韓国ドラマ「30だけど17です」(連載206)
「30だけど17です」最終話(幸せの扉)④
☆主なキャスト&登場人物
○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○イ・ドヒョン➡(トン・ヘボム)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
○チョ・ユジョン(イ・リアン)
○ワン・ジウォン(リン・キム)
○アン・スギョン(チン・ヒョン)
★★★
数か月が流れた。
チャンはドクスやヘボムに手伝ったもらって引っ越しの準備を始めた。
「ここで暮らしてもう半年か…引っ越さなきゃダメなの?」
ヘボムが言った。
「みんなに会いにくればいいさ。ジェニファーがいる」
ドクスが応じる。
「ジェニファーも出ていくんだ」
チャンが答えた。
ドクスらはびっくりする。
「ジェニファーも?」
「本当か?」
チャンは2人を見た。
「半年契約だったんだ」
「…」
「毎回、そうするらしい」
片づけを続けていると、書物の下から”テハン体育大学」の案内チラシが出てきた。
チャンはチラシを握って手を止めた。
脇からドクスらが覗き込む。
「チャンを悩ませていたやつだな」
チャンは「ソンム市ボート部」監督の名刺を取り出した。
「体育大学かプロか。悩んできたよな」
チャンは笑みを浮かべた。
名刺に見入りながら、チャンは懐かしさに浸った。
心が揺れ、悩みが深かったのは、そこにウ・ソリの存在も紛れ込んで来たからだった。
「プロにならなくて、後悔はしていないか?」
チャンはドクスを見た。
「ああ。全然」
その時、鶏が大きな声で鳴いた。
3人はびっくりする。
「ピヤカ」チャンは言った。「脅かすなよ」
ジェニファーはコン・ウジンと相対していた。
ウジンは切り出した。
「半年の約束でしたが、チャンが出ていった後も引き続いてここにいてくれませんか? すでに次の派遣先が…」
「いいえ」ジェニファーは答えた。「家政婦の仕事はこの家が最後になります」
「何か他の仕事を?」
「コンさんは、資格は十分だと言ってくれましたね」
「…」
「これからは私も―今とは違う人生を歩むつもりです」
ウジンの口もとはほころぶ。
「それなら気持ちよく送りだします」
「ジェニファーとチャン君がここを出ていくわ…」
ソリは部屋で思案に沈んだ。
「2人がいなくなったら…」
ため息をつく。
「いなくなったら、この家に残るのは、私と…」
折り曲げた指は2つで止まってしまう。
ソリはあらためて緊張した。
職場でもその現実はソリの頭から離れない。
隣で電話するチン・ヒョンの話し声も聞こえない。
電話を受けてヒョンは席を立った。ウジンへの伝言を書かねばならない。
「メモはなかったかな」
ウジンの机上で見つけて手にする。
「これを使おう…」
閉じられた紙を開くと刷り込みのある用紙だった。
「”予約票”か…”ラブジュエリー?”」
「ただいま」
そこへ代表が帰ってきた。
郵便ポストから取り出した封書を見ながら入って来る。
「結婚式の招待状だわ」
代表の声にヒョンはすかさず反応する。
「マジ? じゃあそれだ」
ヒョンはソリの前に走った。
「これ見て、ジャジャーン!」
ソリの前で予約票を開いた。
「ウジンさんが宝石店にオーダーした」
ソリは目の前の現実に即応できない。
「宝石店にオーダーって…それ」
ヒスの表情は変わる。
思い立ったら実行の速いウジンの気性は知り抜いている。
ヒスは口を開け、ソリを見た。
ソリもようやく別の現実に戻った。思わず口にした。
「マジ?」
「僕のマネ?」とヒョン。
ソリとは別に、事態の打開はウジンも進めているようだった。
「2人だけが残るから、結婚を考えてるの…?」
こっちはこっちでソリにとって悩みだった。
ソリはお茶パックをマグカップに出したり入れたりした。
「確かに30歳にもなれば、結婚を考えてとうぜんだわ…」
「なぜか騒がしく感じる…」
ソリとヒョンが”お茶タイム”してるところへウジンが帰ってきた。
「ここにいたか」
「お帰り」とヒョン。「カッコいい。いつもと服装が違いますね」
いつもと違うウジンを見てソリは緊張した。気楽に声をかけられない。
あいまいな笑顔を浮かべるしかない。
ウジンはいつもどおりソリに話しかけた。
「今夜は外食して帰ろう」
「えっ? ええ…」
「先に出てるよ」
ウジンが出ていった後、ヒョンは言った。
「珍しくスーツ姿だ。バレバレだよ」
「…」
「ジュエリーに外食」
ヒョンはソリを見た。
「プロポーズの日だ」
「…!」
「予約票の受取日も今日でしたよ」
緊張でソリは唾を呑み込んだ。
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