韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第16話(最終回)(5)
Korean Drama "You're Handsome" Episode 16 (Final) (5)
「もう、伝えたかな・・・」テギョンは腰をおろした。「もし聞いたら、これで終わったと思って・・・二度と現れないだろう。どうするか・・・言わない方がよかったか・・・?」
テギョンは腰を上げた。
「社長」
フニはアン社長をミニョと引き離したかった。
「私たちは抜けましょう」
「何言ってる。ミナムの慰労会なのに俺が抜けてどうする。周りが盛り上げてやらないとうまかいかないだろうが。シヌとジェルミも呼んだから室長もうまくやってくれよ。俺はちょっとトイレだ」
「あ、あいつらまで顔出すのか?」
計算が狂って、フニは頭をかかえた。
そこに電話が入る。
「テギョンか。どこだ? 誰?」
「ミナムはどこだ?」
テギョンは階段を下りてくる。
アン社長の連絡を受け、ジェルミはバイクを飛ばしている。シヌも車を走らせている。
フニはミニョのそばに来てウイスキーを注いだ。ミニョは怪訝そうにする。
「グっと飲んで」
ちょっと飲んでミニョは顔をしかめる。
「こんなキツイお酒、飲んだら気を失います」
「だからです。いいですか。ここはシラフじゃ乗りこえられないです。あとは俺に任せ、飲んでくたばってください」
「で、でも・・・」
「このままじゃ、社長にサウナへ誘われますよ。一緒に行くんですか?」
「サウナ?」
ミニョはうろたえた。
「だから、飲んで寝てしまえばあとは俺が何とかしますから。そのうちミナムも戻ります。いいから早く、一気に飲んで」
もはやなるようになれだ。
フニに煽られ、ミニョは一気にグラスの酒を飲み干す。
いたましい姿のミニョから目をそむけ、フニはつぶやいた。
「シラフだと奴らにバレる。酔ってた方が安全です・・・」
飲めない酒を一気に飲み干したミニョは、フニを猫のようにギロンと睨んでグニャグニャとつぶれていった。
最初に駆けつけてきたのはジェルミだ。ミニョを見つけるなり突進してきた。
「コ・ミナム、こら、起きろ。起きないか」
フニが止めに入る。
「やめろ、ミナムは酔ってるんだ」
「止めるな。今日こそ、こいつから聞きだすんだ。放せ。おい、起きろ」
「だから、それはあとにしろ」
フニは懸命になだめる。
そこにシヌがやってきた。
「酔ってるのか?」
「うん、泥酔しちまってるよ」
「酒に強いのに今日のミナムはどうしちまったんだ?」
アン社長は呆れながらユ・へイを見た。
「ヘイさんがいるからだな」
「私の言葉に傷ついたみたいです。コンサートは好きにさせようかな」
そこに今度はテギョンが姿を見せた。
酔っ払って寝ているミニョを見て訊ねた。
「どうしたんだ?」
「ああ、酔っちまった」
フニはうまくいってるとばかりの表情で答える。
不機嫌そうにするテギョンを見てユ・ヘイは気遣いを見せる。
「ミナムさん、大丈夫?」
ミニョのそばにいって頭を膝枕させ、介抱を始める。
テギョンは顔を背けた。
シヌもジェルミも不快そうである。
「ミナムさん、しっかりして、大丈夫?」
「ミナムのことはさておき、一杯やろう。こうして顔合わせするのはひさしぶりじゃないか。お前たち、最近は別行動が続いてたんだから、ともかくみんなで飲もう。さあ、座れ」
フニもジェルミをせかした。
「さあ、座って座って」
「ほら、ヘイさんも」
フニはミニョを介抱し、席の隅の壁にもたれさせた。
「ミナムはここで寝ててくれ」
「コンサートの席は完売だぞ」
アン社長がみんなに言った。
「完売?」とジェルミ。
「ああ、オリコンはうまくいったから、次はビルボードだ。それを願って乾杯しよう」
グラスを重ねるアン社長とジェルミ。
シヌは無言でビールを飲む。
「さあ、ヘイさんも」
シヌはさっきからミニョのことが気にかかってならない。繊細な感覚の持ち主であるシヌは、ミニョを見ていつものミナムらしくないと感じていた。
「ビルボード?」
「そうだ。ビルボードだ」
「ヘイさん、これ女性にいいよ」
「それが?」
女性? シヌは泥酔して眠っているミナムを見ながら、ミニョが女だとわかった時のことを思い出した。そこにいるのはほんとにミナムなのか?
(続く)
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