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韓国ドラマ「病院船」から(連載113)
「病院船」第10話➡他人行儀⑫
★★★
出て来たウンジェにウジュは訊ねる。
「姉さん、父さんは?」
「入りなさい」
そう伝えてウンジェはパク・ドンジュンとともに所定に戻って行く。
ウジェとヒョンは中に入り、ジェゴルは戻って行くウンジェを見送った。
戻ってきたウンジェに医療スタッフが声をかける。
「ソン先生、虫垂炎の緊急手術があるんですが大丈夫でしょうか?」
「すぐ行きます」
すぐ次の手術に向かおうとするウンジェをパク・ドンジュンは呆れて見送る。ジェゴルが横に立って言った。
「今日くらい、他の先生に手術させればいいのに…」
「それは分かってる」
「では、なぜ?」
「呪術すると本人が言い張るんだよ、本人が」
怪訝そうにするジェゴルの肩をパク・ドンジュンが叩く。
「じゃあな」
パク・ドンジュンを見送りながら、ジョゴルは大きく息を吐いた。
★★★
手術用の手洗いコーナーでウンジェは念入りに手を洗った。手を洗いながら次の手術に思いを巡らした。
ウジェは胆汁の排出手術を終えた父親のそばにずっと付き添った。父親がかすかに反応を見せる。気づいてウジェはすぐ呼びかけた。
「父さん、大丈夫?」
小さく返事があり、ジェジュンは目を開ける。
「気が付いた?」
声は小さいが顎で頷く。
ウジェは感激する。
「もうダメかと思ったよ」
ジェジュンはボソッと訊ねる。
「ここは…?」
「病院だよ、姉さんの」
ジェジュンは息子の手を強く握り返す。ウジェは父親を見つめ返す。ジェジュンは大きく息を吐く。
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韓国ドラマ「病院船」から(連載113)
「病院船」第10話➡他人行儀⑫
★★★
出て来たウンジェにウジュは訊ねる。
「姉さん、父さんは?」
「入りなさい」
そう伝えてウンジェはパク・ドンジュンとともに所定に戻って行く。
ウジェとヒョンは中に入り、ジェゴルは戻って行くウンジェを見送った。
戻ってきたウンジェに医療スタッフが声をかける。
「ソン先生、虫垂炎の緊急手術があるんですが大丈夫でしょうか?」
「すぐ行きます」
すぐ次の手術に向かおうとするウンジェをパク・ドンジュンは呆れて見送る。ジェゴルが横に立って言った。
「今日くらい、他の先生に手術させればいいのに…」
「それは分かってる」
「では、なぜ?」
「呪術すると本人が言い張るんだよ、本人が」
怪訝そうにするジェゴルの肩をパク・ドンジュンが叩く。
「じゃあな」
パク・ドンジュンを見送りながら、ジョゴルは大きく息を吐いた。
★★★
手術用の手洗いコーナーでウンジェは念入りに手を洗った。手を洗いながら次の手術に思いを巡らした。
ウジェは胆汁の排出手術を終えた父親のそばにずっと付き添った。父親がかすかに反応を見せる。気づいてウジェはすぐ呼びかけた。
「父さん、大丈夫?」
小さく返事があり、ジェジュンは目を開ける。
「気が付いた?」
声は小さいが顎で頷く。
ウジェは感激する。
「もうダメかと思ったよ」
ジェジュンはボソッと訊ねる。
「ここは…?」
「病院だよ、姉さんの」
ジェジュンは息子の手を強く握り返す。ウジェは父親を見つめ返す。ジェジュンは大きく息を吐く。
ウンジェは手術室を出てくる。
ジェゴルが待ち受けていた。
「お疲れ様」
「…」
「お父さんの意識が戻った。バイタルも安定してる」
ウンジェは頷いてジェゴルの脇を通り抜ける。
「そっちじゃないよ」
ジェゴルは後ろからウンジェの両肩を押さえた。ぐいと向きを変えた。
「そっちじゃないよ」
「…」
「特別室だ。ソウルの病院に比べたら特別でも何でもないけど」
ウンジェはジェゴルに向き直る。
「お気遣いは無用よ」
「とんでもない。病院への貢献度を考慮すれば当然の待遇だ」
「…」
「院長夫人も救ったんだからね。当然の権利と考えてくださいな」
ジェゴルは再びウンジェの向きを変える。そのまま背を押して歩いた。
ウジェはヒョンを捜してやってきた。
「義兄さん」
「こんなとこで何してるの。ずっと捜したんだ」
「…夕飯は?」
「ごちそうさまでした。美味しくいただきました」
ヒョンは頷く。ウジェの肩を叩く。
「父さんが義兄さんに会いたいって」
「お父さんが僕に?」
ヒョンはソン・ジェジュンの病室にノックして入った。ジェジュンは身体を起こそうとしている。すぐに介添えする。
2人は向き合った。
「待ってたよ」
「初めまして」
ヒョンは丁重に挨拶を返す。
「ウジェに話を聞いたよ。先生が私の命を助けてくれたんだと」
ヒョンは笑顔になった。
「僕は何も…」
「どうやって先生に恩返ししたらいいのか…」
「先生じゃなく、気楽に接してください、お父さん」
「それで、いいのかな…」
「はい」
「じつは頼みたいことがあるんだ。ウンジェには秘密で」
「…?」
「誰にも知られずに手を貸してほしい」
ジェジュンはヒョンの手を取った。両手で包んだ。
ヒョンは恐縮した。
「命を助けてくれたついでに、面倒な用事を頼まれてくれないかな」
「いったい、どういうことですか?」
ジェジュンはヒョンを見上げて嘆息した。
ウンジェは上階に来てエレベーターをおりた。スタッフから手術後の回復ぶりについて報告を受ける。
「お父さん、順調ですよ」
「ありがとう」
ウンジェは礼を言って病室に向かう。
近くまで来て足を止めた。父親の話す声が聞こえたからだ。
「ひと月前にガン保険に入ったんだ…」
いったい誰に話をしているのか。
ウンジェは聞き耳を立てた。
「保険加入日から90日後にガンと診断されたら1億5000万ウォンが手に入る」
ジェジュンの話を聞くヒョンの顔は次第に険しくなってくる。
「なので、90日より前にガンと知られるとまずい」
ウンジェの顔は次第に悲しみを帯びてくる。父は―最後の最後まで自分たちを翻弄して去ろうとしているのか…。
ヒョンは困惑を覚えつつ訊ねる。
「どういう意味で言っておられるのか…」
ジェジュンは両手で頭を抱える。その手を振り下ろして力説する。
「今日、この病院でガン治療をしたのを何とか揉み消さないと…」
ヒョンは呆気にとられた。
「それは…つまり…」
言い淀んでいるヒョンの後ろで声がかかった。
「カルテを捏造しろ、と言いたいんでしょ」
振り返ったヒョンの前にウンジェが立っていた。
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