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韓国ドラマ「プレーヤー」(連載56)
☆主なキャスト&登場人物
○ソン・スンホン➡(カン・ハリ(チェ・スヒョク))
○クリスタル➡(チャ・アリョン)
○イ・シオン➡(イム・ビョンミン)
○テ・ウォンソク➡(ト・ジヌン)
○キム・ウォネ➡(チャン・インギュ)
○アン・セホ➡(メン・ジフン 係長)
プレーヤー」第4話→(感情的に動くな)⑫
★★★
アリョンが鍵を開けるのに戸惑っている。
「早く開けろ」
アリョンが鍵を開けたところにハリたちの車もやってきた。
車をおりてきたハリが言った。
「ビョンミンは逃げ足だけは速いな」
「そんなの別にいいだろ。どうなった?」
「怒りをかきたててやったよ」
「来なかったら?」
「心配するな。来ないはずがない」
ジヌンにバッグが渡された。バッグを手にしたジヌンはハリを見る。
ハリは言った。
「お前は抜けろ」
「何だと?」
「病院に行け」
「ここは俺たちに任せろ。早く行け」
ビョンミンも言った。
アリョンも続いた。
「お兄さんのところへ行ってあげて」
「ありが…」
しおらしい表情のジヌンにハリは言った。
「どうした?」
「ありが…とう」
「おい、そういう”気恥ずかしい”のはやめてくれ。いいな」
ハリはビョンミンらを促す。
ハリとアリョンが先に入り、ビョンミンも笑顔を残して入って行く。
「カッコつけやがって」
ジヌンも気分よさそうに呟いた。
★★★
「チャン検事、少しいいですか」
メン係長が言った。
「僕よりもあいつを気に入ってますよね」
考え込んでたチャン検事はメン係長に顔を向けた。
「いつも”ハリ、ハリ”と気やすく呼んで」
「…」
「過信しないでください。あいつは犯罪者ですよ。人は簡単には変わりません」
チャン検事は目をそらし、顎を撫でた。
首を傾げるように息をつくと携帯が鳴った。
ハリからだ。
チャン検事は気やすく怒鳴った。
「お前たち、何をしてるんだ!」
ハリは一瞬、携帯を遠ざける。
「ああ、もう~、俺たちのスタイルでやると言っただろ。怒る暇があるなら、手伝ってくれよ。お分かり?」
ハリは平然と携帯を切った。
ジヌンは重体の兄を病院に見舞った。
人工呼吸器をあてがわれた兄はピクとも動かない。
枕元に腰をおろしたまま、ジヌンは兄の言った言葉を思い起こす。
「”行動すれば少しは世界を変えられる。人はそれぞれのやり方で適応するんだ”」
「そうだな」
ジヌンは呟いた。
「兄貴のいう通りだ」
立ち上がり、布団の上から兄の身体に触れた。しばし兄を見つめ、背を返した。
ナ社長は手勢を引き連れ、ハリたちの所在を探り当てて駆け付けた。
車をおり、ナ社長が先頭に立った。
「怖いもの知らずのやつらめ」
もう連中を許さぬつもりだ。
「よくも俺をコケにしたな」
建物を見上げ、薄ら笑いを浮かべた。
「お前たちは正門、残りは裏門だ。ぬかるな」
配下らは散った。
「あいつらは…」
外に出ていたアリョンは連中を見かけてうろたえた。食べ物を投げ捨てた。
「ウソでしょう」
逃げ出す。
「捕まえろ」
ナ社長の配下はアリョンを追いかけだす。
「待ちやがれ」
アリョンはこれ見よがしに例の建物に逃げ込む。
ナ社長は叫ぶ。
「逃したら終わりだぞ。いいな」
配下とともに建物内に走りこむ。
全員が建物内に走りこむとドアは”ピーッ”と音を立てた。
アリョンは建物の奥へと逃げていく。
ハリが用意したのは”袋のネズミ作戦”だった。
アリョンは追手の様子を見ながらどんどん逃げる。
「待て、待ちやがれ!」
アリョンは前後で挟まれると横に逃げ込む。
「それ、そこだ」
アリョンは手はず通り、出口に向かって逃げてきた。ドアの取っ手を握った。
しかし、ドアは開かない。
「何で開かないの?」
アリョンはドアを叩いた。焦った。
するうち、ナ社長らに追い詰められてしまう。
ナ社長はゼイゼイ息をつく。顔を上げる。
「可愛い顔してるじゃないか」
「…」
「俺が怒る前にこっちに来い。高い金で買ってやる」
監視カメラの映像を引っ張り出しながら、ビョンミンはパソコンのキーボードを叩いた。
「もう少しだけ待ってろ。俺がそこを開けてやる」
最後にロックのエンター・キーを押した。
瞬間、建物のドアに設置された機器が青い光を放った。
ビョンミンはアリョンに逃げ道の指示を出し続ける。
何も知らないナ社長は追い詰めたアリョンを口でいたぶるのを楽しんだ。
「どうしてやるかな? どこからがいい?」
ナ社長は卑猥な笑い声を立てる。
その時、ドアが”カチリ”と音を立てた。
アリョンの美貌は少しの時間を稼いだのだ。
アリョンはドアを押した。すっと向こうへ逃げ込む。
「こいつ」
ナ社長はあわててドアに向かう。
アリョンがドアを通り抜けたのを見てビョンミンは再びエンター・キーを押した。気分よさそうな笑い声を立てた。
「これでどうだ」
呼応してドアの設置機器は赤い光を放った。
ドアの前でナ社長らは立ち往生した。ドアノブはロックされ、ピクとも動かなくなったからだった。
ナ社長は舌打ちし、配下に言った。
