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韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第6話(1)
Korean drama "You're Beautiful" Episode 6 (1)
二人は折り重なったまま目覚めることもなく朝を迎えた。
いい天気だった。
フニがミニョの様子を見にやってきた。
「どうだ、起きたか?」
ドアを開けてテギョンの部屋に入ってくる。
「ミナム、いるか?」
中を見た瞬間、フニは悲鳴をあげた。びっくり仰天で思わず目を背けた。
何があったんだ?
見てはならないものを見たようで、外へ飛び出しかけたフニだが、待てよ、と思いとどまった。
冷静に二人の様子を観察した。
二人はピクとも動かない。
やっぱり変だ。
フニは部屋に踏み込み、そっと二人に近づいた。
そこでミニョの足元にスタンガンが落ちているのを見つける。拾い上げる。
フニはスタンガンを手に部屋を抜け出た。階段に腰をおろし、自分が目の当たりにした状況の理解に努めた。
「いったい、どうなってる? これを・・・テギョンが使った? やっぱり豹変したのか・・・まさかそんな・・・!?」
フニはメガネをはずし、あれこれ想像をめぐらしだした。
「こんな風に・・・目つきが変ってしまったのか・・・?」
階段に横たわった彼の空想は次第にあらぬパターンに向かった。
――こうして一緒にいるとお前はやっぱり女だ。いいことしよう。
――そんな・・・やめてください。困ります。みんなに知られてしまいます。
――うほっほ。抵抗する姿もなかなかいいぞ。うっほ、かわいいぞ。もう最高だ。
――やめて、ケダモノ!
そこでこのスタンガンが登場した!
電撃が発射されテギョンは即座に悶絶、ミニョもテギョンの誘惑にシビレ、折り重なるように失神してしまった・・・!
フニはいきなり起き上がる。
「これは違うな。つまり・・・逃げるべきところで横に倒れてしまっていた・・・すると、妹さんの目つきがこんな風に・・・?」
――あーん・・・こうして一緒にいると男を感じるわ。
――やめろ。何するんだ!
――あら、抵抗する姿も魅力的だわ。あーん、もう・・・。
――みだらな女だ。
怒りを表わすテギョンにスタンガンを発射。気絶した彼の上にのしかかっていった・・・!
――あーん・・・こうしてあなたのとなりで寝たかったのよ。
フニはため息をつき、手で床を撫でた。
「ああ・・・夢みたいだ・・・あーん」
その時、手にしていたスタンガンが鳴った。無意識に電撃を発射していたらしい。フニは悲鳴とともに飛び起きた。我に返った。
しげしげスタンガンを見つめた。
「いったい、誰が誰に電流を? ほら答えろ、こいつ・・・誰をやっつけた!?」
いろいろいじくっているとまた電撃が走った。
テギョンの上に折り重なっていたミニョはベッドからするんと滑り落ちた。そのまま反転してだるまさんのように座り込んだ。そこでやっと彼女は我に返った。
電撃のショックをひきずっているらしく、目がとろんとなっている。
そこへコ・ミジャが元気よく部屋にとびこんできた。
「あら、ミナム、起きていたのね。早くきてご飯を食べなさい」
ミニョはまだ我を失っている。
ミジャはミニョの横に立った。
「あらあら、リーダーが一番お寝坊さんだね。早く起きないと」
掛け布団をめくりかえす。
テギョンは寝返りを打ってそのまま寝続ける。
ミジャは呆れる。
「リーダー、早く起きなさい」
とお尻をぶった。
テギョンは驚いて目を開けた。
何事が起きた?
「ミナムも目を覚ましなさい。伯母さんのチゲ鍋がおいしいとみんな大騒ぎなのよ。さあ、行った行った」
外へミニョを押し出しておいて、ミジャはテギョンを振り返った。
「リーダーも早くね」
(続く)
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