠のいてしまっていた。
だから例年のような秋バラが見られなくとも、顔だけは出しておくか…というつもりだった。
着いてみれば、そこはやっぱり「バラの園」だから花は何事もなかったように咲いていた。
しかし、秋のバラは初夏に比べて花の数は劣るものの、一つ一つの花が大きく、しかも香りが立つのが特徴なのだが、その特徴は失われ、なんとなく物足りない。平凡すぎるのだ。
表現を変えると一目見たとたん「わぁ~♪」と思わず声が漏れるような咲きっぷりではなく、"一応取り揃えておきました"という、どこかよそよそしいというか、自信なさげな風にしか見えなかった。
ガーデナーのK君と話していら「今年くらいバラづくりに悩んだ年はありません。嫌になってしまうくらい」「剪定時期にしたって、いつもの年の常識が通じなくなってしまったし、同業者のブログを読んだりしても『どうしたらいいのか…』というぼやきばかりでした」「バラの生育に適さない気候に変わってしまったんじゃないですかね」などと真顔で心配していた。
愛好家を自認しつつ、ずぼらな育て方しかしていないのだから致し方ないが、わが庭のバラも今年は明らかに精彩がない。
特に鉢植えにして大切に育ててきた茶色系統の花を咲かせる「空蝉」の秋花もようやく咲き出したが、花の小さいこと小さいこと。
可哀そうなくらい貧弱で、それでも咲いてくれている健気さには感じるところもあるが、K君同様、来年以降の心配は尽きない。
これはバラの世界に限ったことで、人間の世界に跳ね返ってくるわけがない…と誰が保証できるだろう。
つい、そういう心配をしてしまう。



ヤナギの木にぶら下がっている白い布はハロウィーンのオバケ飾り




こういうつるバラの仕立て方もあるんだねぇ















それにしても、旺盛に咲く花の写真を撮るのは難しい
正直言ってどう撮ればいいのか、お手上げ
だから適当にシャッターを押したものを並べました

漂い始めた秋色
