丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(03/11-03/15)  03/09記入

2019-03-09 18:25:28 | 2017年3月~2021年7月
  2019/3/11 から   2019/3/15         記入日 2019/3/9
1.来週の見通し
  ドル/円   110.00 112.20  
    世界経済の減速懸念がかなり現実のものになりつつある。中国の一帯一路での爆買いに潤った欧州がやっとたどりついたトンネルの出口から再度トンネルの方向に向かって歩き出した。中国は全人代で6-6.5%の成長を目標とし、最大限の景気浮揚策を予想どおりうちたてた。すでに大幅減税で、財政赤字を顧みずインフレ政策に歩みを進めている米国はまだ景気はまだら模様で景気減速が顕現化するにはいたっていない。アメリカは債務上限問題によるデフォルト懸念、中国は利財商品崩壊による信用破綻が最大の経済面での懸念事項ではなかろうか。今月中に米中首脳会談が実施され、一時休戦が合意され今後も構造協議がつづくという合意がなされるのか、特別検察官によるロシア疑惑報告がトランプ弾劾に十分な証拠を提出できるのか。前者はYesで 後者はNoと見ているが、はたして見込みどおりの展開となるのか 地政学的に 中米 中東 極東が話題とはなるが、相場への決定的要因は米中とロシア疑惑の展開ではなかろうか。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  ユーロ/円   123.00 126.50  
    まどろっこしい 論理展開で EU離脱延期をはかる メイ首相だが、すこし日程が狂うだけで3月末の期限に間に合わないおそれもある。整然とした離脱は将来的にも不可能で、たとえEUから離脱しなくても大陸との一体を利点として英国に進出した企業は長期的にはEU内に拠点を移転する展開となることは論理的結論でしかないだろう。英国が主体になって新たな経済圏の設立を国策として展開しそれが動き出さない限り生き残りの道はないのではないか。 離脱を延期し独仏主導のEUの下で抑え込まれるよりもいったん破滅的な影響を被ったとしても、旧英領経済圏を新たに構築するほうが未来が開けるのではないかとも思うのだがどうだろうか。欧州の経済減速はとうとう出口からの逆戻りをECBに判断させた。当面ユーロの軟調は続くとみたい。
   
   
   
   
   
   
   
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2.先週の動き
  週初米中協議が合意に達するのではないかという楽観的報道に、株は好材料出尽くし感に利食いの動きから反落。週央にECBが景気減速への対応として新資金供給方法まで検討していることが発表されると、ユーロが売られる展開となり、世界景気の減速への意識から株は頭打ち、徐々に下落となった。週末発表の米雇用統計は非農業部門就業者数は前月比2万人の増加と市場予想(18-20万人)を大きく下回るも、失業率は3.8%、平均賃金は年率3.4%の上昇という内容であった。米国にとってはほぼ完全雇用の状態の中、景気は意外に底堅く、人手不足は深刻化しつつあり、賃金を上げないと人手が確保しづらい状況のようにも見える。週初から、じりじりと円安になり112円台の円安値を付けていた円も、110.75の円高値をつけた後、111.15での越週となった。週初127.32の対円高値を付けいていたユーロは、ECB発表後、対円で売られ124.28の対円安値を付けた後124.86での越週。日経は一時21000円を割り込んだ後21025での越週。(土曜日早朝のCMEは20915近辺) NYダウは25450.24での越週となった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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格納レポート
    190309__00来週の予想
    190309__01a相場を考える.(長期的な経済・政治情勢、の分析・現状認識です)
    190309__01b相場を観る.(中長期的な為替・株(日経/NYKダウ)のチャート分析です)
    190309__02先週の動き
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    20190311_15_外交安保-時事国際_来週の予定
    2019   年相場の動き                                
    みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」       190304~190308  (本邦祝日は休刊)
    三菱UFJ銀行 Daily Market Report   190304~190308


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