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韓国ドラマ「青い海の伝説」第17話③

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韓国ドラマ「青い海の伝説」第17話③



韓国ドラマ「青い海の伝説」第17話②


★★★

「私は失礼するわ」
 カン・シネは席を立とうとする。
「でもね」ジンジュが制した。「せっかくですから、少しお話を聞いて行かれたらどうですか?」
 カン・シネは不快そうにジンジュを見る。
 ジンジュはまくしたてる。
「皆さんもSNSなどで噂は御存じだと思いますが、こちらの方こそがホ会長の―謎に包まれていた前妻なんです」
「…」
「ホ会長と離婚後、生き別れていた息子さんと、先日、再会を果たしました」
「えっ!」と1人。「家を出て行方不明だったとかいう…」
「そうなのよ」
 みなはいっせいにモ・ユランを注目した。
「よかったですね」
「拍手を送りましょう」とジンジュ。
 カン・シネ以外は手を叩いた。
「言ったでしょ」
 モランはカン・シネを見た。
「必ず見つけ出して元いた場所に戻すとね。覚悟してて」
 カン・シネは鼻で笑う。
「よかったわね。感動的な再会を果たすことができて…でも、元いた場所に戻すのは無理よ」
「…」
「その場所はもうないから」
「何ですって?」
「誰も知らないみたいね。お生憎様。夫は国内外で所有する全財産を私とチヒョンに譲るそうよ。遺書も公証を受けた」
 ジンジュは驚きの声を上げる。
「楷書を継ぐのもあんたの息子じゃないわ。私の息子、チヒョンよ」
「…」
「誰がここにいたかしっかり覚えておくわ」
 女たちはそろって動揺を見せる。カン・シネは皆を見回した。
「今後―私の援助は期待しないでね」
 言い終えると席を立った。
 カン・シネが出ていった後、ジンジュはモランを見た。
「姉さん、今の話は本当かしら? 本当ならホ会長はひどすぎるわ」
 別の女も同調した。
「実の息子をさしおいてどうしてなの? ありえない」
「まったくよ…! ほんと信じられない。本当に譲ったらホ会長は…最低の人間よ」
 モランはみなの話を黙って聞いていた。

★★★



 帰宅の車の中でカン・シネは携帯を取り出した。マ・デヨンに電話を入れた。
 マ・デヨンはポケットで携帯が鳴ったのに驚く。ズボンのポケットから慌てて取り出す。
 誰か分からないがともかく応対する。
「もしもし…」
「私よ」
「どちら様で?」
「えっ?」
「僕を知ってる?」
「何言ってるの?」
「今、他人に追われてます。なぜ、僕は追われているんですか?」
 マ・デヨンの言ってることが分からなお。
「どうしたのよ」カン・シネは声を落とす。「薬は飲んでないの? しっかりしてよ。今、どこ?」
「どこか分かりません。自分が誰なのかも…」
 


 チヒョンは急いで帰宅した。
「父さんは?」
 家政婦に訊ねる。
「お部屋です」
「業者は?」
「あれから帰りました」
「…」
「”父さん”と聞こえた気がしたんですが…気のせいかも…しれないです」
 家政婦は事実を語るのをためらったようだ。
「そうですか」
 チヒョンは気に留めないでイルジュンの部屋に向かう。
 イルジュンはベッドの縁に腰をおろしている。声をかける。
「父さん」
「ああ…」
「具合でも悪いの?」
「チヒョンか…」
「ええ。誰か…ここへ来なかった?」
「誰かって?」
「…ああ~、おばさんが害虫駆除の業者が来てたと言ってたから…」
「そうか…寝てて気づかなかったよ」
 チヒョンは父親の態度を訝しんだが、それ以上聞かずに引き下がった。


 階下におりたチヒョンはセキュリティサービスに電話を入れた。業者らの映像が残ってるかどうか確認した。
 担当者から解析の結果が報告される。
「防犯システムのエラーで映像が残っていません」
 チヒョンは苛立ちを見せる。
「それで…理由も分からないと?」
 声を荒げる。
「申し訳ございません。すぐ点検して…」
「何言ってる!」チヒョンは怒鳴った。「ふざけんじゃない。今更点検しても遅いんだよ」
 チヒョンは手にした携帯を投げつけた。



 テオはデーターの入ったUSBをジュンジェに渡した。
「遺書のデーターだ。確かに公証も受けてた」
「父親は全財産をあの母子に譲る気なのか?」とナムドゥ。「判も押されてたのか?」
 テオは頷く。ナムドゥはジュンジェを放心した目で見た。
「完全に捨てられた訳か…」
 ジュンジェはナムドゥの声を聞きながら父の言葉を思い返していた。

―お前は詐欺師だろ?

 父は自分の言葉よりカン・シネを信じてる様子だった。
「しかし…ひどい話だな」
「…父さんは知らないかも」
 ジュンジェは言った。
「どういうことだ?」ホン刑事。
「父さんは…」口にしかけてジュンジェはため息をつく。「ほぼ、視力を失ってる」
 ホン刑事は合点がいったらしい。
「前の事件と同じか…」
「父さんは俺にも―気づかなかった。
「だのに、何で一人で出て来たんだ?」
 ジュンジェは答えた。
「俺を詐欺師だと言った。信じられない、と…」
 みなは黙り込んだ。
 ジュンジェはポケットから小さな透明容器を取り出した。これを調べてほしい。ホン刑事に渡す。
「何だそれは? 針か?」とナムドゥ。「これで目を刺した?」
 容器はホン刑事から相棒に渡った。
「それから…これも」
 薬ビンを取り出しホン刑事に渡す。
「あの女は昔から薬を飲まない。おそらく父に飲ませた薬だ」
 ホン刑事は相棒に薬ビンを渡しながら指示を出す。
「成分と入手経路を調べろ」
「もう一つある」
 ジュンジェは携帯画面に花の写真を取り出した。ホン刑事に見せた。
「部屋中に咲いてた花だ。なぜか妙に気になる」
 画像を拡大する。
「何の花だ?」
 画像を見てナムドゥが口を開く。
「トリカブトだ」
「何?」
「猛毒を持つ植物です。古代ローマの跡目争いでも暗殺などに使われてたと…」
「あり得る話だ」とホン刑事。「過去にもトリカブトを使った殺人事件はあった」
「何てやつだ…」
「協力してくれ。時間がないんだ」
「…」
「証拠は揃ってる。早く家宅捜索の方も」
「おい、そんな簡単に…」とホン刑事の相棒。 
 目をつぶっていたホン刑事は目を開けた。
「分かった。やる。何とかするから安心しろ」 





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