「あっちに回れ」
「あっちだ」
連中は別の出口に向かって走り出す。
☆主なキャスト&登場人物
○ソン・スンホン➡(カン・ハリ(チェ・スヒョク))
○クリスタル➡(チャ・アリョン)
○イ・シオン➡(イム・ビョンミン)
○テ・ウォンソク➡(ト・ジヌン)
○キム・ウォネ➡(チャン・インギュ)
○アン・セホ➡(メン・ジフン 係長)
プレーヤー」第4話→(感情的に動くな)⑫
★★★
アリョンが鍵を開けるのに戸惑っている。
「早く開けろ」
アリョンが鍵を開けたところにハリたちの車もやってきた。
車をおりてきたハリが言った。
「ビョンミンは逃げ足だけは速いな」
「そんなの別にいいだろ。どうなった?」
「怒りをかきたててやったよ」
「来なかったら?」
「心配するな。来ないはずがない」
ジヌンにバッグが渡された。バッグを手にしたジヌンはハリを見る。
ハリは言った。
「お前は抜けろ」
「何だと?」
「病院に行け」
「ここは俺たちに任せろ。早く行け」
ビョンミンも言った。
アリョンも続いた。
「お兄さんのところへ行ってあげて」
「ありが…」
しおらしい表情のジヌンにハリは言った。
「どうした?」
「ありが…とう」
「おい、そういう”気恥ずかしい”のはやめてくれ。いいな」
ハリはビョンミンらを促す。
ハリとアリョンが先に入り、ビョンミンも笑顔を残して入って行く。
「カッコつけやがって」
ジヌンも気分よさそうに呟いた。
★★★
「チャン検事、少しいいですか」
メン係長が言った。
「僕よりもあいつを気に入ってますよね」
考え込んでたチャン検事はメン係長に顔を向けた。
「いつも”ハリ、ハリ”と気やすく呼んで」
「…」
「過信しないでください。あいつは犯罪者ですよ。人は簡単には変わりません」
チャン検事は目をそらし、顎を撫でた。
首を傾げるように息をつくと携帯が鳴った。
ハリからだ。
チャン検事は気やすく怒鳴った。
「お前たち、何をしてるんだ!」
ハリは一瞬、携帯を遠ざける。
「ああ、もう~、俺たちのスタイルでやると言っただろ。怒る暇があるなら、手伝ってくれよ。お分かり?」
ハリは平然と携帯を切った。
ジヌンは重体の兄を病院に見舞った。
人工呼吸器をあてがわれた兄はピクとも動かない。
枕元に腰をおろしたまま、ジヌンは兄の言った言葉を思い起こす。
「”行動すれば少しは世界を変えられる。人はそれぞれのやり方で適応するんだ”」
「そうだな」
ジヌンは呟いた。
「兄貴のいう通りだ」
立ち上がり、布団の上から兄の身体に触れた。しばし兄を見つめ、背を返した。
ナ社長は手勢を引き連れ、ハリたちの所在を探り当てて駆け付けた。
車をおり、ナ社長が先頭に立った。
「怖いもの知らずのやつらめ」
もう連中を許さぬつもりだ。
「よくも俺をコケにしたな」
建物を見上げ、薄ら笑いを浮かべた。
「お前たちは正門、残りは裏門だ。ぬかるな」
配下らは散った。
「あいつらは…」
外に出ていたアリョンは連中を見かけてうろたえた。食べ物を投げ捨てた。
「ウソでしょう」
逃げ出す。
「捕まえろ」
ナ社長の配下はアリョンを追いかけだす。
「待ちやがれ」
アリョンはこれ見よがしに例の建物に逃げ込む。
ナ社長は叫ぶ。
「逃したら終わりだぞ。いいな」
配下とともに建物内に走りこむ。
全員が建物内に走りこむとドアは”ピーッ”と音を立てた。
アリョンは建物の奥へと逃げていく。
ハリが用意したのは”袋のネズミ作戦”だった。
アリョンは追手の様子を見ながらどんどん逃げる。
「待て、待ちやがれ!」
アリョンは前後で挟まれると横に逃げ込む。
「それ、そこだ」
アリョンは手はず通り、出口に向かって逃げてきた。ドアの取っ手を握った。
しかし、ドアは開かない。
「何で開かないの?」
アリョンはドアを叩いた。焦った。
するうち、ナ社長らに追い詰められてしまう。
ナ社長はゼイゼイ息をつく。顔を上げる。
「可愛い顔してるじゃないか」
「…」
「俺が怒る前にこっちに来い。高い金で買ってやる」
監視カメラの映像を引っ張り出しながら、ビョンミンはパソコンのキーボードを叩いた。
「もう少しだけ待ってろ。俺がそこを開けてやる」
最後にロックのエンター・キーを押した。
瞬間、建物のドアに設置された機器が青い光を放った。
ビョンミンはアリョンに逃げ道の指示を出し続ける。
何も知らないナ社長は追い詰めたアリョンを口でいたぶるのを楽しんだ。
「どうしてやるかな? どこからがいい?」
ナ社長は卑猥な笑い声を立てる。
その時、ドアが”カチリ”と音を立てた。
アリョンの美貌は少しの時間を稼いだのだ。
アリョンはドアを押した。すっと向こうへ逃げ込む。
「こいつ」
ナ社長はあわててドアに向かう。
アリョンがドアを通り抜けたのを見てビョンミンは再びエンター・キーを押した。気分よさそうな笑い声を立てた。
「これでどうだ」
呼応してドアの設置機器は赤い光を放った。
ドアの前でナ社長らは立ち往生した。ドアノブはロックされ、ピクとも動かなくなったからだった。
ナ社長は舌打ちし、配下に言った。
「あっちに回れ」
「あっちだ」
連中は別の出口に向かって走り出す。