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銀河鉄道の夜

2019-04-22 12:59:36 | 本・占い・ゲーム
目標としていた本もあと2冊となりました。1週間で4冊を目標としていたので、ぎりぎりでクリアしている状況です。「こヽろ」から数えて4冊を読み終え、次に読んでいたのは「銀河鉄道の夜」、ご存知宮沢賢治さんの本です。有名ですが、全然読んだ記憶がなく、もし習っていても覚えていないんです。宮沢賢治のなにか違う話を読んだ記憶はあるのですが、「注文の多い料理店」だったかもしれません。

「銀河鉄道の夜」というと、わたしは「ん?999?」と全然見当違いの話を思い出すほどです。”日本人に生まれたのだから、宮沢賢治の作品の有名作品は是非押さえておきたいところ。”となぜか変な意地みたいなものがありました。めぐりまわって私の手元に来たこちらの作品をようやくしっかり読む時が来たようです。

実際読んでみると、作品は「銀河鉄道の夜」だけではなく、他数作品が収められていました。すべて童話としてつくられており、世界観が突然すぎるので飲み込むのに時間がかかりましたが、それが宮沢賢治の世界観ですよね。「注文の多い料理店」だってそうだったんですから。どうも”歴史的文学”という頭があって、芥川龍之介や、夏目漱石のような当時の現代文学的な面持ちで臨んでいました。

内容としては、子供に読み聞かせできる物語ですが、私の頭が追い付かないところがあり、あまり使わない名詞が多数出てきたり、植物の名前も詳しくなく、わからないことが多かったです。そのたびに調べたりして、次第に調べなくなりました。調べることに時間をとられ、話を想像しながら集中して読むことが難しかったからです。

また横文字の名前も急に出てきて、”世界観はどこなのか”をつかむのにも一苦労でした。頭が思い込んでいると、読んでいて思わぬ世界感であったことに気が付き、私は宇宙の中を歩いていた気分になりました。ようやく脳が世界観に寄り添ってもまだ完全に呑み込めずにいます。この中で、「銀河鉄道の夜」は一番読み進めやすかった作品でした。”途中原稿なし”などの表現があり、残念なところはありましたが、これは致し方ありません。

これは、もう一度読まなければいや何度か読み込まなくては”理解不能”だと思います。最初の短編作品が「銀河鉄道の夜」につながっているのでは?と匂わせているところが、”理解不能でも読み進めてよかった”と感じました。また「解説」と読むと、宮沢賢治が一つの作品を作るのに、まるで料理を作るようにスパイスを入れたり、飾りをつけたり、工作を作るようにカーブをつけたり、穴をあけたり、そんな創意工夫のもと作られたと知りました。

伝わりにくかったら残念なのですが、土台をつくった後に、ここはもっと”こういう要素を入れよう”、”こういう流れをもりこもう”と言う感じです。きっと作品の解説に書いてあるかと思いますので、話だけでなく、解説も読まれることをお勧めします。宮沢賢治の作品と言うのは”芸術作品でもあるのだな”と感じます。