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新型コロナショックで金融市場は大荒れだ。強制的ともいえる急激な需要減の影響が長引けば、実体経済のダメージも深刻になる。グローバルな金融システム不安の再来を覚悟する必要も出てこよう。その経路は主に以下の3つに整理される。
■第1に、貸し出しの不良債権化
■第2に、金融機関が保有している有価証券の価格低下による評価損
■第3に、海外展開を加速した中国や東南アジア等の金融機関の格下げ懸念
もっとも、邦銀を含めたグローバル金融機関の財務内容は良好だ。リーマン・ショックを引き起こした反省から、金融当局がより厳格な規制を求めたためだ。自己資本比率は10%を軽く上回り、資本の質も強固なものとなるよう工夫がされてきた。しかし、新型コロナの影響が長引けば、これら3つの経路によってもたらされる攻撃は深刻となり、金融システム不安として広がりかねないリスクが残る。
■最後に、金融システム不安より怖いものが待ち構えている。厳格な規制で金融機関がリスクを取らなくなった分、本当の意味でのリスクテーカーは誰なのかを考える必要がある。低金利が継続し、流動性が十分に供給されてきたなかで、投資された資金はどこに行ったのか。1京円を超す金額がたまっているともされるファンド、「影の銀行(シャドーバンキング)」に何かが隠れている可能性はないのだろうか。ファンドの資金繰りに影響が出たときにどう対処したらよいのか。金融システム不安の処理は十分な経験があるが、巨額のファンドの処理は前例がない。世界経済がしばらく立ち直れないような危険性をはらんだブラックボックスが、存在している
(童子追記:この最後の死角の救済に税金を使うことは決して国民世論が許さない。バブル崩壊時に一部銀行が諸悪の根源視されたのと同じ。反社会的勢力だったから潰すのは当然ともいえる。これをどう整理・穴埋めするかを考える必要があり、バブル崩壊時の日本の産業再生機構といった制度が参考になる。今回のFRBの企業への直接資金注入の仕組みはまさにこれに倣ったものでないか。)(*日経 記事 に童子追記)
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