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韓国ドラマ「青い海の伝説」第7話③
Korean Drama "Legend of the Blue Sea" Episode 7 ③
第7話②
「わぁ~、まったくもっていやらしい奴だ」
「そんなことないわ。いい人よ」
足を止めてセファを見る。
「だったら、そいつの所へ行けよ」
「…」
「誤解のないように言っておくが、さっき俺が言った言葉は、お前に言わせるために言っただけで…俺は」
「愛してる」
セファはいきなり言った。
ジュンジェは続きの言葉を失った。失ったままセファを見つめた。
言葉を失ったままセファを置いて歩き出した。
セファは慌てて追いかける。
「もう一度」
「もういい」
「言えるわよ」
「言うな。言わなくていい」
ジュンジェは早足になり、セファも早足でその後に続いた。
★★★
ジュンジェたちは家に帰り着く。ナムドゥたちは帰りを待っていた。
「おお、帰ってきたか。どこへ行ってた」
「スキー場」
「デートか?」
ナムドゥは大声になる。
「違うよ」
ジュンジェは顔をしかめる。セファを見る。
「こいつが雪を見たいというから…行ったんだ」
セファはただご機嫌な笑みを浮かべている。
「やっぱりデートじゃないか。なあ」
ナムドゥが同調を求めるとデオはすっくと立ち上がる。ジュンジェを睨みつけて横をすり抜けようとする。
ジュンジェは後ろから頭を叩いた。
「こいつが! 何かにつけて俺を睨むな」
デオは頭を押えてドアの向こうへ消えた。
「食うか?」
ナムドゥがみかんを差し出す。
「いらない。一人ですきなだけ食え」
そう言って部屋に消える。
ナムドゥはセファにそれを差し出す。
「喧嘩でもした?」
「してないわ」
「だけど、機嫌はよくないみたいだ」
その理由がわかるらしく、セファはみかんを剥いて口にほおばる。
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ジュンジェは部屋に戻って横になった。寝ようとするが眠れない。
セファを呼んだ。
「おい、寝てるか?」
返事がない。もう一度呼ぶ。
さっと引き戸が開く。
「何?」
待ってたような声と笑顔。
ジュンジェは身体を起こす。
「眠れなくて、いろいろ考えていたんだが、会ってるのか?」
「誰と?」
「誰って決まってるだろ。さっき言ってた奴だ」
「…」
「ラーメンを作ってくれた男だよ」
セファは上からおりてきた。
「会ってるわ…」
「会ってる?」
セファが頷くとジュンジェは笑い出す。
「そうなのか…見た目はどんな感じだ?」
セファはじっとジュンジェを見つめる。うっとりした表情で答える。
「顔がきれい」
「…」
「目がキラキラしてる」
「ハハーン、美形の男ってわけか」
「言っとくが、そういう奴こそ要注意だぞ。顔はきれいでも腹の中は真っ黒だ」
ジュンジェが話す間、セファは含み笑いをしている。
そんなセファを見てジュンジェは咳払いする。
「まさか―そいつにも言ったのか?」
「何を?」
「さっきスキー場で言った言葉だよ」
「…”愛してる”?」
「そうだ。言ったのか?」
セファはその場面を思い出す。
「言ったわよ」
「…」
「どうしたの?」
「お前は軽い女だな。誰にでも…」
ジュンジェがしつこいのでセファはきっぱり答えた。
「誰にでもじゃないわ」
「何でお前が怒るんだ。もういい。部屋に戻れ」
「…」
「早く戻れ」
セファも頭に来た。梯子を大仰な動作で上っていく。
「だけど…」
セファは動作を止めて振り向く。
「ほっとしたよ。正直言って、俺に気がありそうで面倒だったからな」
「…」
「そいつとうまくやれ」
セファも言い返した。
「もちろんそうするわ…そのためにやって来たんだから」
「そうか、せいせいするよ。早く上がれ」
セファは部屋に上がり、ジュンジェの様子を気にしながら戸を閉めた。
ジュンジェは立ったまま考える。寝床に座って考える。
「じゃあ、どうしてうちに来たんだ? まったくふざけた女だ」
頭をかきむしる。
「ああ、ムカつく…」
それからもセファの相手が気になってなかなか寝付けなかった。
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