高齢者が増えていく夕方、晩飯で弁当で済ませることにして車で買いに出かける。妹が風邪で寝込んでしまったからである。家から五キロほどの場所にほっかほか亭がある。そこの近くにその前からやっている弁当ショップがあるが、ここはあおりを受け客をすっかり取られてしまった。今やカッコウが鳴いている。競争はどんな商売だって厳しい。昔は僕も苦い思いを味わった。今や懐かしさに変わりつつあるが、現実の厳しさに直面している人たちにとって、この年の暮れはこたえるであろう。