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韓国ドラマ「30だけど17です」(連載85)
「30だけど17です」第10話(取り戻したい時間)③
☆主なキャスト&登場人物
○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○イ・ドヒョン➡(トン・ヘボム)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
○チョ・ユジョン(イ・リアン)
○ワン・ジウォン(リン・キム)
○アン・スギョン(チン・ヒョン)
★★★
ソリも朝から気分がよかった。朝早くから出勤して鼻歌を響かせ、植木の世話に精出していた。
そこにウジンが入ってきた。ウジンを見てソリは昨夜の出来事を思い起こした。
頬をあからめ、はにかみつつ挨拶をする。
「おはようございます」
それはウジンも同じだった。いや、今までとは違うウジンだった。
「おはよう」
屈託なく挨拶を返して給湯室へ入って行った。
給湯室で爽やかな心でドリップコーヒーを作る。今日のウジンの心は一点の曇りもなかった。
ヒスがドアを押して入ってきた。
「辞表? ロトでも当たった?」
ウジンは首をひねる。
「何のことか意味が分からない」
ヒスはウジンの肩を叩いた。
「ちゃんと答えなさい」
ウジンは左肩を押えた。
「バレーの選手にでもなったら」
「あんたが一緒に決めポーズを?」
「…」
「またクロアチアで放浪しようと浮かれてるの? まだ早いわよ」
「心配するな。行かない」
ウジンはショルダーを握って出て行こうとする。
「行かせない」
ヒスはウジンの前に立ちはだかる。
「あんたがご機嫌だなんてありえないわ」
「ご機嫌だった? なぜだ?」
「…?」
「そうか。雨がやんだからだ」
そう答えてウジンは給湯室を出ていった。
★★★
「ボンジュール〜、マドモアゼル」
仕事がはかどりだした頃、事務所にハワイの街角から抜け出たような派手な服装の男が事務所に姿を見せた。
カン・ヒス代表はすぐに立ち上がった。小走りに彼の前に立った。
「こんにちは」
チン・ヒョンも席を立って頭を下げる。
「どうもお世話になってます」
チン・ヒョンの言葉に合わせて席を立ったソリは男の服装に感心した。
「高そうな服だわ…」
男は渋い表情で言った。
「寂しいところにある会社だな。そこの君」
チン・ヒョンを見て指を鳴らした。
「アイスアメリカーノを頼む、ダブルショットで」
「はい」
チン・ヒョンは背を返した。苦々しい顔になって給湯室に向かう。
「失礼な野郎だ」
男はヒスとソリを流し見て言う。
「僕はどこに座ればいい?」
飲み物が運ばれて、ヒスは男と向き合った。
男はヒスに切り出す。
「父がやったショーをミックスさせてやりたい―」
ヒスは苦笑する。
「テーマも決めずに何でもかんでもビビンパブみたいに混ぜるのは…中身の色も匂いもわかりにくくなって」
ヒスの話を遮って男は言う。
「ファッションショーは服を見せるもの。舞台は添え物だ」
「…」
「ん? お尻に何か当たってる」
男はそれを尻の下から引っ張り出した。
「この袋は僕へのプレゼントかな?」
そう言って床に投げ捨てる。
ソリが席を立った。拾い上げて言った。
「私のカバンなんです」
「なるほど」
ソリは男の顔を見て声をもらす。
「顔にノリが」
「いい男だろ」
ヒスは”あら、困った”の顏になる。
チン・ヒョンも両目をつぶった。
ソリは何も気にせずに言った。
「海で採れる海苔がついてますよ」
自分の顏に人差し指を当てて位置を教えてやる。
「ここです、ここ」
男は笑い声とともに立ち上がる。
「新鮮なリアクション…、おっ!」
突然、表情が変わる。
「マドモアゼルは背が高いからモデルに使えるよ。やってみる気はない?」
「とりあえず」
ヒスはあわてて2人の間に割って入る。
「舞台案ができたら連絡をさしあげます。今日はこれでお引き取りを」
男は笑った。
「野暮な挨拶はなしで、フランス流といこう」
男は目をつぶり、自分のほっぺをヒスの鼻先に突き出す。
「ここにチューを」
「おっと」
ヒスは両手でストップをかけた。
「ここは韓国ですから」
ペコリと頭をさげる。
「さようなら」
チン・ヒョンも続く。
「またのお越しを」
チン・ヒョンをじろっと睨み、男はヒスを見た。
「参考写真をメールで送るよ」
流し目でソリを観察して男は背を返した。
ソリはその背に挨拶をした。
「お気をつけて」
ヒスは拳をつくって男を睨んだ。
ヒスたちの不快そうな空気を感じながら、男は事務所のデスクにさっと自分の携帯を置いた。
振り返って明るく挨拶する。
「メルシー、マドモアゼル」
ソリたちにウインクして事務所を出て行く。
「さようなら」
黄色い声で男を見送った後、ソリはつぶやいた。
「まばたきしたけど、目が痛かったのかな?…」
ヒスはいきなり叫んだ。
「あのドラ息子め。ぶっ飛ばしてやりたいよ」
「まったくだ。会うたびに嫌いになる」とチン・ヒョン。
「そうだ」
ムシャクシャしてる2人にソリは切り出す。
「リン・キム監督との話をまとめました」
自分のデスクから書類を持ち出した。
「わかったわ。ありがとう。ほんとムカつく野郎だわ」
受け取った書類でヒスは自分の顏をパタパタ扇いだ。
