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韓国ドラマ「30だけど17です」(連載34)
「30だけど17です」第4話(壊れたバイオリン)④
☆主なキャスト&登場人物
○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
★★★
外に出たウジンは立ち止まって家中の方を振り返った。
「トックがゲップだなんて…」
思わずため息が出た。
「ああ、しかし…、ともかくひと月の辛抱だ」
車に向かおうとしてまた立ち止まる。
「鉢植えも何であそこに…」
今度は目をつぶった。
「まあいい。ひと月の辛抱だ…」
車で事務所に向かうまでの間、ウジンは何度も”ひと月の辛抱”の呟きを繰り返した。
★★★
ボートを四人で担いで運びながらドクスが訊ねた。
「ひと月も一緒に暮らすのか」
「…」
「あの女の人が言ってたけど、病院には戻らない、ってどういう意味?」
へボムも訊ねた。
ユ・チャンは簡単に答えられない。ウ・ソリには分からないところがいっぱいあるからだった。
「決まってるさ。脱走だよ」
ドクスが言った。
「最初に見た時から様子が変だった。病院を抜け出したに決まってる」
「何が脱走だ」
ユ・チャンはたまりかねて怒った。
「大人しくしてボートを運べ」
そう言ってウ・ソリとのやりとりを思い出していた。
携帯を返してくれながら彼女は言った。
「携帯でもいろいろと検索できるんですね」
「30だけど17です」第4話(壊れたバイオリン)④
☆主なキャスト&登場人物
○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
★★★
外に出たウジンは立ち止まって家中の方を振り返った。
「トックがゲップだなんて…」
思わずため息が出た。
「ああ、しかし…、ともかくひと月の辛抱だ」
車に向かおうとしてまた立ち止まる。
「鉢植えも何であそこに…」
今度は目をつぶった。
「まあいい。ひと月の辛抱だ…」
車で事務所に向かうまでの間、ウジンは何度も”ひと月の辛抱”の呟きを繰り返した。
★★★
ボートを四人で担いで運びながらドクスが訊ねた。
「ひと月も一緒に暮らすのか」
「…」
「あの女の人が言ってたけど、病院には戻らない、ってどういう意味?」
へボムも訊ねた。
ユ・チャンは簡単に答えられない。ウ・ソリには分からないところがいっぱいあるからだった。
「決まってるさ。脱走だよ」
ドクスが言った。
「最初に見た時から様子が変だった。病院を抜け出したに決まってる」
「何が脱走だ」
ユ・チャンはたまりかねて怒った。
「大人しくしてボートを運べ」
そう言ってウ・ソリとのやりとりを思い出していた。
携帯を返してくれながら彼女は言った。
「携帯でもいろいろと検索できるんですね」
年上女性の疑問を不思議に思いながらチャンは訊ねた。
「…病院からなぜ人が訪ねてきたのか聞いてもいいですか?」
「ああ、それですか」
彼女は素直に答えてくれた。
「じつは長い間、入院してたんです」
「そうですか…叔父さんと連絡が途絶えたのは、入院が長かったからなの?」
彼女は顔を俯けて答えた。
「まあ、そんなところかも…」
自分たちには信じられない事情を抱えてるのかも…とチャンには思えた。そして彼女からも頼まれたのだった。
「病院から連絡が来てもいないと言ってください、必ずですよ」と。
「でも、どこが悪いのだろう…」
時代感覚も妙だし、チャンには彼女がどんな病気にかかっているのか、想像がつかなかった。
「もう治ってるのかな…」
横でドクスとへボムが話している。
「最近、リアンはどうなんだ? 未来の義叔父様に挨拶は?」
「そういえば、最近、顔を見ないな」
しかし、リアンは着々と準備を進めていた。
チャンの義叔父にバレないようにばっちり変装して友達に訊ねる。
「どう? こうすればまったくの別人に見えるでしょ?」
「いいえ」
友達の反応は冷たい。
「誰が見てもリアンだと分かるわ」
シュンは落ち込んだ。悲しそうに鬘を取った。
ソリは自分のバイオリンを楽器の修理店に持ち込んだ。直るかどうか調べてもらうためだった。
「ふむ…指いたは沈み、ネックは沿ってる」
「…」
「ナットにヒビまで…」
バイオリンにも造詣の深そうな修理職人はチャックを続けながら大きくため息をついた。
「これはまるで、バイオリンに対する虐待だな。こうなるまでどうして放置していたの?」
「じつは事情がありまして…ちゃんと直せますよね?」
ソリは真剣だった。
「直ってくれないと困るんです」
「努力はしてみるけど、時間もかかるだろうし…」
職人はソリを見上げた。
「お金もかかる」
「お金ですか? いくらぐらいかかります?」
「そうだな…200万ウォンくらいは見た方がいいかな。モノもいいからね」
「200万ウォンですか!」
ソリは飛び上がりそうになった。
慌ててバイオリンを自分の手に取り戻した。急いでケースに収めた。
「また来ます」
背を向けたソリに修理の職人は言った。
「いくら立派なものも放置したらダメになる。楽器でも、人でも」
ソリは職人を振り返った。彼は別のバイオリンを手にしてチェックを始めている。
ソリは職人の言葉を胸に刻んで店を出た。
すごすごと引き揚げてきたソリをトックだけが出迎える。
ソリはトックのことも目に入らない。
「200万…200万ウォン…」
脳内をお札が舞っているからだった。
「200万ウォン…」
その言葉を呟きながらソリは昔に戻ってしまう。ソロソロと階段を上がっていく。
落ち着いた先は昔の自分の部屋だった。
バイオリンケースを抱いたまま、ドーンと仰向けに倒れこんだ。
「あ、自分の部屋じゃなかった」
目を開けて気づいた。バイオリンを抱いたまま身体を起こした。
門の前でしゃがんで考え込んでいると声がかかった。振り向くとチャンだった。
「ああ、チャン君」
立ち上がろうとして、ソリは後ろに尻もちをついてしまう。
「おばさん」
チャンはあわてて駆け付ける。腕を取る。
「大丈夫?」
強引に身体を起こしてあげる。
ソリは痛そうに唸った。
「ひょっとしてケガを? どこが痛いの?」
ソリは顔を歪めている。
「医者だ。医者に行こう」
チャンはソリを背負う態勢に入る。
「違う違う」
ソリは弁解する。
「脚がしびれたの。まだしびれてる」
ソリは子供の頃のおまじないで脚をさすりしびれを追い払う。
そんなソリにチャンは訊ねる。
「本当に大丈夫?」
「大丈夫よ。あ、パソコンを使わせて」
パソコンを借りてソリが始めたのは仕事探しだった。