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米電気自動車(EV)大手テスラの長期戦略が見えてきた。9月22日(現地時間)に開いた電池事業の説明会「バッテリー・デー」で、コストを従来品から半減させたリチウムイオン電池を内製すると発表。2030年には3テラ(テラは1兆)ワット時もの生産能力を自社で抱える計画だ。さらに、年間2000万台のEVを製造できる体制の構築を目指す。だが、狙うのは世界最大の自動車メーカーという称号ではなさそうだ。 100万マイル(約160万キロ)走行できる超長寿命のリチウムイオン電池「ミリオンマイルバッテリー」の発表があるのではないか――。噂されていた夢の電池の公開を期待した投資家たちは肩透かしを食らい、説明会翌日の同社の株価は10%下がった。 確かにテスラは、超長寿命な電池を発表せず、「次世代電池の本命」とされる全固体電池にも言及しなかった。それでも、「4680」と名付けた新型のリチウムイオン電池の内製に本腰を入れるという決意表明には大きな意味がある。 ■新電池をプラットフォーム外販の武器に ■5ステップでコストを56%減 これらの積み上げによって56%の電池コストの低減を狙うテスラ。マスク氏によると、製造工程の簡素化などによって「1ギガワット時当たりの(工場への)投資額を69%減らせる」という。30年に3テラワット時という壮大な目標に向かって走り出したが、まずは「試験製造工場で1年以内に年産10ギガワット時まで生産能力を高めていく」(マスク氏)ことがEV市場のプラットフォーマーへの「脱皮」に向けた重要な一歩になる。(日経クロステック/日経Automotive 久米秀尚)(*日経 記事より)写真:電池モジュールをなくした構造を採用し、電池セルを車体に直接取り付ける(出所:テスラが配信した動画をキャプチャー)
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