韓国ドラマ「30だけど17です」(連載166)
「30だけど17です」第19話(愛の告白)⑥
「30だけど17です」第19話(愛の告白)⑥
☆主なキャスト&登場人物
○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○イ・ドヒョン➡(トン・ヘボム)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
○チョ・ユジョン(イ・リアン)
○ワン・ジウォン(リン・キム)
○アン・スギョン(チン・ヒョン)
★★★
ウジンたちは車で帰宅した。
車から降りようとするソリにウジンは言った。
「人に会うから先に戻ってて」
ソリは頷いて車から降りた。走り去るウジンの車を見送った。
★★★
「人に会う? …誰だろう?」
もう一度、車の走り去った方角に目をやると、携帯が鳴った。
「もしもし…」
車を走らせながら、ウジンは生花店の人の行動の訝しさを思い起こしていた。
路上から手帳を拾いあげたウジンは落とし主に訊ねた。
「これ、知人の手帳です」
それに応えず、彼女は走り去ってしまった。
手帳を手にして「なぜ、ここだと?」とソリが訝っていたのも不思議だ。
ひょっとして、あの女性がソリの叔母さんでは? そうでないにしても、ソリのことを何か知っているのは確かだ。
ソリに電話をかけてきたのはバイオリニストのリン・キムだった。
ソリは待ち合わせたカフェラウンジにやってきた。
「代表に電話番号を聞きました」
ソリを見てリン・キムは切り出した。
「発つ前にどうしても会っておきたくて」
「…なぜ、私に? 海外で公演があるのですか?」
「留学するの」
リン・キムは清々しい声で答えた。
「まだ、勉強することが? それに来学期から音大で教えると言っておられたのに」
リン・キムは笑みを浮かべた。
「今の私が教えるなんて、まだまだおこがましいわ」
「…」
「私、ソリさんを見習おうかと思ってる」
ソリは驚く。
「私をですか?」
「私も音楽の楽しみ方を探すつもりです」
「…」
「音楽が大好きなのに接し方を間違えてたみたい…ずっと好きでいるために息抜きしてきます。例えるなら」
「インターミッション!」
ソリはリン・キムに合わせた。
2人は笑みを向け合った。
ソリは言った。
「舞台に立った時、いろいろ気づかされました。監督のおかげです」
それを聞いてリン・キムは横のバッグに手を伸ばした。
小物を取り出してテーブルに置いた。
「これ」
ソリの前に手で押した。
「バイオリンケースに付けてください」
ケースの中から出てきたのはバイオリンのミニチュアだった。
「素敵!」
ソリはミニチュアを手にした。
「どんな形であれ」
リン・キムは言った。
「音楽を続けていって」
ソリは笑みを返した。
「今まで―」
「…」
「ごめんなさい」
ソリは怪訝そうにする。
「なぜ、謝るんですか?」
ソリの無邪気さにリン・キムは戸惑う。苦笑する。
「乗り遅れるから行きます」
バッグを握りかけて彼女は言った。
「次に会ったら一緒に弾いてくれる? ”2つのバイオリンのための協奏曲”を」
「はい」
ソリは快諾した。
「しっかり練習しておきます」
リン・キムは席を立ちバイオリンケースを肩にかけた。
「じゃあ、また会う日を楽しみに」
カフェを出て行く時、リン・キムの携帯が鳴った。母親からの電話に彼女はにっこり微笑んだ。
リン・キムのバイオリンケースに今くれたケースがかかっているのを見て、ソリも微笑んだ。
「レストランも予約した。あとは…」
その頃、ウ・チャンはソリとのデートの準備に余念がなかった。
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