丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(11/26-11/30)  11/24記入

2018-11-24 19:31:07 | 2017年3月~2021年7月

 

 

  2018/11/26 から   2018/11/30         記入日 2018/11/24
1.来週の見通し
  ドル/円   111.80 113.50  
    米金利は3.05%近辺にまで低下している。月末のG20に向けて米中摩擦がどう展開していくのか、首脳会談でどのような合意点をみいだせるのかどうかが現在の市場の最大の関心であろう。覇権を争う両大国が簡単に一方的に譲歩することは困難と見るが、今後も交渉を継続し、交渉中はお互いの関税発動を一時中断するような処置をとるのかといった 「一時休戦」の妥協策がとられるかどうかが焦点となろう。 トランプのツイッターに一喜一憂の相場展開が続くのではないか。
   
   
   
   
  ユーロ/円   127.00 129.50  
    イタリアの予算問題は、制裁発動となるとしても長期化しそうだ。 ユーロ不安に結びつくユーロ売りが起きるかどうか微妙な情勢ではないか。 英国の離脱問題はこれから正念場をむかえそうだが、ポンド相場には大きな影響となりそうだが、ユーロ自体への影響は限られるのではないか。米ドル自身の上下(米中摩擦の行方・米金利動向)が主体の動きとなるのではないか。ということで、対円はやや円高気味の膠着となるのではなかろうか。
   
   
   
   
   
  当資料は情報提供のみを目的として作成したものであり、特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断した情報に基づいて作成されていますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。ここに記載された内容は事前連絡なしに変更されることもあります。投資に関する最終決定は、ご自身の判断でなさるようにお願い申し上げます。また、引用等別段の記載ないかぎり、当資料の著作権は著者「丙丁童子」に属しその目的を問わず無断で引用または複製することを禁じます。
 
 
 
2.先週の動き
  ゴーン逮捕のニュースに湧いた東京市場であったが、有価証券報告書に過少申告された報酬は源泉徴収されており、脱税とはならないようで、会長用に提供したジェット機や世界各地の高級マンション(社宅)が現物給与と判断されればその私的な使用の料金につき所得税を追徴されることはあっても、もともと社用に使用されていると認定されるとすると、十億円単位といった脱税とはならないのではないか。(なんか舛添知事と根は同じでそのスケールの違いに笑ってしまう。)むしろ「ルノー:仏政府」の露骨な経営介入への日産社内の反駁が大で、親会社のルノーと仏政府が日産には平気で実行・徹底したリストラをルノー本体には実行せず、安易にフランス人社員の雇用を守ろうとしたことに対する怨念が社内告発という形で表面化したのではなかろうか。ルノーの所有する日産株を市場価格で買い戻すこと、ルノーはそれを原資に昔の日産同様、徹底したリストラ・自力更生で復活を目指すことが、公明正大な資本主義的な「報恩」ではなかろうか。 さて、ニューヨーク市場はアップル新型iPhoneが全然売れない事実にIT株が全面安。米国内の雇用には何ら寄与せず、中国の安い労働を搾取することで成長してきた企業とトランプ大統領が声高に叫んでいた内容もまあ確かに一理あるのだが、故スチーブ・ジョブスの職人気質だけではもうビジネスの夢を維持することは不可能になったという面では、カリスマ経営者といわれた人たちに対して、歴史の評価は結構厳しいものになりそうだと変なところで共通点をみいだしてしまった。米中の駆け引きはG20前に始まっており、ペンスのAPECでの実務的な骨太の攻撃に加え、トランプのツイッターでの陽動・攪乱戦が先週末のNY株式市場に影響をあたえだしたようだが、月末のG20にむかい、中国側の反撃がどのような手法でくりだされるか、トランプ側の陽動作戦に株価が躍る局面がどの程度あるのかが月末までの焦点となりそうだ。また政治圧力に迎合あるいは屈したかにみえるFRBだが、米景気。特にインフレ・財政赤字にどのような影響がでだすか、 その限界点はどのようにやってくるのか(インフレになったらトランプが先頭に立ってFRB副議長の首を切りにくるのではと予想しているのだが)といった米金利動向・経済指標にも要注意であろう。(米景気は依然強いが、金利は低下、先行き不安はでだしたものの、まだ景気の下降よりは インフレ懸念の方が強いように思える。)
 欧州ではメイ首相がアイルランド国境管理を逆手に2020年までに国境問題が解決しない場合の関税同盟残留という中央突破策にでてきたが、保守党内の反発、議会の承認を得られるかが焦点なのと、EU委員会はイタリア予算に対し「制裁発動が正当」との結論をだしたが、イタリア側は予算修正に動く気配なく、 また具体的な制裁案はこれからのようで、こちらは12/10ころまでのEU蔵相会議やEU委員会での制裁発動への動き、12/13頃のECBの債券買い入れプログラム打ち切りといったタイミングまで、まずは問題が先送りになりそうな気配である。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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格納レポート
    181124__00来週の予想
    181124__01相場を考える.(長期的な経済・政治情勢、および、為替・株(日経/NYKダウ)のチャート分析です)
    181124__02先週の動き
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    みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」       181119~181123  (本邦祝日は休刊)
    三菱UFJ銀行 Daily Market Report   181119~181123


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