丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(04/13-04/17)  04/11記入

2020-04-11 15:24:38 | 2017年3月~2021年7月
  2020/4/13 から   2020/4/17         記入日 2020/4/11
1.来週の見通し
  ドル/円   107.00 111.00

 株に比し、覚めた為替相場だ。いっぽう貿易はおろか、人の往来もままならぬ状況なのに、マネーだけは激しく飛び回っている。為替変動が原因で資本取引規制といった動きにでてくる国があってもおかしくない。強引な規制は却って強欲なハゲタカ・ハイエナファンドの餌食で、さらに相場変動を大きくするリスクがあるので、気をつけてもらいたいものだ。ドル現金の安心感からくるドル高基調のなか、リスクオフ時の円買いに警戒が必要なコロナ相場が暫く続くと覚悟する必要がありそうだ。                       
 

  ユーロ/円   116.00 120.00

3日間の協議の末やっと固まった5400憶ユーロ(64兆円)の経済政策だが、共同債券の発行は合意できず23日の首脳会議待ち。相変わらずオランダ等の財政規律重視国と南欧(特にイタリア)との対立が続いている。ただ、いままで規律重視のドイツが、さすがの危機感から(国内政治で後継者が先に崩れ崖っぷちのメルケルが)調整役にまわり(半分南欧の)フランスがこれに同調、かっての財政規律「同志」のオランダの説得にあたった。一度、方針変更を決断すると、その実行力は世界一のドイツが 本気で財政出動するものと期待しているが、ドイツを心の底では宿敵視するオランダの歴史的怨念(ナチスは堤防を爆撃といまだに恨んでいるオランダ人は多い)で妨害されるようなことがないよう期待したい。政治的にも一体化しないと、迅速な行動に移せないこの経験が分裂に向かうのか統一に向かうのか、長期的にも大きな転機となるかもしれない。                       
                       

当資料は情報提供のみを目的として作成したものであり、特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断した情報に基づいて作成されていますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。ここに記載された内容は事前連絡なしに変更されることもあります。投資に関する最終決定は、ご自身の判断でなさるようにお願い申し上げます。また、引用等別段の記載ないかぎり、当資料の著作権は著者「丙丁童子」に属しその目的を問わず無断で引用または複製することを禁じます。

2.先週の動き

「わかっちゃいるけど(外出)やめられない」でコロナは拡散したのではないか。第一弾が中国・春節、これでウィルスが東南アジアとイラン・イタリアに拡散。この後、イタリアから欧米に広がった。第二弾は日本・お花見で3/2からの全国休校・外出自粛も3月末「満開桜の花見」の誘惑に日本人が負けた。恐れる第三弾は欧米人のイースター。(タイ・ミヤンマの灌仏会(花祭り)も)この週末、どれだけ自宅に閉じこもれるかが大きなヤマではないか。5月のゴールデンウィークが日本人にとっては次の試練だろう。その直前に政治家が気を緩め(市場でも株価が持ち直した)のが大失敗の主因だろう。中国共産党の初動ミスは明白だが、中国人にとっての旧正月は 日本人にとってのサクラ以上の誘惑なのもなんとなくわかる気もする。「あがるな」と心底念じていたのに、(海外短期筋の買いに)イースター前に株価が持ち直したのが気になる。このあと地獄にならねばいいがと心配性の老人は気が気でない。欧米人がイースターも薄暗い自宅で閉じこもってくれることを祈ろう。
 先週は ニューヨークでコロナ感染による死者数の増加が減少した日が1日あり、クオモ知事の楽観視会見で米株がもどした。また サウジ-ロシアが米国も協調減産することを条件に減産合意(先週OPECはロシアの合意を条件としていた)、原油の下げ基調にブレーキがかかった、アメリカは独禁法をどうクリアできるか課題を残しつつ減産合意を渋るメキシコの説得にまわるという、奇妙な国際協調が米-ロで生じた。背に腹はかえらないシェール業者のガマン支援策を米政権は迫られることになるのだろう。(減産に支援金か、輸入原油に関税か)。イースター後の欧米コロナ状況、都市封鎖を解除した武漢での再発状況、日本の感染者数ピークアウトが起こるかが当面のコロナ注目ではないか。 いまや医療崩壊目前で、コロナ予想抜きに相場予想できないのが異界に生きることなった現状をよく物語っている。
円は週初円安値109.38 週末近く(NY休日前)に円高値108.20 108.36での越週、ユーロ円は円高値11726 円安値119.03 で118.53の越週。NYダウは 高値では24008、安値21693の 23719の高値圏引け、日経平均も 高値19500 安値17802 19498の高値圏引けだった                       
       

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格納レポート
    200411__00来週の予想
    200411__01a相場を考える.(長期的な経済・政治情勢、の分析・現状認識です)
    200411__01b相場を観る.(中長期的な為替・株(日経/NYKダウ)のチャート分析です)
    200411__02先週の動き
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    20200413_17_外交安保-時事国際_来週の予定
    2020   年相場の動き                                
    みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」     200406~200410  (本邦祝日は休刊)
    三菱UFJ銀行 Daily Market Report  as of200403~200409 (本邦祝日は休刊)


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