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雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ「ファンタスティックカップル」第3話

「ファンタスティックカップル」第3話


 自分の胸のホクロを知っていることを証拠にされ、ボロトラックに乗ってチョルスの家に引き取られてきたアンナだが、どうも違うという感覚はぬぐえない。ゴキブリの走り回る散らかった部屋。不潔で貧しい食べ物。アンナは吐き気に見舞われ、食べる気がしない。
 夢見ているような気分がずっと彼女の心を覆っているが、空腹も痛みも彼女の現実だった。

 一方、ビリーの心には非現実の世界が入り込んでいた。アンナの執念にさいなまれる夢にうなされ続けた。
 
 朝がやってきた。ユギョンは自転車に乗って気持ちよさそうにチョルスの家を目指していた。ハンドル前のバスケットには花束が入っている。
 チョルスはさっそく家事をやらそうとソファで眠っているアンナをたたき起こそうとした。起きる様子がないと見ると彼女を抱き上げ、外に出てそのまま水槽の中へ投げ落とした。アンナは怒ってチョルスを追いかけだすが、足をすべらせて後ろへ転倒しそうになる。
 チョルスが慌てて彼女を抱きかかえるが、その瞬間、アンナの脳裏を記憶の断片がよぎる。
「私、あなたを覚えている」
 そう言われてチョルスは焦るが、その時、近くから女の声がかかった。見るとユギョンだ。チョルスは驚き、抱きかかえていたアンナを思わず手放したのだった。
(第3話」

 ユギョンの方に歩みよるチョルスに後ろから抱きより、
「チャン・チョルス。ほんとにあなたは私の男だったのね」
 そう言って抱きついたアンナ(サンシル→チョルスがつけた仮の名)は、チョルスにキスして他の記憶も思い出そうとするが、思い出せない。キスで恋人の感情も引き出せないととわかるとさっさと行ってしまう。
 ユギョンは唖然としてそんな二人を見つめている。
 アンナに文句を言いながらユギョンに近づくチョルスだが、一緒に住んでいるの?とか訊ねた後、また出直してくると言って帰ってしまう。
 
 弟分のトックがアンナにと言って、嫁に行った姉の使っていた古着を持ってくる。少しは買ってやれば・・・こき使うにも着る物は必要だろ、とアンナに同情を見せるが、あの女に金を使えだって?これで十分だ、とチョルスは冷たいものである。
 トックの姉が使っていた衣服をあてがわれたアンナは、どの衣服にもダサさを感じて落胆してしまう。
 チョルスの前に最悪趣味の衣服で登場すると、チョルスは、ブラボーと手を叩く。
「よく似合うぞ。特のそのリボンは最高だ」
「私をバカにしてるの」
「するもんか。お前は少し変わってて、レースやリボンが好きだったじゃないか」
 アンナは自分に絶望した。
「私ってこんなにダサかったの」

 食事時になっても、アンナの口にできる食べ物はなかった。高級料理ばかり食べてきた彼女には、チョルス家族のふだんの食べ物は低俗でしかなかったのだ。
「食べる物がないならこれを飲め」
 チョルスはアンナの空っぽの食器に水を注いだ。

 妻のアンナは死んだものと決め、葬式の準備に取りかかりだしたビリーは、アンナの高級な衣服をぜんぶ寄付しろ、とコン室長に言いつけた。

 アンナのせいで損害をこうむり、それを彼女の労働で取り返そうとしているチョルスは、家事日程表をぎっしりつくり、これが今までお前のやっていたことだ、とアンナに提出した。
「これをほんとに私がやっていたというの? 記憶にないわ」
「やってもらわないと困るんだがな」
「困るんなら自分でやれば」
「やってみろよ。そうしたら記憶も戻ってくるかもしれないじゃないか」
「いやだと言えばどうするつもり。ここから追い出すつもり」
 困った表情でチョルスは言った。
「頼むから、それを俺に言わせないでくれ」
  
 説得が成功したようで、外へ出てきたチョルスは、
「今日は五千ウォン分はたらいてもらわなくちゃあな」
 とご機嫌だった。

 アンナの方はチョルスにいいように操られている気がしてならなかった。
「記憶のないのをいいことに私を利用しているのじゃないでしょうね」
 不満を覚えつつも頼れるのはチョルスしかいない今、アンナはやるしかないと掃除や洗濯、家事に励んだ。その有様は子供の低学年レベルである。
洗濯をしてお腹の減ったアンナは何か食べたいと思うが、家に食べる物がないのを知っているからお腹を鳴らしているだけである。
 飼い犬(雑種?)が食事しているのを見て、やっかみを覚え、鎖のとどかないところに食べ物を引き離し、彼(?)を鳴かせてしまう。

