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(写真:世界保健機関(WHO)を鋭く批判しているトランプ米大統領=ロイター)トランプ米大統領が世界保健機関(WHO)への資金拠出を当面停止すると表明した。新型コロナウイルスへの対応を巡って「中国寄り」とみなす運営を見直すよう圧力をかける。WHOは台湾との泥仕合も続く。感染拡大に歯止めをかける国際協力が重要な場面で、その中心となるべき組織を巡る亀裂が深まる一方だ。「WHOは(正確な情報を提供するという)基本的な義務を怠った。責任を問われないといけない」。トランプ氏は14日の記者会見でこう断じ、これから60~90日間かけて検証作業を進めると説明。その間は資金拠出を止めると表明した。WHOによると、2018~19年の米国による拠出金は全体の約16%を占め、1.5%程度にとどまる中国を引き離している。これが途絶えれば、WHOは各国への支援などの活動縮小を余儀なくされる恐れがある。トランプ氏の最近のWHO批判は、(1)米国が1月末に決めた中国からの入国禁止に反対した(2)中国の初動対応を正さずに必要な措置を取らなかった――の2点に集中している。WHOのテドロス事務局長は1月30日の記者会見で、中国の新型コロナへの対応を「過去に例がないほど素晴らしい」と称賛。「国際的な貿易と渡航の制限は勧めない」とも強調していた。(童子注:1/20に唐突に中国が「ヒトからヒトに感染」と公表、春節直前の1/21-22の緊急会合で緊急宣言をださず、やっと1/30春節終了に合わせて宣言を出すも、中国共産党を称賛)親中色を強めるWHOと、台湾との応酬も激しさを増す。台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)政権は11日、中国でヒトからヒトへの感染が疑われる病気が発生していると、19年末にWHOに対し警告していたと発表した。前日に「(WHOが)台湾から早期に受けた通知を国際社会に公表しなかった」と批判していた米国務省に歩調を合わせた。WHOはフランスメディアの取材で、ヒトからヒトへの感染について、台湾から警告を受けたことはないと否定した。これに対し、台湾側は「隔離治療を受けている患者がいると警告した。ヒトからヒトへの感染の警告だと専門家なら誰でも分かる」と激しい表現で反論した。(* 日経 記事より)
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