スポーツはアミーゴ

楽しさを語ろう

男子体操界 衝撃世界デビュー

2013年10月03日 09時00分00秒 | スポーツ

 床の新しい技が「シライ」と命名された。この技を決めたのは
17歳の高校生。世界も仰天したほどの完璧演技で世界デビューを果たした。

 この高校生は世界選手権に日本男子史上最年少で臨んだ神奈川・岸根高2年の
白井健三。床運動で主要な国際大会でだれも成功していないF何度の新技「後方
伸身宙返り4回ひねり」。着地をぴたりと決めた。

 16.233点。この得点は、昨年のロンドン五輪の床運動金メダルのスウガイ(中国)
の15.933点を上回る高得点だ。

 さらに驚かされたのが出場したもう一つの種目、跳馬だ。これでも新技を成功したのだ。

 「後方伸身宙返り3回ひねり」。こちらも14・916点と高い得点だった。

 この跳馬でも白井の名前と韓国・金熙勲を合わせ「シライ/キム」と命名されたという。

 床運動は1位、跳馬は6位で決勝に進出したが、さらなる高得点をマークするか、
楽しみになってきた。

 この白井。両親が体操クラブの指導者、2人の兄も体操をするという“体操一家”で
育った。3歳からトランポリンで遊び始めたらしく、中学3年では全日本種目別選手権の
床運動で2位になり、体操界の注目を集めた。

 応援に駆け付けた父親のコメントは「こちらに来てまたうまくなった「-。
親を驚かせる17歳の演技。驚くしかないだろう。

 2016年のリオ五輪へのホープとなるか。また20年東京では…
新星の今後を見守りたい。


2020東京五輪、平和なら3度目?!

2013年10月02日 09時00分00秒 | スポーツ

 東京国体が開かれている。開会式を夕方から行うなど
2020東京オリンピックのリハーサルを兼ねているという。
スローガンもこれまでの「〇〇国体」ではなく
「スポーツ祭 東京2013」となっている。


 9月28日の開会式で猪瀬知事は「2020年を見越した
開会式」と7年後につなぐ大会と胸を張ったが、
インフラ整備を含めて会場問題など不安はないのだろうか。
強化もいち早く取り組むことも大事。いつまでも開催決定に
浮かれてばかりはいられない。

 その東京オリンピックだが、1964年大会はまだ記憶に
新しいところもある。アジアで初めての開催ということもあって
日本中がオリンピックムードいっぱいだった。

 20競技が行われ、バレーボールの「東洋の魔女」や
重量挙げの三宅義信らが金メダルに輝いている。
金メダルは合わせて16個。レスリングと体操が5個ずつ、
柔道が3個奪っている。

 柔道では神永がヘーシンクに敗れ、天を仰いだシーンが
いまだに脳裏に焼きついている。

 実は64年前のオリンピックにも、東京開催がいったんは
決まっていた。1940年大会。36年の国際オリンピック
委員会(IOC)総会でヘルシンキ(フィンランド)を破り、選ばれた>

 しかし、日中戦争の拡大で38年に開催を返上した。その後、
ヘルシンキが開催することになったが、結局は第2次世界大戦の
ため40年の大会は中止に追い込まれた。

 そういう事情を考えると、スポーツ大会といえども
「平和」の社会であればこそ開催できるのだ。
モスクワは日本を含め西側諸国がボイコットするなど、
戦争、政治にスポーツが翻弄されるのは悲しい限りだ。

 2020年は「世界の平和」を象徴するような
素晴らしいオリンピックでありたいものである。


大相撲の賜杯には謎がある?

2013年10月01日 09時00分00秒 | スポーツ

 大相撲秋場所は白鵬が4場所連続、27度目の優勝を
千秋楽の前日、14日目で決めた。

 歴代優勝回数では1位大鵬の32度にあと5度と迫った。
現役力士では2位の日馬富士(5度)を大きく引き離す。
どこまで記録を伸ばすかは注目だが、千秋楽のインタビューでは
「父がオリンピックでメダルを取っているので、2020年の
東京を楽しみにしている」と話していたが、開会式では
土俵入りを望んでいるのかもしれない。


 それはともかく、優勝力士が受け取る「賜杯」には
“なぞ”があるそうだ。

 今の賜杯は2つ目のものだそうだが、賜杯の裏に刻まれている
日付はなんと「大正十六年四月二十九日」だという。

 大正は15年までしかないのに、なぜ? 文献をみても
理由ははっきりしないらしい。

 一説によると、菊の模様をあしらうことに、当時の宮内省などが
難色を示しており、使用許可がおくれるのを見越してつくったら、
日付より大正が早く終わってしまったということのようだ。

 それはそれとして、日本相撲協会の親方衆にとっては、
強い誇りと思い入れがあるようだ。

 それなら2010年の野球賭博や暴力団観戦問題、
翌11年の八百長問題では、いずれも賜杯を辞退した。
白鵬が10年の名古屋場所では賜杯のない表彰式と
分かっていながら全勝優勝し、悔し涙を流したことがあった。

 力士らにとっては、これほど大事な賜杯。続いた不祥事と
きっぱり縁を切り、改革を真剣に進めてもらいたいものだ。
国民に胸の張れる「伝統を誇る大相撲」であってほしい。