2020東京オリンピック招致に沸く昨今だが、国際大会では7年後を狙う
若い力が躍動している。やっぱり「東京」の効果だろうかな。こうしたフレッシュな
アスリートの成長はさらに「ニッポンのスポーツ力」を豊かにしてくれる。
なんとも頼もしいニューパワーである。
レスリングの吉田の世界大会14連覇、伊調の11度目の世界大会制覇した世界選手権。
女子48㌔級で金メダルを取ったのが20歳の登坂絵莉。そして67㌔級で銅メダルに
輝いたのが土性沙羅。18歳は今回の代表選手では最年少。同じ志学館大の先輩後輩。
登坂の「金」が土性のハートに火をつけたのかもしれないが、今後を考えれば追い風に
なるのは間違いあるまい。
バドミントンのヨネックスオープンでも女子シングルスで新星が現れた。
16歳の高校生、山口茜が日本勢同士の決勝対決を制して女王の座に就いた。
それも1982年に始まった大会では全種目を通して初の日本人の優勝という
快挙である。
こう見てくると女子の活躍が目立つが、男子も若手のレベルアップは目覚ましい。
「リオ」へ、「東京」へつながるヤングパワーの活躍がベテランを刺激し、
互いに競い合ってこそ、どの競技も発展する。道のりは長いが、7年先をにらんだ
積極的な強化を図ってもらいたいものだ。
スポーツ大国ニッポンをぜひとも世界へアピールする場所に
「東京」がなることを願っている。