「30だけど17です」第10話(取り戻したい時間)③
☆主なキャスト&登場人物
○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○イ・ドヒョン➡(トン・ヘボム)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
○チョ・ユジョン(イ・リアン)
○ワン・ジウォン(リン・キム)
○アン・スギョン(チン・ヒョン)
★★★
ソリも朝から気分がよかった。朝早くから出勤して鼻歌を響かせ、植木の世話に精出していた。
そこにウジンが入ってきた。ウジンを見てソリは昨夜の出来事を思い起こした。
頬をあからめ、はにかみつつ挨拶をする。
「おはようございます」
それはウジンも同じだった。いや、今までとは違うウジンだった。
「おはよう」
屈託なく挨拶を返して給湯室へ入って行った。
給湯室で爽やかな心でドリップコーヒーを作る。今日のウジンの心は一点の曇りもなかった。
ヒスがドアを押して入ってきた。
「辞表? ロトでも当たった?」
ウジンは首をひねる。
「何のことか意味が分からない」
ヒスはウジンの肩を叩いた。
「ちゃんと答えなさい」
ウジンは左肩を押えた。
「バレーの選手にでもなったら」
「あんたが一緒に決めポーズを?」
「…」
「またクロアチアで放浪しようと浮かれてるの? まだ早いわよ」
「心配するな。行かない」
ウジンはショルダーを握って出て行こうとする。
「行かせない」
ヒスはウジンの前に立ちはだかる。
「あんたがご機嫌だなんてありえないわ」
「ご機嫌だった? なぜだ?」
「…?」
「そうか。雨がやんだからだ」
そう答えてウジンは給湯室を出ていった。
★★★
「ボンジュール〜、マドモアゼル」
仕事がはかどりだした頃、事務所にハワイの街角から抜け出たような派手な服装の男が事務所に姿を見せた。
カン・ヒス代表はすぐに立ち上がった。小走りに彼の前に立った。
「こんにちは」
チン・ヒョンも席を立って頭を下げる。
「どうもお世話になってます」
チン・ヒョンの言葉に合わせて席を立ったソリは男の服装に感心した。
「高そうな服だわ…」
男は渋い表情で言った。
「寂しいところにある会社だな。そこの君」
チン・ヒョンを見て指を鳴らした。
「アイスアメリカーノを頼む、ダブルショットで」
「はい」
チン・ヒョンは背を返した。苦々しい顔になって給湯室に向かう。
「失礼な野郎だ」
男はヒスとソリを流し見て言う。
「僕はどこに座ればいい?」
飲み物が運ばれて、ヒスは男と向き合った。
男はヒスに切り出す。
「父がやったショーをミックスさせてやりたい―」
ヒスは苦笑する。
「テーマも決めずに何でもかんでもビビンパブみたいに混ぜるのは…中身の色も匂いもわかりにくくなって」
ヒスの話を遮って男は言う。
「ファッションショーは服を見せるもの。舞台は添え物だ」
「…」
「ん? お尻に何か当たってる」
男はそれを尻の下から引っ張り出した。
「この袋は僕へのプレゼントかな?」
そう言って床に投げ捨てる。
ソリが席を立った。拾い上げて言った。
「私のカバンなんです」
「なるほど」
ソリは男の顔を見て声をもらす。
「顔にノリが」
「いい男だろ」
ヒスは”あら、困った”の顏になる。
チン・ヒョンも両目をつぶった。
ソリは何も気にせずに言った。
「海で採れる海苔がついてますよ」
自分の顏に人差し指を当てて位置を教えてやる。
「ここです、ここ」
男は笑い声とともに立ち上がる。
「新鮮なリアクション…、おっ!」
突然、表情が変わる。
「マドモアゼルは背が高いからモデルに使えるよ。やってみる気はない?」
「とりあえず」
ヒスはあわてて2人の間に割って入る。
「舞台案ができたら連絡をさしあげます。今日はこれでお引き取りを」
男は笑った。
「野暮な挨拶はなしで、フランス流といこう」
男は目をつぶり、自分のほっぺをヒスの鼻先に突き出す。
「ここにチューを」
「おっと」
ヒスは両手でストップをかけた。
「ここは韓国ですから」
ペコリと頭をさげる。
「さようなら」
チン・ヒョンも続く。
「またのお越しを」
チン・ヒョンをじろっと睨み、男はヒスを見た。
「参考写真をメールで送るよ」
流し目でソリを観察して男は背を返した。
ソリはその背に挨拶をした。
「お気をつけて」
ヒスは拳をつくって男を睨んだ。
ヒスたちの不快そうな空気を感じながら、男は事務所のデスクにさっと自分の携帯を置いた。
振り返って明るく挨拶する。
「メルシー、マドモアゼル」
ソリたちにウインクして事務所を出て行く。
「さようなら」
黄色い声で男を見送った後、ソリはつぶやいた。
「まばたきしたけど、目が痛かったのかな?…」
ヒスはいきなり叫んだ。
「あのドラ息子め。ぶっ飛ばしてやりたいよ」
「まったくだ。会うたびに嫌いになる」とチン・ヒョン。
「そうだ」
ムシャクシャしてる2人にソリは切り出す。
「リン・キム監督との話をまとめました」
自分のデスクから書類を持ち出した。
「わかったわ。ありがとう。ほんとムカつく野郎だわ」
受け取った書類でヒスは自分の顏をパタパタ扇いだ。
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