韓国ドラマ「30だけど17です」(連載55)
「30だけど17です」第6話(開かない天窓)⑥
☆主なキャスト&登場人物
○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○イ・ドヒョン➡(トン・ヘボム)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
★★★
行こうとするウジンの前にソリは再びたちはだかる。
「今のは本心ですか? 人から無視されてもバカにされてもおじさんは平気だと言うんですか?」
「そうだ、僕は一向にかまわない」
「…」
「僕は人と関わりを持つのがイヤなんだ」
「だとしても…」
ウジンは言葉を荒げた。
「好意が人を傷つけることもあるからだ」
「そうですか」
ソリも反論する。
「だから目を背けてるんですね。私の謝罪やチャン君の心配なんか―おじさんにとってはどうでもいい。眼中にはないんですね」
「また僕のことを勝手に判断してる。君は何様のつもりだ。僕の何を知ってそんなことを言う」
「ええ、知りません!」
ソリは叫んだ。
「でも、これだけは確かです」
「…」
「こんな時は”関わるな”ではなく、”ありがとう”と言うんです」
「…!」
「これからもそうやって心を閉ざせばいい」
「私も変な大人だけど、おじさんの方がもっと変ですよ」
口を突き出して背を向けた。ウジンの前から歩き去った。
ウジンはしばしそこを動けなかった。
★★★
「居候の身で偉そうなこと言って、私ったら正気じゃなかったわ」
ウジンの前で威勢よく啖呵を切ったソリだが、1人になって後悔した。額を叩き、泣きそうな顔で嘆息した。
「おかしいのは私の方だったわ…」
ウジンは考え事をしながら事務所に戻った。
ふと見るとそこにチャンの姿がある。
「何しにここに?」
「帰ってこないから出向いたんだ」
「…」
「ミスター・コンが帰ってこないなら俺もここで暮らそうかな」
「何を言ってるんだ」
「だったら…」
チャンは身体をよじり、後ろから肉のパックを取り出した。ウジンに見せた。
「一緒に食べよう」
ウジンはにっこりする。
「いい所がある」
2人は屋上で焼き肉をつついた。
「サンチュを食べる?」
「僕はいいから食べて」
「何言ってるの。食べさせたいのはこっちだよ。サンチュ出して」
ウジンはやむなくサンチュを手にする。そこにチャンは肉片を乗せた。
「おじさんはひと切れ…俺は六切れ」
ウジンは苦笑して自分の分を口に放り込む。
チャンは肉片をごっそり包んで口に放り込む。
ウジンは訊ねた。
「トックは元気にしてる?」
「心配なら見に来たらいい。ほら、サンチュ」
ウジンは皿の上のサンチュを手にする。
「お前が叔父さんみたいだな」
チャンはウジンを見る。
「昔からそうだよ。さあ、叔父さんはひと切れ、俺は~、十枚」
大きな肉片を畳んで大きく開けた口に放り込む。
「う~ん、美味しい」
食後、飲み物でくつろぎながらソウルの夜景に目をやった。
「ココアが美味しい」とチャン。
「その年だ。何でも美味しいだろ」
ウジンはチャンを見た。
「確かに」
頷くチャンにウジンはクスンと笑う。
チャンは大きく息をつく。
「ミスター・コン…」
「ん?」
「誰とも関わりたくないのは知ってるけど…俺はもっと関わりを持って生きてほしいな」
「…」
「必要な時間かもしれないけど…俺に免じて―帰ってきてくれない?」
チャンはウジンを見た。
「叔父さん」
ウジンは答える代わりに腕を伸ばした。チャンの頭を撫で撫でする。
チャンははにかみ笑いする。
ウジンを手を放した。下を向いた。
昼間、ソリから言われた言葉が脳裏をよぎる。
「そろそろ帰らないと」
チャンは立ち上がる。ウジンを見る。
「可愛いピヤクが待ってるから。じゃあ、行くね」
行こうとするチャンに少し遅れてウジンはいう。
「車で送るよ」
「いいよ」
チャンは太股を叩いた。
「走る方が早いさ」
数歩歩いて、チャンは振り返る。
「帰って来るの…、待ってるから」
ウジンは黙ってチャンを見送った。
「30だけど17です」第6話(開かない天窓)⑥
