一流選手の証明とプラスアルファ

キム・ヨナ、初の海外アイスショー１０月ロスで開催
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米国ロサンゼルスで初めて「フィギュア女帝」キム・ヨナ（２０）の幻想的な公演が行われる。
キム・ヨナは１０月２日（以下現地時間）と３日の２日間、米国ロサンゼルス・ステイプルズセンターで開催される「オールザットスケートＬＡ」アイスショーに出演する。
（株）オールザットスポーツ（代表取締役パク・ミヒ）は９日「今回のアイスショーはキム・ヨナが主人公として出演するオールザットスケートアイスショーの初の海外公演であると同時にキム・ヨナの今年初の海外アイスショーだ。選手たちの美しい演技とこれを際立たせる特殊映像および舞台効果技術が驚きをプレゼントする」と伝えた。
またオールザットスポーツは「キム・ヨナが参加する初の海外アイスショーの場所をロサンゼルスにしたのは、ロサンゼルス市民たちがスポーツとキム・ヨナに対する関心が高いので」と話した。ロサンゼルス・ステイプルズセンターは２００９年ＩＳＵフィギュア世界選手権大会が開かれた場所で、キム・ヨナに優勝の喜びを抱かせた場所だ。


　ほっとひと安心だ。
　グランプリシリーズに出場せず、四大陸選手権にも出ず、３月の世界選手権にぶっつけで出るというのにはさすがに驚いたのだった。いくら安定感のある選手とはいえ、ひとつかふたつ試合に出て、実戦の感触を確かめつつ大舞台に臨むのが不安は少ないと思っていたからである。
　過去の例からして、彼女は試合の場数を踏んで調子を上げていくタイプではないことがわかっている。むしろ、よくない試合をやった後、それをバネにしたように次の試合でいい結果を出す印象の方が強い。だから、彼女はぶっつけに強い、世界選手権は大丈夫だ、と考えてみたが、やっぱり、それは出たとこ勝負でもあるんじゃないか、という風に見たりもしたのだった。
　ただ、これは技術面やコンディションづくりによりかかった一般的な見方かもしれない。
　吸収しなければならないことが多く、一流を目指す選手たちにとってはそうかもしれないが、ほとんど完成域に達しているキムヨナ選手のような場合、コンディションづくりにおいて、技術面の要素より精神的要素の占める割合の方が勝つかもしれない。
　つまり、彼女が主として闘わねばならないのは更なる技術アップよりは、高度のレベルに達した選手などに見られるモチベーション低下によるスランプの方である。３月の世界選手権の彼女がそうだった。
　彼女が目標の山に登りきった時、そこから開けた視野に今登って来た山より高い山は見えなかった。そこに残されるのは何だろう。踏破の満ち足りた思いと、その余韻に浸っているだけのことだ。
　近くに見えた低い頂の山へ、また登れ、と尻を叩かれても、緊張が緩んでしまっていては最速の難コースを進んでいけるはずがない。
　前置きみたいな話になったので次に進むが、彼女の緩んでしまっているモチベーションを少しずつでも取り戻していくには、実戦を積むことはむろんながら、フィギュアスケートを愛するファンとのふれあいの場を多くすることも大事だと思う。
　先ごろ行われたソウルでのアイスショーも大盛況だったようである。キムヨナ選手の演技も表情も一時のスランプが嘘のように晴れやか（動画や写真で見た限りだが）だった。
　ロサンゼルスからは名誉市民証も受けた。
　このこと自体は大してプラスにも働かないだろうが、そこで多くのファンの声援を受けることになれば、彼女の演技も一段と輝きを増すことになるだろう（一流選手の証明とプラスアルファは何といってもファンの声援から掘り起こされるのだ）。



「フィギュアの女王」ことキム・ヨナ（２０）の米国ロサンゼルス訪問を記念してロサンゼルス市が８月７日を「キム・ヨナの日」とした。
ロサンゼルス市議会は３日午前１０時（現地時間）、韓人タウンを管区に含むハーブ・ウェスン市会議員とトム・ラボンジ市会議員が上程した「キム・ヨナの日」制定決議案を満場一致で通過させた。
キム・ヨナが米州同胞後援財団の今年「誇らしい韓国人賞」受賞者に決まり、７日、ロサンゼルスで開かれる授賞式に出席することを記念し、８月７日を「キム・ヨナの日」と定めた。
ウェスン議員は会議後の記者会見で「とてもすぐれたフィギュアスケーターであるキム・ヨナ選手が韓国系米国人が最も多いロサンゼルスを訪問することを記念して「キム・ヨナデー」を宣布することになりうれしく思う」と明らかにした。
（ニュース記事より）

「フィギュアの女王」キム・ヨナ（２０、高麗大）選手が米国ロサンゼルス名誉市民となった。
キム選手は６日（以下現地時間）ロサンゼルス市役所を訪問し「キム・ヨナ選手の日」制定を導いたハーブウェスン市会議員からロサンゼルス名誉市民証を受けた。右はホン・ミョンギ米州同胞後援財団理事長。
（ニュース記事より）