韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第5話(8)
Korean drama "You're Beautiful" Episode 5 (8)
練習の休憩で間食を取りながらジェルミやミニョたちはテレビを見ている。
テレビ画面は女性のきれいな脚をアップでとらえている。
「わぁー」
最初にため息をついたのはミニョだ。
「かわいい」
「コ・ミナム、ああいうのがタイプか?」
ジェルミが訊ねた。
「いえ、ただ靴がかわいくて・・・」
「靴? 脚じゃなくて靴? こういう場合、男なら脚に目がいくだろが? なあ?」
「そうだ」
メンバーは同調する。
「こいつなんか特にだ」
ジェルミは一人を指差す。
「なのに、お前は変わってるな」
今度はシヌが真面目に訊ねた。
「あの靴、そんなに気に入った?」
「いえ、あんな靴は履いたことないものだから」
それを聞いてメンバーは食事の手を止めた。
答えてしまってから、ミニョもハッと自分のうかつさに気がついた。
みなを振り向くと、シラーッとなっている。
ミニョは急いで弁解した。
「男だからはいたことないし、ちょっと不思議な気もして・・・はっははは・・・このモデルはほんと、脚がきれいだ」
「・・・」
目の前のミニョは運動靴姿だ。
ミニョの後姿を見つめながら「靴か・・・」とシヌはつぶやいた。
「どうですか?」
ワンはアン社長に感想を求めた。
「コンセプトはバッチリだ。このまま情報が漏れないようにしろ。いいな」
「わかりました」
「うむ。ところで」
アン社長はテギョンを見た。
「お前の方は情報が漏れ漏れだぞ。どうなってる?」
テギョンはクールな表情を返す。
「隠さなくていいさ。ユ・ヘイといい仲なんだって?」
「何?」
テギョンは怪訝そうにした。
「ユ・ヘイ?」
ワンは機敏に反応した。
「美容院で一緒にいたわ」
「なるほど」
アン社長は合点のいった顔でメガネを外した。
「そうだったの?」
「違う」
テギョンは横を向いた。
「おい、俺も聞かされ・・・」
アン社長は改まった口調になった。
「スキャンダルには気をつけろ。いいな」
ワンは立ち上がった。
「お先に失礼します」
テギョンも一緒に席を立つとアン社長が制した。
「ランチの約束があるんだ」
社長の顔を見てテギョンは訊ねた。
「俺も?」
「ああ。大御所様がお前に曲のリメイクをお願いしたいそうだ」
「誰だ?」
「行けば分かる。行くぞ」
テギョンは渋々社長に従った。
シヌはミニョにプレゼントするため、靴を見に出向いた。高級ブランドを扱った店だ。店員の案内で彼は靴とバッグがセットで陳列されたコーナーを丹念に見てまわった。
シヌは足をとめ、サングラスを取った。
「どれがいいかな・・・」
アン社長らは待ち合わせのレストランにやってきた。
相手に軽く会釈し、アン社長はテギョンを呼んだ。
「さあ、入れ」
アン社長は中に入ってきたテギョンに相手を紹介した。
「モ・ファランさんだ」
次にテギョンを相手に紹介した。
「ファン・テギョンです」
モ・ファランは笑顔で答えた。
「知っているわ」
(続く)
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