韓国ドラマ「ただひとつの愛」第4話(エピソード15)
〇主な登場人物
イ・ヨンソ(シン・ヘソン)
キム・ダン(エル)
チ・ガンウ(イ・ドンゴン)
クム・ニナ(キム・ボミ)
チョン・ユミ(ウ・ヒジン)
フ(キム・イングォン)
チェ・ヨンジャ(ト・ジウォン)
クム・ルナ(キル・ウネ)
パク・グァンイル(イ・ファリョン)
キ・ジュンス(イ・ジェヨン)
他
第4話(エピソード15)
このままではいけない。ヨンソは這いずってでもそこから遠ざかろうとする。逃げようとする。
同時刻、一台の車がヨンソ邸にやってきた。
車から降り立ったのはチ・ガンウだった。手に包みをぶら下げている。
彼は屋敷の入口に向かって歩き出した。
這いずり少し遠ざかってから、ヨンソは窓を割り飛び込んで来たものを観察する。
木の根が勝手に抜けて窓を破り、飛び込んで来るのは現実にはまずありえない。
疑いを覚えつつ、ふと頭上を見上げると真上にシャンデリアがぶら下がっている。
その偶然にヨンソは息が止まりそうになった。
吹き込む風にシャンデリアはゆらゆらと揺れている。
それを見つめるヨンソの脳裏に、数年前の公演のシャンデリア落下事故の瞬間の光景がくっきり蘇っていた。
こんな風にシャンデリアは落下してきて事故に…ヨンソは目を見開いた。
この時、ヨンソが見ていたのは”記憶の世界”ではなかった。記憶と重なる現実の再現だった。シャンデリアが今また落下するのを感じながらヨンソは観念した。
「もうダメ!」
しかしこの時、ヨンソの目を守ったのは天使の羽だった。
シャンデリアは天使の羽の上で砕け散った。
自分がシャンデリアから守られたことに気付き、ヨンソはダンを見た。