☆主なキャスト&登場人物
○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○イ・ドヒョン➡(トン・ヘボム)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
★★★
行こうとするウジンの前にソリは再びたちはだかる。
「今のは本心ですか? 人から無視されてもバカにされてもおじさんは平気だと言うんですか?」
「そうだ、僕は一向にかまわない」
「…」
「僕は人と関わりを持つのがイヤなんだ」
「だとしても…」
ウジンは言葉を荒げた。
「好意が人を傷つけることもあるからだ」
「そうですか」
ソリも反論する。
「だから目を背けてるんですね。私の謝罪やチャン君の心配なんか―おじさんにとってはどうでもいい。眼中にはないんですね」
「また僕のことを勝手に判断してる。君は何様のつもりだ。僕の何を知ってそんなことを言う」
「ええ、知りません!」
ソリは叫んだ。
「でも、これだけは確かです」
「…」
「こんな時は”関わるな”ではなく、”ありがとう”と言うんです」
「…!」
「これからもそうやって心を閉ざせばいい」
「私も変な大人だけど、おじさんの方がもっと変ですよ」
口を突き出して背を向けた。ウジンの前から歩き去った。
ウジンはしばしそこを動けなかった。
★★★
「居候の身で偉そうなこと言って、私ったら正気じゃなかったわ」
ウジンの前で威勢よく啖呵を切ったソリだが、1人になって後悔した。額を叩き、泣きそうな顔で嘆息した。
「おかしいのは私の方だったわ…」
ウジンは考え事をしながら事務所に戻った。
ふと見るとそこにチャンの姿がある。
「何しにここに?」
「帰ってこないから出向いたんだ」
「…」
「ミスター・コンが帰ってこないなら俺もここで暮らそうかな」
「何を言ってるんだ」
「だったら…」
チャンは身体をよじり、後ろから肉のパックを取り出した。ウジンに見せた。
「一緒に食べよう」
ウジンはにっこりする。
「いい所がある」
2人は屋上で焼き肉をつついた。
「サンチュを食べる?」
「僕はいいから食べて」
「何言ってるの。食べさせたいのはこっちだよ。サンチュ出して」
ウジンはやむなくサンチュを手にする。そこにチャンは肉片を乗せた。
「おじさんはひと切れ…俺は六切れ」
ウジンは苦笑して自分の分を口に放り込む。
チャンは肉片をごっそり包んで口に放り込む。
ウジンは訊ねた。
「トックは元気にしてる?」
「心配なら見に来たらいい。ほら、サンチュ」
ウジンは皿の上のサンチュを手にする。
「お前が叔父さんみたいだな」
チャンはウジンを見る。
「昔からそうだよ。さあ、叔父さんはひと切れ、俺は~、十枚」
大きな肉片を畳んで大きく開けた口に放り込む。
「う~ん、美味しい」
食後、飲み物でくつろぎながらソウルの夜景に目をやった。
「ココアが美味しい」とチャン。
「その年だ。何でも美味しいだろ」
ウジンはチャンを見た。
「確かに」
頷くチャンにウジンはクスンと笑う。
チャンは大きく息をつく。
「ミスター・コン…」
「ん?」
「誰とも関わりたくないのは知ってるけど…俺はもっと関わりを持って生きてほしいな」
「…」
「必要な時間かもしれないけど…俺に免じて―帰ってきてくれない?」
チャンはウジンを見た。
「叔父さん」
ウジンは答える代わりに腕を伸ばした。チャンの頭を撫で撫でする。
チャンははにかみ笑いする。
ウジンを手を放した。下を向いた。
昼間、ソリから言われた言葉が脳裏をよぎる。
「そろそろ帰らないと」
チャンは立ち上がる。ウジンを見る。
「可愛いピヤクが待ってるから。じゃあ、行くね」
行こうとするチャンに少し遅れてウジンはいう。
「車で送るよ」
「いいよ」
チャンは太股を叩いた。
「走る方が早いさ」
数歩歩いて、チャンは振り返る。
「帰って来るの…、待ってるから」
ウジンは黙ってチャンを見送った。
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