 チョルスの甥っ子がパンなどを食べながら帰ってきたのを見て、彼らから金をせしめ、アンナはスーパーに向かう。

 その頃、アンナの溺れた海で水葬をすませたビリーは、クルーザーに乗っていた。
 不吉だから、クルーザーを処分しましょう、との話をコン室長とすませた後、ビリーはうっかり指輪を落す。それを拾おうとしてあやうく海に落ちかかる。この時、ビリーは、アンナは指輪を拾おうとして海に落ちたのかと思う(自分への愛情があったからと思って?)。
 クルーザーをおりた二人は、よく当たるとの評判の巫女のところに向かった。
 
 通行人に教えられてスーパーまでやってきたアンナはそこで不思議な女(カンジャ)に出会う。アイスクリームをひとつどうぞ、とすすめられ、食べはじめていると店の女が出てきて怒鳴りつけてきた。どうやらただ食いしているのだとわかる。女に逃げよう、とせかされ、つい一緒に逃げ出してしまう。女は執ように追いかけてきた。二人は逃げに逃げた。分かれ道では二手に分かれて逃げた。
 アンナはガード下方面に逃げた。するとそこに一台の高級車が止まっている。ビリーたちの車で、コン室長は立ち小便していた(地位の割りに品のない人で、同じような場面がもう一度出てくる)。
 ビリーは前方から走って来る女に目を奪われ出した。アンナに似ている、と思いつつ見ていると、車の横を通り過ぎようとした瞬間、彼女の身体が沈んだ。転んだのだな、と見ていると女はドアの窓にしがみつくようにして立ち上がり、顔をべたりと窓に張りつけた。
 ビリーは一瞬、恐怖に慄いた。
 水葬をすませた後、ビリーはコン室長とアンナの怨念について言葉を交わした。
 アンナの残した莫大な財――夢の中やいろんな場所に現れ続ける彼女――それはアンナの怨念のこもった姿に違いない、とビリーは考えてきていた。今またその幻覚なのかと思ったのだ。
 
 チョルスはアンナのただ食いしたアイスクリームの代金を払いに出向いた。
 店の女は訊ねた。
「あの女もカンジャとおなじにイカれてるの」

 チョルスはアンナに訊ねた。
「家事をさぼってパンを買いに出向いたのか」
「お腹がすいたから買いにいったのよ。家には食べるものがないでしょう」
「ジャージャー麺を作ってやろうか」
「けっこうよ。食べたくない」
 アンナはお腹を鳴らした。
 チョルスの作ったジャージャー麺をアンナは貪り食った(お腹がすけばなんでも口に入るのか。それともジャージャー麺というのはそれほどおいしいのか? 韓国ドラマでは、安くておいしい食べ物の定番として必ずこのジャージャー麺が出てくるが)。

 ジャージャー麺をとって食べさせている間に、チョルスはアンナの家事ぶりがどんなものか見に家に入ったが、それはひどいものだった。散らかっていたものは何でもかんでもひとところに集めてあるし、食器は割れまくっている。
 チョルスは怒って外へ飛び出してきた。

 ジャージャー麺を食べて人心地ついたアンナは、怒りまくっていているチョルスに訊ねた。
「チャン・チョルス。何か変よ。私は家事をした記憶がないみたい。そのやり方をぜんぜん思い出さないもの。それよりも何よりもあなたを好きだったようには思えない」
「それは思い出せないからだろう」

 その頃、コン室長は証拠品としてチョルスの着ていた衣服を取り上げながら、二人が怪しい関係にあったのだと説明しだした。

「お前の方から俺を好きになったんだ」
 チョルスの説明にもうひとつ釈然としないアンナはさらに訊ねた。
「だったら、私たちはどうやって出会ったの」
 チョルスは雨の日の散々な出来事を思い出しながら答えた。
「困っているお前を助け、それに感謝されたことがきっかけさ。・・・以来、お前は俺を追いかけ始めたのだ。・・・俺たちは海辺で激しく燃えあったよ」
「じゃあ、ほんとに私たちは・・・初めての男とそうなるなんて、私は貧乏でダサくて、その上、尻軽女だったのね」
「ああ。お前の疑いようのない現実だ」

「そしたらあんなとチョルスが・・・」
「シャツを脱いだというのは裸を見せたということです」 
 ビリーは汚れたシャツを握りしめて嫉妬にかられた。

 電話があってチョルスはユギョンのところへ出向いた。
 ユギョンは卒業記念でもらった時計を返すためチョルスを呼んだのだった。
「私たち、仲のいい友達でしょう」
 ユギョンは言った。
「そうだな」
「お互い、いい姿だけを見せあいましょう」
 時計を返してもらったチョルスはユギョンとの楽しかった思い出に浸った(二人はどういう事情で別れたのであろう)。
 その後、時計を投げ捨てようとしたが、投げ捨てられなかった。まだ少し、彼女に未練が残っているようだ。

 チョルスが帰ってくると、やったことのない家事をやってアンナは肩に筋肉痛を起こしている。
 湿布剤を貼ってやりながらチョルスは言った。
「一枚二千ウォンの湿布だ、明日はまじめに働けよ」
「チャン・チョルス。ジャージャー麺が食べたい」
「こんな時間に開いてる店があるか」

 ビリーはチャン・チョルスに会いに出向いた。
 ショボイ建物で事務所を構えているのを見て、ビリーは帰ろうとするが、溶接作業をしているハンサムのトックを見て気が変わる。
 ビリーたちは事務所に通されてチョルスがやってくるのを待った。
 そこに電話が鳴る。出る人は誰もいない。すぐ切れた。しばらくしてまたかかった。留守番電話に切り替わった。流れ出た女の声にビリーたちは驚く。アンナの声だったからだ。
 おそるおそる受話器を握りしめようとしたビリーだったが、ひょいと誰かが先に受話器を握りしめた。
 二人のやりとりを聞いていたビリーはチョルスの相手をせず事務所を出て行ってしまう。
 チョルスはサンシル(アンナ)のせいで客を逃がしたと思って舌打ちした。
 ビリーたちはアンナのいると思われる家に向かった。車をおり、玄関に近づいていった。
 すると、そこはもうもうと煙が立ちこめている。ビリーはドアをあけ、屋内に入った。殺虫用の煙のたちこめる中を女がふらふら歩いて出てくる。アンナとわかった瞬間、彼女はビリーの腕に倒れかかってきた。



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パク・ハンビョル、恋人SE7ENの店をPR


パク・ハンビョルが恋人SE7ENの援護射撃に出た。

パク・ハンビョルは25日自分のツイッターを通じて「ここはヨルボンチムダク!あ~辛い辛い。どうしよう。でも中毒した。おいしい!明日また来なくちゃ!」という文と写真を掲載した。

パク・ハンビョルは恋人SE7ENが開業したチキンの店でPRを担って協力するというわけだ。写真の中のパク・ハンビョルは片手に蒸し鶏を持ち、「おいしい」とモデルのようなポーズを取っている。また店の場所まで詳しく説明している。

写真を見たネチズンたちは「互いに気遣うところがいい」「ボーイフレンドの仕事にまで気を使う美しい恋人」「本当に温かいカップル」という反応を見せた。


SE7EN「恋人パク・ハンビョルには一目惚れ」


歌手SE7ENが「パク・ハンビョルを見て一目惚れした」と告白した。

SE7ENは31日に放送されたSBS「強心臓」に出演し、パク・ハンビョルとの8年間の恋愛について打ち明けた。SE7ENは「16歳だった中学校3年生の時、練習室に掃除しに入って行くと、ダンスをしていた少女を見つけた」とし「それがパク・ハンビョルだった」と話した。

SE7ENは「当時の姿をすべて覚えている。白いTシャツにオレンジ色の運動服のズボン、白の運動靴をはき、長いストレートの髪の毛が揺れていた」と詳しく説明した。「古臭い表現だがビビッと一目惚れしてしまった」と告白した。

一方SE7ENはパク・ハンビョルと熱愛説を7年目にして認めたことについて「米国にいたとき、スキャンダルが大きくなった」とし「パク・ハンビョルがあまりに苦しそうだった。米国にしてどうしてあげることもできなかった。毎日夜、泣きながら通話した。しかし公開後は気楽に過ごしている」と話した。
(ニュース記事より)



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